先日コピーバンドでライブをしたので、中の人としての感想をば。
日時は3月11日。大震災のちょうど一年後です。
各地でチャリティーイベントやらセッションやらが繰り広げられててそっちにも興味はあったんですけども、そんな状況の中僕らのライブにお越しいただいた方々、ありがとうございました。


 今回のバンドはDirty-Thirtyという、高校時代のバンド仲間で構成されてるバンドなので、メンバー同士の付き合いは長いです。といっ てもこの面子でバンドをやるのはこのDirty-Thiryが初めて。このバンドでは今まで年に一回のペースで3回ライブをやってるんですが、今回も微妙 に編成が変わってて、やっぱり初めての組み合わせです。


 みんな大人なのでそれほど時間が取れないという事で、本番一週間前に初顔合わせ。その前にmixiを使って曲決めをしていきます。
選曲基準は「知名度があって」「酔ってても演奏できる」というもの。ふたつめはどっちかというとテクニカルな部分より記憶力の問題の部分が多い気がしますが。
しかし知名度で考えてもみんな聞いてる音楽が違うんで難しいです。お客さんにとっての知名度ですしね。僕らの青春時代を考えるとバンド物の流行ってそんなに無いですし。みんなコムロとつんくが悪いんや。


 ともあれあんまり考えないで、まず音を出そうという感じで11曲を選択してスタジオ入りです。ここらが大人の余裕ですよね。やるやらないは別としてもコピーして行くという。高校時代なら「コピーしたんだから、やる!」ってなりますけども。譜面も買っちゃったりするしね。
そんなわけで初回のスタジオはみんなそこまではかっちりやりこんできません。人によっては曲聞いてなかったりもあったりなかったり。
で、みんなで音を出して「できそう」とか「やめとこう」というのを検討します。
この「できそう」というのは、技術的な問題もありますが、アレンジ的な問題で「この編成でできそう」とかっていうのもあります。キーボードのいな いDirty-Thirtyにとって、どうすればまとまるかっていう事です。時間があればこの編成でも詰められるんですけど、アレンジする時間が無いので 基本的には原曲を基準に考えることになります。すると、シンセサイザーがメインで鳴ってる曲だとボツになっちゃいます。アレンジする時間というか、アレン ジした内容を覚える時間が無いっていう方が正確かな。これが"酔ってても演奏できる"の部分だという事にみんなあんまり気づいてないフシがあります。の で、曲のキメとか繋ぎとかが毎回わちゃわちゃっとなってます。


 今回は11曲中5曲がボツになりました。一回も演奏してない曲とかもあります。ボツの理由は色々ありますが、大抵は「それはやる前からわかってたろー」みたいな事が多いです。でも大人なので「でもま、一応一回やってみよう」とやってみたりみなかったりするわけです。
ちなみにボツになった曲は
Runner/爆風スランプ
浪漫飛行/米米倶楽部
UltraSoul/B'z
くじら12号/Judy And Mary
蝋人形の館/聖飢魔II

UltraSoulと蝋人形の館は音も出しませんでした。B'zの音作りは楽しかったんですけどね。蝋人形の館は実は初めてフルコーラスで聴きました。
残った曲はばっちりかというとそうでもなくて、ちゃんとやれば何とかなりそうだよね、という程度です。裏を返せば初回の音出しでは"ちゃんと"はやってきてないわけです。
僕も今回は転職したりマルチエフェクターの使い方調べたりしてたんでいつもに増してフワッとしてました。そしてその環境は本番まで大して変わりません。


 僕は音を出さない打ち合わせをスタジオ内でやるのはあんまり好きじゃないんで、補填の曲候補とか曲順とかコネタとかはスタジオ後にやろう、と提 案したものの、もちろん打ち合わせという名の飲み会では決め事など出来るはずも無く、むしろスタジオ内で決めたことまで忘れるまで渋谷CHUBOはっぴで 飲みまくるわけです。安いのに美味しい店だったなぁ。



 練習二回目は翌週の本番前日。
ボツにした5曲の代わりに入れた補填の三曲は、以前やった事のある曲になりました。大人の賢い妥協です。4回目という事で、やった事がある曲がある程度あるっていうのが強みですね。大半の曲は忘れてるんだけど。
さすがに時間が無いのでスタジオでは真面目にやります。ビール片手に。
主に楽器構成的に原曲の再現ができない部分だとかキメの部分、曲の繋ぎなんかを詰めていきます。ビール片手に。
そんなわけでアルコールに蝕まれた脳みそは打ち合わせ内容の半分くらいを忘却の彼方に押しやるわけです。タチが悪いことに、箇所箇所でばらばらに 決め事を覚えてるもんだから、「ここってこういうアレンジにしたんじゃなかったっけ?」というのを二人くらいがやり、その前のアレンジでふたりくらいがや り、というのをよくやっちゃいます。


