カメラロールの娘の写真や動画を

見るのをあれほど避けていたのに、

今日、数年ぶりに見てみようと思った。


あの頃に引き戻されたら、

娘のいない現実を生きていくのは

あまりに辛くて、

どうしたらいいか

わからなくなってしまうから

ずっと見ないようにしていた。



どんどん時間は過ぎていって、

明日また私は歳をとってしまう。

私ばかり歳をとって、娘はずっと3歳のまま。



何枚か見て、止めた。


早く歳をとって、娘に会いに行きたいよ。



娘の大好きな自慢のお兄ちゃんが

立派な大人になって

この子はもう大丈夫、と思えたら

すぐにでも娘に会いに行けますように。





何年か前、娘と離れて半年くらい

経ったころだろうか。

忘れられない夢を見た。


広い原っぱのようなところで、娘や

沢山の子どもたちが走り回っていた。

暖かくて優しい、そんな場所だった。

私は娘を目で追っていた。

楽しそうに周りの子ども達と

走り回っている。


私に気付いてほしくて、

大きな声で娘を呼ぶ。

でも娘は私の声に気付かない。


気付いてほしい。

私の元に来てほしくて、何度も大きな声で

呼んでいるのに、

ちっとも反応してくれない。


少ししたら、娘がこちらに向かって笑顔で

走って来る。

私のところに向かってくる。

私は娘を抱きしめようと、

手を広げて待っている。

それなのに、娘は私の元へは

来てくれなかった。


娘は私の隣にいた、優しそうな男性に

抱き締められ、幸せそうに笑っていた。



そこで目が覚めた。


娘は生まれ変わったのかもしれない。

あの優しそうなお父さんがいるところに

新しい命で生まれ変わったのかもしれない。


娘は今笑っているのかも、と思ったら、

悲しい気持ちは無かった。




私はずっと自分を責めている。


もっと早く気付いていれば、

適切な処置をしていたら、

元の生活には戻れなくても、

私が娘に付きっきりになってしまった

としても、今でも娘のそばにいることが

出来たはず、と。

絶対にそうだったはずだ、と。


私がお母さんじゃないお家に生まれたら、

きっと3歳で旅立つことは無かったはずだ、と。








毎日寝る前に息子の顔にクリームを

塗ってあげている。

もう10歳なんだけど、

こういう触れ合いももう終わりに近付いて

いると思うと淋しくて、

息子も嫌がらないから、

なんだかんだ今でも続けている。

前髪を上げたら、

赤ちゃんの頃の顔に戻ったみたいで、

懐かしくなって、息子が赤ちゃんの頃の話を

してみた。

1人目だったから初めてなことばかりで

何もかも大変だった。

親も近くに居ないし、近所に知り合いも

居ないし、孤独だった。

夕ご飯の買い物をしに近くの商店街に毎日

抱っこして行った。

私は夕ご飯前なのにしょっちゅうお肉屋さん

で揚げたてのコロッケを買って食べていた。

そんな話を聞いた息子はニヤニヤ笑っていた。


そうなると次は、

娘が赤ちゃんの頃の話をしたくなった。

娘は眠りが浅い子で、目が覚めて隣に私が

居ないとわかると、泣きながらリビングまで

探しに来た。

早起きしてお弁当の準備をしていても

娘が探しに来るから、抱っこしながらお弁当

を詰めたこともあった。

お昼寝もなかなかしてくれなくて、

結局お兄ちゃんを幼稚園に迎えに行く時間に

なってしまうこともしょっちゅうだった。


娘にも赤ちゃんの頃の話を聞いてほしい。


ママからなかなか離れられなくて

大変だったのに。

今は、平気なの?淋しくないの?

ママは悲しくて淋しくて、

時々どうしたらいいか、わからなくなる。

早く会いたい。