つづきです。
〈④語形変化〉
この問題は本当に存在が謎。出題者の意図は何なのか。まあそれは置いといて、対策。まずこれは過去問やってないと解答の仕方にちょっと戸惑います。本番で一瞬にして、何の問題かくらいは判断できるようにしましょう。もちろん、細かい指示などはしっかりチェック。
この語形変化問題のポイントは、
①名詞化・形容詞化・動詞化のルールをつかむ
②語彙力
です。
①に関しては、また接尾辞です。動詞・形容詞・名詞によくある語尾を抑える。これはテキトーにネットで調べて、「へー」くらいで良いと思います。過去問を見れば分かりますが、語形変化後の最後の文字を答える形式なので、わりと有効です。でもまあこの設問はあまり対策の価値はないと思います(笑)
〈⑤会話問題〉
これはずっと出題され続けていますが、形式は微妙に変化します。
ですが、共通して言えることは、会話の論旨をしっかり追うこと。2002年度慶應法の会話問題の会話の内容は、「大学はなぜ会話問題を出題するのか」というものでした。この問題は絶対にやるべき。というか見ておくべき。これは慶應のメッセージだと思います。
要は会話問題でも、文の論理、展開、飛躍などを正確に読み取れということ。長文読解と本質は変わりません。
1、文の空所補充
今年(2016年度)のような問題です。
まずは選択肢を見て、選択肢の構造を分析して下さい。
つまり、ただの完全文なのか、従属接続詞で始まる従属節なのか、等位接続詞で始まる節なのか、動詞句なのか、名詞節なのか、等々。
慶應法は一括型の選択肢なので、構造だけで決められるものを先に決めると、内容を吟味すべき物が絞られて効率的に解くことが出来ます。解答する上で、構造→内容、易→難は鉄則です。分からない物を曖昧なままぶち込むと雪崩式にやらかします。最初の空所が分からなくても我慢しましょう。必ずどこかに解答の「スタート地点」はあります。
2、熟語完成型
まず普通に熟語集一冊こなしましょう。『解体英熟語』で十分でしょう。それでも知らない熟語を問う問題はあります。しかし、そこで諦めるのではなく、前置詞のイメージを駆使しましょう。知らなくても分かればいい。文法の参考書一冊こなせば前置詞の項があると思いますが、それでは不十分な場合があると思います。おすすめの参考書が、『ネイティブスピーカーの前置詞』という本。覚えるというよりは、読んでなるほど、っていう本です。
それでもわからないものは適当に埋めて次の設問行きましょう。大切なのは合格点を取ることです。
第Ⅱ弾終了