つづきです。

◆世界史は暗記科目ゆえに、すぐ伸びます。すなわち、何もしなければすぐに忘れます。受験生の期間では完璧な定着はキツいので、何度も通史を繰り返す必要があります。僕は受験直前、受験期間中も通史の学習を継続していました。さすがにやればやるほどスピードも上がってきますから、最後の方に3日で通史1周とかはできます。で、その通史の方法です。これは様々あるとは思いますが、まず自分の世界史学習の「核」となるノートや参考書を持っている/作っているかが重要です。
世界史は情報整理能力がないとパンクして終了します。参考書や用語集など様々持つのは良いですが、参照したいときにすぐ参照できて、補足事項をメモできるものを何か1種類に絞るべきです。ぼくの場合は、予備校でもらったプリントのファイルを二冊持ってました。用語集で調べた内容や、過去問で新たに得た情報なども全てこのファイルの中のプリントに書き込んであるので、何かを思い出したいときはこれ見れば一発っていう状態になってます。できれば写真で見せたいんですが、講師のプリントには一応著作権が発生しているので、ここでは控えさせていただきます。
基本的には、通史はこの「核」の教材を何度も読み返したり、シャッター記憶したり(前記事参照)していきます。基本的に読むだけです。そのなかでなかなか覚えられないものがあるときは、何か別のノートに書き出してみるのも有効かと思います。

◆世界史はすぐに忘れるので、ピークを本番に持っていけるかどうかがめちゃくちゃ重要です。いくら1度完璧にしても、それが試験1週間前でそれから試験まで何もやらなければ、かなり忘れてるでしょう。これは、模試などで鍛えるしかないです。模試の日程に向けて、どういうペースでやれば試験のときに1番覚えている状態を作ることが出来るかを試す。まあこれは、すべての範囲が出題されるようになる2学期以降の模試からでも良いと思います。

◆早慶を受ける上での必須アイテムは、やはり山川用語集でしょう。これを持たずに早慶世界史に挑むのは、丸腰で宮本武蔵と戦うようなものです。絶対買いましょう。過去問をやればわかりますが、早慶世界史をつくっている教授の方々は山川用語集を参照しながら問題を作成しているとしか思えません。一部では「2011年度早稲田大学社会科学部世界史」とかいう常軌を逸した問題も出題されますが、それは例外なので全く気にする必要はありません。
早慶受験者にとって用語集は用語を調べるものではなく、普段から読むものです。上記の通史と一緒に熟読しましょう。僕は何だかんだ用語集は5周くらい読みました。あと知らない情報があったらマーカーなどで印をつけると良いかもしれません。とくに、一昨年に改訂された用語集は、見出し語の数が大幅に減った代わりに、説明文の内容が濃くなって、その中にかつての見出し語が含まれるということも多々あるので注意しましょう。見出し語にはないけど、説明文には載っている固有名詞は絶対チェックです。とくに慶法受験者は。
 

第Ⅱ弾以上。
つづく