抗がん剤投与から3日後以降…ついに副作用が次から次へと現れました。

まずは胸の痛み。生検手術以降、嘘のように消えていた痛みに再度襲われました。抗がん剤治療中に胸が痛くなるのは、薬が効き始めている証拠だとの事。

<どうしても耐えられない場合は痛み止めの注射をうちます。でも今は、生検の時のような我慢できないほどの痛みではないはず>

そう言われれば、確かにその通り。激痛とまではいかなくても、これがほぼ1日中続くのはかなり辛いものでした。この日は飲み薬の痛み止めで何とか我慢。

続けて手の湿疹。湿疹も、ドセタキセルの代表的な副作用の一つ。中には全身が湿疹だらけになってしまう人もいるそうです。
<絶対に掻いたら駄目!掻いたら傷になるし、出血でも起こしたら感染症の原因になってしまうから!>
と釘を刺すように言われても、痒みは益々強くなるばかり。
痒み止めの薬を塗った後に保冷剤で冷やすという処置をして頂き、何とか落ち着いてきました。

他には微熱、筋肉痛、関節痛、動悸、鼻血、背中のだる重さ、倦怠感…。
一番辛かったのは突き刺すような腹痛を繰り返す事でした。

10日間の入院中、一番恐れていた吐き気と嘔吐は一切ありませんでした。吐き気止めの薬が効いてくれたのでしょう。
このお陰で先生、看護師さん達、同室の方々が驚くほど毎日完食でした。

あらゆる副作用の症状を軽減する薬がどんどん開発され、日進月歩で進んでいる最新医療。
抗がん剤治療は一昔前までのような怯えるほど恐いものではなくなりつつありますが、決して甘いものではありません。

朝昼夜、毎日普通に食事がとれる事。仕事ができる事。運動、趣味、勉強ができる事。家族、友人、周りの方が元気でいてくれる事。そして自分自身が健康である事。
ごくごく普通の、当たり前の日常生活を送れるのがどれだけ幸せな事だったのか、この病気になって痛いほど思い知りました。