 スタジオ後はまた打ち合わせという名の飲み会。メンバーが酔っ払って、高校時代の同窓生とかに電話をかけはじめました。懐かしいのはわかるけ ど、ほとんど明日来てくれる人なんだから、今電話することは無いんだよね。単なるタチの悪い酔っ払いです。ほんとすいませんでした。僕も結構喋ったけど。
今回の店は山家というお店。店構えとしては夫婦でやってる定食屋で夜は飲み屋、みたいな風情なんだけど、値段はしっかり都会価格。
「こらあんまいもんだぁ~ねぇ~」
という富井副部長のような感想を抱くほどの料理も特に無く、量も少なかったです。不味いわけじゃないんだけど、「あれ、美味しかったなぁ」って後から思い出すようなことが無いって感じ。あの値段だったらもうちょい広くてゆっくりできる席のところがいいなぁ。


 本番当日。
日曜日という事もあってか、イベント自体が早いです。13時45分にリハスタートという話だったんですが、他のバンドも見ておこうと40分くらい早めに入りました。
前日飲み過ぎたせいか、二日酔いではないですが体が重いというか力が入らない感じがします。
リハーサルにはおおまかに順リハというのと逆リハというのがあります。順リハというのは出演順にリハーサルをする方法。逆リハとは出演順とは逆の 順番にリハーサルをする方法。僕の体感的には逆リハが圧倒的に多いんですが、今回はトリにも関わらずリハのトップバッターではなく、少し遅いリハ時間なの は気を利かせてくれたんでしょうか。
そう、今回は高校の後輩が主催のライブに誘ってもらったんですが、何故かトリなんですよね。やたら長いイベントや深夜までやるイベントでもなければ、主催がやるのが多いんですが…なんか色々あるみたいです。早い時間にやりたかったとか。


 で、リハスタートなんですが…PAがひどくないか?これ。というのが正直な感想。
このバンドは過去3回ともすべて今回と同じライブハウスでやってるんですが、最初にいたスタッフと変わってるんですよね。ライブハウス名自体も少し変わったから、そのタイミングかもしれません。前は丁寧で良かったんですけど、今回はあまりにおおざっぱというか。
普通はドラムの太鼓のひとつひとつの音を出して調整して、ベースやギターの各音色の音量を調整して、最後に全員で音を出してバランスとって、という感じでやってくんですが、いきなり全員で音を出して下さいときました。時間無いわけでもないのに。
こっちが気を利かせてギターの音色切り替えたりコーラスマイク無理やりつかったりしないといかんのだろうか。演者がそういうのわかってればいいんですけどねぇ。
ギターの生音がうるさいかな? と思ってたんですが、特に何も言われず、「モニターにボーカルもっと返してください」と全員が言った時点で「もう音量一杯なんで、中音下げてくれませんか ね…」と返って来ました。大きいと思ってたから下げるのはいいけど、最初に「中音うるせえよ」って言ってくれればいいのにね。
それから下げた後にちゃんと出音でバランス取ってくれるのかが非常に不安です。というのも、他のバンドのリハ見てると、ものすごい音量のバランス が悪いんですよね。あれって演者がバランス取ってるんじゃないんですよ。音響スタッフが決めてるんです。何故かやたらキーボードがでかい所が多いんです が、こちらもまー耳につらい。対してギターの音はかなり埋もれてました。半分は音色のせいだけど。



 リハーサルが終了してみんなで食事です。といってもランチの定食を食べたのは僕一人で、みんなはつまみとお酒。夕べのお酒の影響でぐったりしてます(でも呑む)。挙句三人がマッサージへと行きました。完全に温泉旅行の最終日の空気です。
14時半くらいに入って、だらだらと飲んだくれてると、懐かしい面子から続々と「会場つきましたよ」メールが。演者はなめこおろしとかを食べてる というのに。そのまま出番直前まで(不安になった主催から呼び出しの電話が来た)呑んで、コンビニでビール買って改めて会場入りです。すでに4時間呑んで ます。


