台風15号の直撃が予想されていた9月21日は、 朝のうちは生ぬるい風が少し強いものの
雨は殆んど降っていなかっ たように記憶しています。
絶妙のタイミングで、 職場に着いた途端に滝のような雨が降り出して傘を殆んど差さず濡 れないで済んだことを
単純に喜ぶ程、その時点では余裕がありました。
日中は倉庫内に斜めに降り込む雨水を時折かき出す作業をしながら ルーチンワークをこなし、
最後に倉庫のシャッターの下にゴムマットを敷いた上、 更に新聞紙を丸めたものを隙間に挟みこんで、
何とかその日を終えるはずでした。
上司から定時ちょっと前に帰宅するように指示され、 もはや傘が役に立たないことがわかっておりましたので、
トレッキング用のレインジャケットと折り畳み長靴、 更に下半身はビニール袋を加工してスカート状にしたものを腰に巻 き、傘も差さずに職場の玄関から飛び出しましたのが午後5時13分頃 。
途中、風に翻弄されて急造「スカート」はまくられっ放しで、 駅に着いた時には何もしないのと同じ、
トレッキング用のレインジャケットと折り畳み長靴、 更に下半身はビニール袋を加工してスカート状にしたものを腰に巻 き、傘も差さずに職場の玄関から飛び出しましたのが午後5時13分頃 。
途中、風に翻弄されて急造「スカート」はまくられっ放しで、 駅に着いた時には何もしないのと同じ、
長靴とジャケットの間だけずぶ濡れという体たらくとなってしまいました。
それでも電車を降りて家に向かうまでの間にどうせまた濡れるだろ うから、しばらくの間我慢しようと
割り切っていました。
しかし、 勤務先を出る前に確認しておいた動いているはずの電車が直前に不 通となっていて、
しかし、 勤務先を出る前に確認しておいた動いているはずの電車が直前に不 通となっていて、
思わず目が点になってしまいました。
何度か会社に戻り出直すことも考えましたが、 降りしきる雨と荒れ狂う風の中を歩くのにはかなり抵抗が
ありまし たし、第一、職場にはもはや誰も居ないはずで、 鍵を持っていない私はなす術がありません。
また、自宅へと続く一本道を辿ることもやはり危険ですし、 折り畳み長靴では長時間歩くことは不可能です。
加えて、とりあえずここに居れば 上りと下りの架線を挟むようした半屋根のおかげで、 台風による激しい風雨でも殆んど濡れることはありません。
そこで、ホームのベンチに腰を掛けて、 動くあてもない電車の運行再開を待ち続けておりました。
駅に着いて1時間経過(静観モード)。
駅員のアナウンスは同じことを繰り返すだけで何ら進捗はありませ ん。
ホームには私のように駅に閉じ込められた人々が数人いて、 携帯電話の画面を見つめていたりして
時間を潰しています。
半屋根の間から降りしきる雨の多さにあまり変化は見られません。
ホームに並行する道で激しい音がして驚かされますが、 何事もなかったように車が通り過ぎていきました。
2時間経過(イライラモード)。
相変わらす同じことを繰り返す駅員のアナウンスに苛立ちを感じ始 めます。
また、 もうちょっと早く帰してくれたらとっくに帰宅できてたかも、 と上司の配慮の無さを腹立たしく思いました。
が、私より会社を出るのが遅かった彼も同じ境遇にあるはずで、 ひょっとしたらと思い、
会社に電話してみましたがやはり誰も出ず。続けて携帯にTELしてみましたが、 台風による安否確認で
回線が混雑しているようで、 呼び出しすらされません。
心なしか雨音が弱まったように感じられるものの、 時折強い風が吹き込み、微かな望みを打ち砕いていきます。
ストレス解消の為か、 ホームをウロウロしているお兄ちゃんが気になり、 関わりたくないので
ベンチの場所を移動することにしました。
それにしても駅員に食ってかかる光景も見られず、 やはり日本人は従順なんだなと思わずにはいられません。
3時間経過(あきらめモード)
雨に濡らすのが厭で、 タブレット端末を家に置いてきたことを後悔していました。
同じように普段持ち歩いている本も今日に限って忘れてしまい、 我ながら何もせず、
よく待ち続けられるなぁと感心してしまいます。
携帯のワンセグでニュースを見ている人が隣にいて「なるほど、 こんな時は便利だなー」と
感心しながら音声だけを聞き流してていました。
気がつくと、駅員のアナウンスは10分に一度のペースで、 時々交代するようでベテランらしい声に
気分が変わります。
雨もいつの間にか止み線路の枕木は乾きはじめ、 風も確実に弱まっていることが感じ取れるようになりました。
3時間半経過(いよいよモード)
一定間隔で流されていた運休案内が途切れて、「間もなく運転再開」 とのアナウンスが流され、
にわかに構内に活気がでてきました。
また人々の顔に安堵の表情が見受けられるようになったように思い ます。
そして運転再開。
上り方面の電車に乗った私はグッタリして座り、 徐行運転する車窓からすれ違う電車の混雑ぶりを見て、
自分はまだマシだったのかも? と今日一日のことを思い返しておりました。
そして、 いつも確実に家と職場を結びつけてくれるてくれる鉄道というもの は、とてもありがたいものだと
痛感させられた3時間半あまりでした。
こうしてhqh06171は、 下車駅の改札前で入場が制限された乗客たちの横をすり抜け、
乾きかかった道のところどころに散乱した骨だけになったビニール 傘を尻目に、
生ぬるい風の中にフェードアウトしていきました。
添付の画像は、私が通勤で利用している電車です(後日撮影)。
友人の話ではこの鉄道は滅多に不通になることがないらしいので、
今回の台風の影響はよほどのことだったのでしょう。
ところで、最近の車両は省エネの為か、 軽量化した分外観が画一化して個性が無くなった気がするのですが 、
この路線では左側の編成のようにかつて塗装を甦らせ集客を図って いるようです。
何だかお茶葉みたいな色ですが、私は嫌いではありません。

P.S.
後日、TVで四国の人が「台風の時は絶対外に出ない」 とコメントしていましたが、千葉に住む私の
「 台風が来てもこの辺りなら何とかなる」という思いこみと楽観をこれを機に考え直したいと思います。