1989年の話です
ネバダ砂漠から東に進んでユタ州に入り、ボンネビル•スピードウェイで有名なソルトレイクシティに着いた。
バイク乗りには映画“世界最速のインディアン”で知られる場所だ。
これはドキュメンタリー映画で、アンソニー•ホプキンスが演じる主人公のバート•マンローさんが、1920年式インディアンをチューンして、324㎞/hの世界記録を樹立した実話が元になっている。
それは1962年のことで、バート•マンローさんは還暦を過ぎていたとう。
つまり、そのインディアンは当時でも”40年以上昔のバイク“だった!ということ。
彼が60歳を過ぎてからこの大記録を打ち立てた(しかもいまだに破られていない)ことはもちろん素晴らしいと思うけど、この古いインディアンで走っていたことの方がもっと驚いてしまう。
サイドバルブ!のV型2気筒750cc、ボア・ストロークは73×89!のロングストロークエンジンで、ノーマルだとたったの18hpしかない。
これで一体どうやって300オーバー⁉️
もう凄すぎて何がなんだか良く分からないけれど、そんなスピード狂が世界中から集まってくる、それがソルトレイクシティだ。
ソルトレイクは文字通りの塩湖で、ボンネビル•スピードウェイはそういった塩湖が干上がって出来た塩の大平原である。
海から遠く離れているのに塩というのは不思議な気がするけれど、出口の無い湖にミネラルを含んだ水が流れ込んで、それがどんどん蒸発するとミネラル分が濃縮して、最後は塩になるらしい。
でも何で砂漠にならずに塩だけが残るのか、私にはよくわからない。
そして、ここはモルモン教徒の聖地でもある。
斉藤由貴さんもモルモン教徒だったが、不倫騒動を起こしたため除名処分になったと何かで読んだ。
真面目なイメージのあるモルモン教徒だが、かつては一夫多妻制をとっていたためキリスト教徒との争いが絶えなかったという。
やっぱり、何がなんだかよく分からない、というか極端すぎる。
塩湖の景色はとっても綺麗だけれど、ここの人達は塩分の摂りすぎなのかもしれない。
そんなことを考えながら走るのも、アメリカツーリングの楽しみだったりする。