 ステージから懐かしい顔が見えたような見えないような感じで、ライブスタート。セットリストと共に書くと
1.ヘビーローテーション(アカペラ~一番まで)
⇒昨年もやったオープニングアクト。前にもどっかで書いたけど、1~2回やるとすぐに恒例にしようとするこの集団の特徴。でもまだ寒くならないくらいの知名度を保ってるこの曲もすごいよね。
メインテーマ弾くべきところでオープニングのカッティングやっちゃった。練習もあんましてない(ネタ出しは色々やった)のでごちゃごちゃになっちゃいました。
2.キューティーハニー
⇒倖田來未バージョンです。そこここで鳴るアタック音的なのがシンセサイザーなのでどうしようかと思ったんですが、どうもしませんでした(僕は)。
間奏部分がやっぱりネタ出しは色々やったけどちゃんと練習してないのでキメ切れたかどうかは不明。カッティングの音があまりにもうるさかったんでギターの音をさらに下げました。
3.ニシエヒガシエ
⇒前回もやった曲。個々のフレーズ的には難しくないんだけどなかなか格好良く出来ない難曲です。
ここでさっそくボーカルがカポを付け忘れてイントロに入れず、「やべぇ間違えた。俺だったんだ」とアレな間が出来るも、そこは歌声でカバー。
4.ウォーアイニー
⇒珍しく僕が提案した曲。銀魂のエンディング曲でありながらシルシルミシルのエンディング曲でもあるという、テレビっ子になら知名度ある曲のは ず。なんですが、会場はどうだったんでしょう。弾いてて楽しい曲です。ギターが細かいんでコーラスが出来ないのが残念。練習不足なだけですが。
5.踊るダメ人間
⇒僕発の曲かと思われがちですが違います。ボーカルさんです。しかしこの曲を提案したボーカルさんは歌わず、ベースさんはドラムを叩き、ドラムさ んは歌を歌い、ボーカルさんはギターを弾き、ギターさんはベースを弾くという。元のパートなのは僕だけです。余興曲ですね。前編通して余興ですが。
6.ずっと好きだった
⇒全然コード覚えてなくて超適当に弾いちゃいました。すいません。日付を考えるともうひとつのバージョンでも良かったかもね。
7.やさりくなりたい
⇒家政婦のミタの主題歌。ドラマ見てなかったんで曲にも興味なかったんですが、聴き込んでギター弾いてくと非常に楽しかったです。
エフェクターのセッティングをちゃんとしてなきゃいけない曲なので、これを機にとマルチエフェクターの使い方の復習をしたきっかけの曲でもあります。
もうちょっとちゃんとフレーズもコピーすればよかった。
8.タマシイレボリューション
⇒今回はカッティングの曲が多くて嬉しいんですが、その中でも特に曲の雰囲気とか色々と楽しい曲。ライブ版とかも色々聴いてたら最終的には逆に食傷気味になったりもしたのはご愛嬌。色々と勉強にもなりました。
前の曲が最後の最後の余韻までギターだけで音を出す曲だったんですが、その余韻あたりでカウントが入ってかなりあせってイントロ入れませんでした。そんな入りだって聞いてないよー。
9.日曜日よりの使者
⇒時間押してるって言ってるのにアンコールに仕込んでた曲。コードが簡単だからiPhone用のギターアプリででも弾いてやろうかと思ったんですが、落としたアプリの反応が遅くて断念しました。
C、F、Gのいわゆる3コードの弾き語りっぽいジャカジャカギターの曲なんですが、こういう曲こそ色々細かいことを試すのにいいんじゃないかと思ってましたが、じっくり取り組む時間が取れませんでした。
もう一人のギターとベースが入れ替わったり、ボーカルは歌詞カード持って客席になだれ込んだりと、もう余興感もここに極まれりって感じでしたね。アンコールにしておいて良かった。良くはないけど。




 予定よりかなり押したようで、イベント終了後すぐに追い出し状態へ。そもそも持ち時間40分で8.5曲もやるから。いや、トリじゃなければそんな無茶もしなかった…と思います。たぶん。
そんなわけでステージからちらちらと見えてた懐かしい顔のほとんどは挨拶も出来ず。
忙しい中来てくれてありがとうございました。この場を借りてお礼いたします。

というわけで大体いつものメンツで呑みに行きました。本番中も呑んでた事を考えると、7時間くらいは呑んでた計算になります。
このバンドは呑むためにライブやってるようなもんですからね。楽しかったです。次回ははたしていつなんでしょうか。
【ギター初心者あるある】No.016
用語の読み方がわからない


