今回は世界史の勉強法についてです。
◆世界史は日本史と違い、かなり広い範囲を俯瞰してみられる力が必要になります。なのでふつうに一問一答的に暗記しているだけでは、なかなか太刀打ちできません。もちろん細部の知識も重要ですが、やはり世界史の課題、そして世界史を学習する意義は、物事を広く見渡せる力を身につけることだと思います。
そのためにはどのように学習していけば良いか、また早慶の問題の特徴はどのようなものか、を書ける範囲で書いていきたいと思います。
◆基本的に世界史は暗記科目です。有名な講師の方々は口をそろえて、世界史は暗記科目ではない、とおっしゃいます。確かにそうなのかもしれない。でも、おそらくそのような領域にはとうてい到達するはずもない受験生は、ほぼ暗記科目に留まるし、また暗記で十分対応出来ると思います。少なくとも早慶レベルなら。
◆重要なのはその暗記の仕方です。
世界史は広い範囲を見なければいけないので、単に文字で暗記するのには限界があります。世界史は右脳で覚えましょう。右脳は図や写真などを処理する場所です。つまり、文字(左脳)ではなく、写真や図(右脳)で覚えましょう、ということ。皆さんも、英単語を覚えるときに、なかなか意味を思い出せないけどその単語が単語帳のどの位置にあるかっていうのは分かる!みたいな経験ありますよね(笑)あれは右脳の記憶です。左脳は言葉や論理を司るので、ある程度の理解や論理的過程が経ないとなかなか覚えてくれませんが、右脳はいわゆる画質の悪いカメラのシャッターのようなもので、細部は捉えにくいですが、全体を見渡す力には長けています。時代や出来事の流れを、これはノートの下の方に書いてあったからこの事件より後だな、とか一瞬で把握できるようになります。くだらないことのように思われますが、どうせ暗記科目なんだから徹底的に効率的な暗記を目指して下さい。論理的思考ももちろん大事ですが、たとえコンピュータに勝てないとしても、物事を正確に記憶する力というのも大事な能力の1つだとおもいます。(←私文の悪あがき)
教科書だけで勉強するというのは、かなりできる人でないかぎり難しいと思います。できるだけ年表や図表、地図などが載った参考書や資料集などを使うといいと思います。僕は予備校の先生が大当たりで、まさに右脳記憶用のプリントを配ってくれる人で、それを愛用してました。とにかく全体の流れを覚えたいときは文字に集中するのではなく、自分はカメラだ、と思って位置関係を頭に入れましょう。
◆世界史学習で、あるテーマを学ぶ場合に抑えておかなければいけない重要な柱があります。
①時代②場所③国・王朝④人物⑤宗教⑥対立・同盟構造⑦原因⑧(テーマ内の)展開の順序⑨結果(意義・影響)
の9つが基本になると思います。
正直、僕はコレを全て意識しながら勉強していたわけではありません(笑)しかし、このように何を意識して勉強すればいいかをしっかり挙げてみる/挙げられるということには意味があると思います。もし記憶に残りにくいテーマや嫌いなテーマがあったら、漫然と繰り返すだけではなく、このようなリストを自分なりに作っておくと、目標が出来て良いと思います。
とりあえず第一弾終わりです。