会場は病院内の小さな談話室。司会者の方が笑顔で迎えてくださり、参加者は予想よりも少なく12、3人程度でした。

講演会は想像していたものとは違い、医療用ウィッグメーカーの女性の方が脱毛時の頭皮ケア、生え変わりの際のヘッドマッサージの方法等を優しく教えてくださいました。

参加者の年齢層は30代~70代。一人一人の簡単な自己紹介から始まり、自然と同世代同士の2つのグループに分かれました。

同じ病気でも、当然一人一人のがんのサブタイプ、ステージもバラバラ。

<34歳、バツイチ。小学生の娘が一人います。明日は手術の為今日から入院です。娘にはまだ病気の事は伝えていません。ママはお仕事で長期出張に行ってくるねとだけ言って、母に預けてきました。>

<36歳です。見ての通り、鼻チューブが外せない末期がん患者です。もう抗がん剤は効かない身体になってしまいましたが、今は別のお薬を処方して頂いているお陰で普通に生活ができています。>

私よりもっともっと大変な方が沢山いる…。正直、お話しを聞いてショックで涙が出てきてしまいました。

中には急に泣きながらわめき出す方も。そして、全体からいつの間にか次から次へわんさかと出てくるマイナスな言葉。

<私たちがん患者の気持ちは健康な人間になんてわかるわけがない>

<楽しそうに笑っている人たちを見かけると無性に腹が立って仕方がない>

<みんな簡単に頑張れなんて言うけれど、これ以上何を頑張れっていうの?>

確かに、気持ちはわからなくもない。でも、大変なのは決して私たちだけではないはずです。

疑いたくなりますが、2人に1人はがんにかかると言われる時代。がん患者の家族は第二の患者。
家族だって、どんなに辛くても周りに決して言わずに一人で頑張ってしまう人も沢山いると思います。

がん以外の病気や精神的な病気で苦しんでいる方々、健常者であっても急に交通事故や自然災害で亡くなってしまう方々。
そして、聞かない日はない連日の恐ろしい殺人ニュースの数々…。

人の命は病人であっても健常者であっても、ある意味紙一重。
この患者会の帰り道、また色々な事を考えさせられ、とても切ない気持ちになりました。