退職を前に、「HR mentor & network 」をはじめたきっかけ
退職年齢まで、あともう僅かになりました。
振り返ると、30年余りを人事として歩んできました。
現在もまだ現役のため、身の上の詳細までは語れませんが、これまで本当に多くの経験をさせてもらいました。
アメリカを含め、短期滞在も含めると4カ国に駐在し、7カ国でプロジェクトに関わってきました。国や文化の異なる現場で働けたことは、私にとって大きな財産です。
これまでに15カ国以上の国籍の方々に対し、コーチングや社員研修を行い、その数は延べ1,000人を超えました。
新しい挑戦の前には、いつも「最悪の結果」を想定し、辞表を準備して臨んできました。
必死で食らいつき、少しずつ慣れ、なんとか生き延びてきた——そんな30年余りだったように思います。
定年退職を間近に控え、こうした経験を、ただの思い出で終わらせるのではなく、
「何かの形で残せないだろうか」
そんな思いが芽生えるようになりました。
同時に、私自身がこれまでを振り返る中で、
「もし他業界や他部門の専門家のメンターがいれば、もっと楽に、もっと上手に乗り越えられた場面もあったのではないか」
という思いも、強くなっていきました。
こうした背景から、HR mentor & network を立ち上げようと考えました。
私は人事の専門家として、日本における人事機能の統括を担ってきました。
若手の人事の方、これから人事を目指す方、また人事以外の部門・部署にいながらキャリアについて考えている方など、対象は問いません。
本業はありますが、許される時間の中で、少しでも誰かの役に立てればと思っています。
HR mentor & network は、正解を教える場ではありません。
評価の仕方や制度設計に「唯一の答え」がないのと同じように、キャリアにも万能な正解はないからです。
ここでは、人事としての経験や、異なる国・文化・組織で直面してきた現実を、できるだけそのまま共有したいと考えています。
うまくいった話だけでなく、判断に迷ったこと、失敗しかけたこと、ギリギリの選択をした場面も含めてです。
若手の人事の方、これから人事を目指す方にとっては、
「教科書には書いていない判断の裏側」を知る場になればと思っています。
また、人事以外の部門・部署の方にとっても、
「自分のキャリアを、組織の外からどう見直すか」
そんな視点を持つきっかけになれば幸いです。
私自身、これまで多くの人に助けられ、学ばせてもらいました。
だからこそ、今度は少しだけ、次の世代に手渡す番なのだと思っています。
関心のある方は、気軽に覗いてみてください。
静かに考えたい人も、対話したい人も、どちらも歓迎です。