HARUPAGE 2


解説:
 よくあるのが「歪み」(ひずみ)を「ゆがみ」と読んでしまう事。まあ漢字的には普通にゆがみって読みますからね。でもギター用語ではひずみ。ゆがみと言うと本ばっかり読んであんまり他のギタリストと交流してないのがバレるんである。
 アンプで高音の調整ツマミに書いてある「Treble」や「Presence」なんかの、英語の教科書にあんまり出てこない単語もごにょごにょ言って誤魔化してしまいがち。
 難しいのは、自分より先輩の人が間違えて言っている時。訂正するのも気まずいし、どうすればいいの?
【ギター初心者あるある】No.015
「初心者でも出来る曲を教えてください」というフワッとした質問をしてくる。


HARUPAGE 2


解説:
"初心者"の幅はものすごい広いので、何とも言えなかったりするんである。"出来る"の幅も広い。
本当は「ギターを触った事もない奴が出来る曲などない!プロなめんな!」と言いたいのをこらえて、挫折しないように、自分が好きな曲から手をつけた方がいいですよ、という事を言うと「親身になってくれない。冷たいですね」とか言われてしまい、その初心者の好みも実力も性格も気にしないで「○○って曲がいいですよ!」とか無責任に自分が好きな曲だってだけで安易に言うやつが感謝されたりするんである。キー!
【ギター初心者あるある】No.014
トーンポットやピックアップセレクターの意味がわからない


HARUPAGE 2


ギターは弾きながらでも手元で音色を変えられるように、ギター本体にスイッチやツマミがいくつかある。
ギターにはふつう説明書が、入門書をちゃんと読んでなかったりする初心者は意味がわからなかったりする。
意味を知ったところで、いつどういうタイミングでどういじればいいのかわからないのも初心者。中級者でもいるけどね、そういう人。
 「消費税増税で若者は怒らないのか?」みたいなニュース記事があったけど、どの口がそんな事を吐けるんだ、と思った。
言っているのは某名物司会者。もちろん高齢者。

 消費税を増税する使い道としてはまだハッキリとは決まってないけど、結局は日本の借金返済のため。正確には返済どころか借金の増加を緩める程度だけど、その借金っていうのがその高齢者が自分世代に都合のいい税金のばら撒きである。分りやすい例が年金で、今の高齢者と若者世代ではもらえる年数も額もえらい違う。

 「このままじゃヤバイ!」と考えたんなら即刻年金受給額引き下げや年齢引き上げをすればいいのに、それをやられるのは"次の世代"だ。
だから、高齢者が「増税でもいいのか? 若者はもっとデモするとか頑張れ!」とか言うのは全くのお門違いで、僕としては「破綻するのが当たり前の年金制度をこのまま続けられるわけないんだから、制度自体を無くさないんなら増税しないと追いつかないのは当たり前だろ」と思うわけである。
ただ、今の世の中で年金だけで暮らすっていうのは現実的じゃないというのを知ってるから、「ふざけんな! 老害は早く死ぬか、税金金使うな!」とは言わない。言ったら言ったで「今の世の中作ってやったのは誰だと思ってるんだ!」とか言うんでしょうね。ええ、あなた達です。この世界でも類を見ない程の借金まみれで高負担低福祉の国を作ってしまったのは。本来的には破綻する制度を作っちゃったんだから、作った世代が一番歪みを直すのに貢献すべきなのに。

 つまり若者が怒る矛先っていうのはあなた方高齢者なんですよ。
政府は国民の代弁者。政治が悪いとは言うけども、自民党を作り上げたのも民主党に政権を渡したのも国民で、その内訳の割合は高齢者になるわけである。
高齢者側もたんまりお金持ってる人気テレビタレントに"世代代表"みたいな口を利いてもらいたくは無いと思うけども、若者が「消費税増税反対!」と言ったら、セットで「増税するくらいなら今支給してる年金額を下げろ!」って言うだろう。そりゃそうだよ。自分らが月々払ってる額が上がってるのは自分のためじゃなくて、今の老人に入る金なんだから。
「今の若者がかわいそうだから、資産がある人は年金を受給しないとかで何とか増税が無くならないものかのう」
なんて言ってる人いるか? というのと同じくらい、若者が増税案で怒る人がいないのも道理なんである。諦観だ。



