これまで18年生きてきて、ネットの世界に身を置いて8年くらい?Twitterを初めて4年くらい?ほんとに短い経験の中でだが、気づいてしまったことがある。
世の中には自分の意見が通らなければ済まない人が多すぎる。
他人の行動が自分の考えている理想通りにならないと文句を言う人が多すぎる。
実生活において、自分の行動を強制させてくる他人にはこれまであまり出会ったことがなかった。
しかし、ネットの世界ではどうも他人に自分の理想を押し付ける人が多いように感じてしまう。
しかもその押し付ける理想も、例えば自転車で右側走ってるやつ、まじで有り得ない、だとか、ポイ捨てやめろ、とか、そういったごく当たり前で至極真っ当な意見では無いのだ。
バンドの顔ファンとかマジでない、誰それの書く歌詞が素敵なんじゃないか!顔が好きって言ってる人はファンじゃない。
私が今まで生きてきて実際に見た、衝撃的な意見の1つである。
……その人のことが、好きとか、嫌いとか、ファンとか、ファンじゃないとか、決めるのは、貴方じゃないのでは?
そう思ってしまった。
人が何かに対して好きだという感情を抱く時、その好きという感情を見出す部分が1つであるはずがないのだ。
顔が好きでも、メロディラインが好きでも、歌詞でも、メンバーの性格でも、声でも、爪の形でも、その本人がその対象が好きであると考える限り、それは好きであることに変わりは無いし、ファンだと公言する限り、ファンであることに変わりは無い。
対象に対して、同じファンに対して、法に触れたり公共の福祉を欠くような行動をする場合はまた違うと思う。チケットの高額転売やファンクラブグッズの転売、明らかに転売目的の行動、行き過ぎた出待ちなどなど。そうでない限り相手の感情をそれだと決めつける権利は貴方にはない。
また、某アイドルグループが解散前の最後のツアーを行うという時、タイムラインで何度か見かけた呟きとして、
新規ばっかり当てないで。昔からずーっと応援している人を優先して。にわかはコンサート会場に来るな。記念にとか絶対にやめて。
というものがあった。
そういう気持ちは非常に分かる。20年以上応援している方と好きになってまだ日の浅い人間と。その両者のそのコンテンツにかけた時間と累計の想いは段違いであるというのは私も非常に理解出来る。そもそも何年も、何十年もずっと同じものを好きでいるということが本当にすごいし尊敬に当たる。私だってこれでも色々な界隈のオタクをしているのだ。その気持ちは痛いほど分かる。
でもしかし、だからといって新規ファンに"来るな"とまで言うのは本当に正しいことなのか。
何年そのコンテンツに力を入れていようが、いくらお金を詰んでいようが、家族や知人などではない限り、ファンはファンなのである。沢山いるファンのうちの、1人なのである。
ちなみにここで出しているファンの例は、私が実際に推すグループの中で、1番歴が長く、1番当てはまる1例であるだけであって、このグループのファンだけに当てはまる行動ではないし、むしろこのグループのファンはどちらかといえば民度が高いことでも有名だ。
それは理解頂きたい。
コンテンツが勢いを無くす原因は、コンテンツ自体の劣化よりもコンテンツを支える人間の流れが消えた時だと私は思う。
どんなに美しい川も、流れが途絶えればやがて藻の覆う沼になる。新規の人間の参入、入っては出ていくファンの存在こそがコンテンツを豊かにするのではないかと私は思う。
確かに、見た目だけでなく、中身をきちんと理解した上でその人を好きになった貴方の感性はきっと素晴らしいのだと思う。とても早い時期にそのコンテンツに目をつけて好きになった貴方の審美眼もとても素敵なものなのだろう。でも、だからって、それが"偉い"訳では無い。
みんなちがってみんないい、という言葉がある。
この世に生きる人間で、全てにおいて全く同じ感性を持つ人なんていない。もしそんな人に出会うことができたなら、多分、すごくすごくラッキーだ。
そんなラッキーが頻繁に怒ってしまっては世の中味気ないではないかと私は思う。
某アイドルグループがデビューした年、私は生まれていなかった。彼らの年齢的にも私は世代ではないし、寧ろ親世代である。しかしFCにも加入しているし(加入してすぐ解散が発表されてしまったが)彼らのことは大好きだ。きっとデビュー当時、いや、デビュー前から応援しているような本物のファンの方々にとって私は新規だしにわかだろう。自分でもその自覚はあるので、どちらにせよ予定が合わないのでツアーに参加するつもりも無かったが、少し悲しかった。
長くなってしまったが、私は自分の意見が必ずしも正しいとは思っていないし、今までに批判したような事例も、私の側にも、反対側にも、どちらにも正義はあって、どちらにも正しい点はあり、間違っている点はあると思う。
しかし、それを聞いた周りの気持ちを、ほんの少しだけ考えてみてほしい。
貴方の大切な友達が、パートナーが、お子さんが、貴方の好きなコンテンツを○○って、すっごくいいかも!、と言ってきたら。
○○の顔かっこいいからこのバンドの曲聞いてみたんだけど…と言ってきたら。
貴方は本当に、その言葉を投げかけますか?