配給:ユナイト(初公開当時)

監督:マイケル・ウィナー

脚本:デイヴィッド・W・リンテルズ、ジェラルド・ウィルソン

(シネマート新宿 1)

 

久々に観賞。この作品をまた映画館で観られるとは思わなかった。

CIA 工作員クロス(バート・ランカスター)とスコルピオと呼ばれる殺し屋ローリエ(アラン・ドロン)は 何度も共に仕事をし成功させてきた。そこにCIAの上層部からローリエにクロスを暗殺するように脅迫まがいの指令が出る。そこからローリエとクロスの追走劇が始まる。

ウイーンを舞台にした追跡劇がすごい。二人とも走りに走り建築現場で追いつ追われつの銃撃戦。身体をはったアクションに目を見張る。

ストーリーが複雑でちょっと登場人物の位置関係がちょっと分かりづらい。そういうこともあって、初公開当時も鷹居評価はなかったように思う。マイケル・ウィナーも精力的に作品を撮っていたが、そのわりには作品の質は少しづつ落ちていたかな。

それでも、主役の二人の顔合わせの豪華なこと。「山猫」以来の共演か。二人のやり取りを見てるだけでもワクワクする。そしてもう一人、ソ連のスパイ、ザーコフうぃ演じる名優ポール・スコフィールド。喰えない人物に貫禄たっぷりに演じて作品にぐっと重みを与えている。ドロンの相手役のゲイル・ハニカットもなつかしかった。

この作品はスターを見る映画だ。