 真面目な話を書いたからついでに。
僕の周りはやっぱり20~30代の人が多いんだけども、選挙に行ってなんか変わるの? という人が結構いる。
誰に入れていいかもよくわからないから、無責任に適当に一票を投じるのに抵抗がある、という人もいる。
日々の生活でそれぞれの政治家がどういう主張を持ってるのかわからなくて選びようが無い、という人もいる。

 確かにそれらの意見はわからないでもないし、僕もそう思ってた。普通に働いてたら政見放送なんて見れないし、積極的に情報を集めないと、政党ごとのカラーの違いや、立候補者ごとの違いもわからない。
これは時代遅れの感は否めなくて、もっとメディアを使えばいいだけの話なんである。少なくともインターネットは解禁すべきで、新聞やテレビは情報が一方的に送られるだけだけど、Webは自分で求めた情報を取りに行ける。マスメディアへの出演は金やツテが必要だけど、Web環境は今や生活の常識として生活保護受給者にも認められているほどの敷居の低さだ。投票率上げるためにはWeb投票だってどんどん解禁すべきだ。

 この辺もさっきの話とかぶるんだけど、Webを解禁したら、つまり投票率が上がったら不利になる人たちが多いんで、まだまだしばらくはされないと思う。
政治家としてもターゲットを絞った方が票が取りやすいわけで、票の層が厚いところに寄って行きやすい。農協や医師協なんかの業種もそうだし、年代で言えばやっぱり高齢者である。
高齢者受けする政策を打ち出して票を取ってきた人が、今更若者向けの政策なんて出せない。政治家の仕事のある側面というのは"当選し続ける事"である以上、一度掴んだターゲットを離さない方が安定して当選できるし、そこからさらにターゲット層を広げるよりは、"その層以外が投票しない"方が簡単なんである。
この"当選し続ける事"、次に"与党であり続ける事"、"三分の二以上の議席を取り続ける事"が目標になってる事こそが歪みの原因なんだけど、訳知り顔の人たちが「まあでも確かにそれはそうだよね」と認めちゃってるのがまたこの国を歪ませてるんじゃないかと思ったりもする。それはそうだとしても、わざと投票率を上げる方向にもっていかないとかは歪みだよね。


 ただそういう観点で政治を見てると、若者世代に言いたいのは「誰にでもいいから投票すれば変わるよ」という事。
「だって一票差で変わるなんて聞いたこと無いから俺の一票無くてもいいじゃん」とか「真面目に考えて一票入れてる人と比べて自分の一票はどうせ軽いんだから迷惑になっちゃう」という考えもわかる。僕も似たような事考えてたし、それはそれで正しい側面もあると思う。
それがわかった上で言いたいのは、「政治家に若者層の票があると認識させる事」が、自分ら世代のための政治をさせる事だと思うからだ。

 今は"高齢者ばっかりが投票する→当選が目的なんだから高齢者が投票してくれる政策を打つ→自分ら世代に都合のいい事を言ってくれる政治家に投票する"という悪い循環にあるわけで、単純に若者世代の投票数が増えることで、「じいさん受けする政策ばかりじゃ当選しない!」と思わせればこっちのものである。
そんな事できるのか? と言われると、十分可能である。データがそう言ってる。
平成21年時点での有権者数の表がこちら

年齢  人数(単位:千人)
20-29  14417
30-39  18306
40-49  16407
50-59  16872
60-69  17798
70-79  12722
80-   7899

年代別の人数を見ると、最も多いのは団塊世代ではなく、なんと団塊ジュニアの30代なんである。
現状での投票数を見てみるとこんな感じ

年代  投票者数(千人)
20-29  7122
30-39  11665
40-49  11928
50-59  13435
60-69  14986
70-79  10242
80-   4431

現状では人口が多い30代より、投票率で60代に惨敗してるんである。
もし投票率が同じになれば、政治家のターゲットは30代になると考えてもおかしくない。つまり"今現在自分の意見や希望にぴったり合った政治家が現れないから投票しない"とか言っていても、現状の投票率ではそんな人間現れないんである。実際は逆で、自分の世代の投票率を上げる事で、自分世代の意見を汲んだ政治家、媚を売って取り入ろうとしてくる政治家が出てくるはずなんである。

 そんなわけで、目的が"この政党や人に共感できる"ではなく"自分世代の投票率を上げる"であっても、若い世代に投票に行って欲しいんである。それは決して歪んだ事ではなく、歪みをただすための投票だ。
その時出馬している候補者の当落に影響させる一票ではなくとも、「この人に当選して欲しい!」という人を出現させるためという意味では、決して無駄な一票ではないはずだ。