さて、前のページの続きです。
2005年5月、長田はついにその家を訪ねた。
ついに、連れ出しが始まる。
和也の父「おい!おい!ゴルァ!💢ほら!お前の話だよ!」
和也「何の話?」
和也の父「お前の話だよ!お前の話するってんだろ!ほら!おら!」
和也「ここで十分だよ」
和也の父「十分じゃないよ!ほら!おら!出てこいやゴルァ!顔見せてちゃんと話しろぉ!」
ようやく扉が開く…
少年は思いもかけない事態に、優しげな顔をしていた。
壊れかけた壁、散らかった部屋、散乱するゴミの山、異臭が鼻をつく。
長田「来いよ!来いって!はよ!来いってっもうきりがないから出てこい!いい!はよ出てこいよ!はよ出てこいよ!はよ来いよ!来いって!はぁ〜出て来いって!何でこれ持ってどうすんだお前!」
和也の父「おら!おら!ほら!ほら!ほら!来いって!何!?今更なんだよお前反省してないんだろうお前!ほら来いって!来いよ!何だよ!?何を!?ほら!お前それやってやるよ全部!ほら!ほら!ほら!おら!おら!お前何やってんのこれ!ほら!ほら!ほら!下見て歩け!下向けよ!」
和也「ちょっと、離さないとダメだよ。」
和也の父「下見て歩けよ階段危ないから!」
和也「(押されてることを)だから危ない…」
和也の父「だから危ないから下見て降りろよほら!」
和也「ねぇ 何の話?」
和也の父「何が!?っていいだろ!行けお前ほら!何が!?」
和也「何なの?」
和也の父「何が何なの?」
長田「ねぇ 降りて来いって。」
和也の父「ほら!降りて来い!おら!ほら!」
これまでに見たことのない父親の態度。それに加えてナレーター達のカメラ。少年は困惑しきっている。
長田「まともな事言ってください。まともな事。」
和也の父「うん。」
長田は子供よりもむしろ父親を追い込んでいく。本気にならなければ息子に思いは届かない。やがて堰を切ったように父親が話し始めた。
和也の父「今までお父さん、我慢しとったけどなぁ、今日という今日はもうあれだ❗️💢お前に、思ったことを言うよ❗️💢おい❗️どう思ってんだよ❗️学校行かないで家で暴れて、お父さんに命令して、あぁん⁉️💢物壊して皿壊して家壊して、それで普通かおい❗️❓💢当たり前か⁉️💢どれだけ学校休んでりゃ気が済むんだよお前⁉️💢1年半も休んでんだろお前⁉️💢小学校6年の3学期から❗️分かってんのか⁉️💢うん⁉️お父さんも最近死んじゃうんだろ❓お前、一人で生きていけなくてどうしよもねぇんだろ⁉️こんな生活やったらお前どうしようもないぞ❗️え⁉️💢どうなんだよ⁉️💢おい‼️💢」
長田「ここ座って。もうちょい近づけ。不登校になってどれくらいになったん?なぁ、どのくらいになったんよ?あんたは不登校やって病気じゃないから。まぁ声出しなさいって。はよ!出すが出さぬかは自覚の問題なの!あなたが出さなきゃいけないと思ったら出せるの‼️さっき喋っていらっしゃったから‼️ねぇ、はよ喋ってよ❗️お前はなぁ、なんで不登校になったんや⁉️」
和也「(ボソっと)低血圧です。」
長田「はぁっ⁉️(聞こえなかった)」
和也「低血圧です。」
長田がキレ出す。
長田「低血圧のやつが不登校になったら世の中みんな不登校だらけやないかバカヤロォおめぇ‼️💢なぁ❗️不登校やるんやったら構わんよ❗️学校行かなくて構わんよ別に‼️だったらよ、家の中で努力せぇや‼️💢なぁ‼️何の努力したおめぇ⁉️」
和也「呼吸とか」
長田「はぁっ⁉️何⁉️」
和也「呼吸とか」
長田「呼吸…!呼吸を頑張ってた…??」
長田「たぁぁぁあああうわぁぁああああけぇぇええええ〜っ‼️💢」
出だ!!!長田の決まり文句!
和也の父「おい❗️分かってんのかおい❗️おい⁉️お前少し分かってんのかおい❗️💢」
殴り飛ばすシーン
業を煮やした父親は、息子を浴室に無理矢理引きずって行った。抑えてきた苛立ちが、父親の中から溢れ出していく。
和也の父「えぇっん⁉️お水…お水…ほら!反省させたるわ‼️ほら❗️」
和也の父「目覚ませ❗️早く❗️」
和也「痛い。やめてよ…」
和也の父「目覚めたか!」
和也「何が目だよ?」
和也の父「えぇっん!?」
和也「目って何だよ?」
和也の父「お前目覚めたのかって言っているんだよ‼️💢」
和也の父「おら頭冷やせお前❗️」
だがその直後…
ナレーター「外へ外行くの、ちょっと待って!」
隙をついて勝手口から逃げ出した息子を父親が追いかける
けれど、逃げられる場所などありはしない
かつて日本の家庭には、こんな風に息子とぶつかり合う父親がたくさんいた。殴ることもあれば蹴ることもあった。親に殴り返そうとする息子だっていたものだ。時にそれが親子の絆を深めようとすることも誰もが知っていたような気がする。
和也の父「おい⁉️💢何だ一体、お前の何倍痛い思いしたのか分かってんのかお父さんが⁉️お前こんなのいたいちあるか‼️お前どれだけ痛い思いさせたのか分かってんのかおい‼️へぇっ⁉️分かってないんだろぉお前はよぉ‼️」
長田「やっぱ話にならんわもう❗️(呆、怒)」
和也の父「この根性…この根性よおい‼️バカっタレお前‼️この根性直したるわ‼️💢」
和也の父「お前何倍痛いのかゴルァ‼️何が痛いだよ⁉️おい‼️暴れてんじゃないよお前‼️」
和也「痛い」
長田「何調子こいとるねんてゴルァ‼️」
和也の父「嫌なことから逃げるなよ‼️嫌だって逃げてたらお前どんどんどんどん来るんだよお前、嫌なことが!!お前逃げてばっかいるんだよ!!だからうちいんだよ‼️」
正直、そう言うこと言いながら親父が息子に痛い目に遭わせてんだろ?
父親の感情を吐き出すと、息子から反抗的な態度が消えかける。長田はこの瞬間を待っていた。
長田「お前はただの生憎や!ただの甘ったれや!幼稚なだけや❗️💢なぁ⁉️今のまんまじゃなぁ、学校帰っても勉強遅れとる❗️なぁ⁉️体力もついてこん!だろ!?人間関係もどっか行ってもた忘れてもうた‼️遅れとることがいくらでもある‼️訓練しなきゃ戻ってこない‼️分かったか?」


























