今年リリースされた曲で
個人的に良いなと思う曲を
挙げちゃいます。
自分の評価基準は、
①Aメロは正直なんでもいい
②Bメロに意外性・発展性があること
③サビ(主題)は万人に伝わりやすくキャッチーであること
④その上でサビの中にも変化(転調、アクセント)があり、
最後に伏線回収できること
つまり、音楽はドラマチックでなきゃ。
4位 「ぶっ壊したい」アンジュルム
(作詞、作曲:中島卓偉、編曲:近藤圭一)
サビ、導入部、主題と実にシンプルな
作りなんだけど、
9小節目「新しいことをしようぜ~」から
カノン進行みたいに下がっていくところで
途中から半音ずつ下がっていくのが、
中島卓偉のオシャレなところで、
彼の音楽的背景に北欧系ポップスの影響が
あるからこそ、アイドルに曲を提供しても
違和感ないんだなと再認識する。
つばきの「君と僕の絆」も全く同じ理由で良い。
どっちを選んでも良かった。
3位 「Wake-up Call~目覚めるとき~」モーニング娘。'23
(作詞:星部ショウ、作曲:大久保薫・星部ショウ、編曲:大久保薫)
作曲は連名になっているが、
大久保薫が元ネタを作り、
星部ショウが手を加えた。
ここ数年のモーニングの楽曲の流れを
踏襲しつつ、
若い2人が作っただけあって
最近のモーニングでは珍しく
勢いのある楽曲になっている。
「肯定しなくちゃ」の部分を
ホールトンスケールに変えたのは
チーフディレクター橋本慎さんの
即興アイディア。
このアクセントが謎かけになって
次の展開への興味を
膨らませる効果を得ている。
サビが唐突に転調したところから
入るので、そこまでの繋がりが
途切れる印象もあるが、
北川莉央のソロパート
「太陽はこの心の中」のコードが
複雑でカッコ良く
ポイントになっている。
ここを歌いこなすのは難しいが
(2番の弓桁さんは苦心しているように見える)
一番の見せ場になっているので
「こっちに来なさい」の生田さんと同じく
北川さんはオイシイと思う。
2位 「勇気 It's my Life!」つばきファクトリー
(作詞:山崎あおい、作曲:Shusui/Samuel Waermo/Stefan Ekstedt、編曲:Stefan Ekstedt)
使っているコードは
パターン化されてシンプルだし
サビのメロディも単純なのに
ドラマチックに仕上がっているのは
プロの技だと思う。
Bメロでガラッと曲調が変わり
意外性を見せるのと、
山岸理子の「それじゃね」が
サビに繋がるブリッジの役目を
果たしている。
それにより、
キレのある「翔び乗れ!」からのサビが、
より爽快に聴こえて
曲全体の多幸感を演出している。
あとサビの中の「大丈夫」からの
「躊躇なんかない、やってやろうじゃない」
の4小節の転調がいい「味変」になって
主題(サビ)を何回聴いても
飽きさせない工夫も取られている。
MVもメンバーのいい表情が撮れている。
先述した自分の評価基準(②③④)的に
ほぼ満点に近い。
韻を踏んだ山崎あおいの歌詞も
メロディによく乗っている。
1位 「シェケナーレ」OCHA NORMA
(作詞:児玉雨子、作曲:ANDW、編曲:中村瑛彦)
アニメのエンディングテーマらしいが
よく出来てると思う。
そのタイアップ曲を作るのに
いかに聴いている人の耳に残りやすく
するように、
万人受けするメロディを作る必要があるが
そのオーダーに対して
満点回答と言っていい内容。
Bメロ、田代すみれの
「大丈夫、キミとならば」の
転調がめっちゃ効いている。
(これがあるのとないのでは
サビの聴こえた方が全然違う)
刻むビートの変化の楽しさ。
新・リズム天国。
余分なものを削ぎ落し、
自然とウキウキテンションが
上がっていく仕込みが
散りばめられているということで
これが1位。
なんか昨年もOCHA NORMAの曲を
1位にしたような。
児玉雨子先生の歌詞も
期待通りにキャッチーで
文句なし。
著述した小説が芥川賞候補にもなり、
もう先生とお呼びしないと
いけないか。
隠れ1位 「ラヴィ・ダヴィ」OCHA NORMA
(作詞:児玉雨子、作曲:星部ショウ、編曲:鈴木俊介)
来年1月発売の1stアルバム「CHAnnel #1」には
収録されると思うが、
今年は未音源ということで
楽曲大賞にはノミネートされていないが、
今年聴いた中では実質これが1位。
北原ももの「チキアーン」からの
サビのメロディがキャッチ―で美しい。
星部ショウは1人で仕事させなければ
いい結果を出す。
(自分が鈴木俊介ファンク大好きマンというのも
あるが)
落ちサビの筒井澪心→田代すみれ→西﨑美空→米村姫良々のリレーが良い。
「このまま一生、燃え尽きたこともないままでいたくない」
そうコロナ禍(明け)のアイドルに
歌わせる児玉雨子の
心の機微を捉える感覚は
やはり秀逸である。
ゲッチュ。
P.S.
この一週間、この動画ばっか見てる。
この2人(米村、田代)の組み合わせだと
『お茶の間さまの言うとおり』の
「ワンチャンガンダすれば、、」(米村)の話も好き。
コスモワールド自分も好き。
ホントは時間があれば
「あざといアイドル研究」というブログを
上げたいのだが、
構想段階で止まっている。
自分の中で
田代すみれは「天然あざとい」にカテゴライズしている。