2016年 LIVE MISSION FINAL at 日本武道館
2017年 LIVE AROUND 2017 FINAL at 日本武道館~Seven Squeeze!~
2018年 LIVE 2018 at NIPPON BUDOKAN TRIANGROOOVE
2019年 CONCERT TOUR 2019 ~JuiceFull!!!!!!!~FINAL 宮崎由加卒業スペシャル
2020年 コンサート2020 ~続いていくSTORY~ 宮本佳林卒業スペシャル
2022年 CONCERT TOUR ~terzo~ FINAL 稲場愛香卒業スペシャル
2023年 CONCERT~final: nouvelle vague~
これが7回目の武道館。
皆勤賞である。
Juiceヲタとして密かな自慢。
植村あかりも当然皆勤賞で、
段原瑠々は2017年以降。
この2人以外は単独武道館で
パフォーマンスした経験が
これまで3回未満のメンバーばかりである。
しかも直近3回は
ゆかにゃ、佳林、まなかんの
卒業公演。
今回は自分達の力だけで
武道館公演を盛り上げて
いかなければいけない。
昨年11月に予定していた
武道館公演が、
メンバー5人のコロナ感染により、
延期(今回の振替公演)となった。
この3ヵ月延期となったことが、
彼女達にプラスに働こうとは、
その時知る由もない。
セトリはこちら。
オープニング、
入りはなんとなく
ふわっとしていた。
いつもの天空席だが、
久々に眺める武道館は
ただっ広い。
武道館の広さに
若いメンバーが
吞まれている気がした。
この広さを制圧するような
迫力あるパフォーマンスは
今のJuiceにはないかもしれない。
そんなことを感じながら
ライブを見ていた。
それもそのはず、
まだまだキャリアが浅い子が多い。
逆に言えば、今のJuiceには
フレッシュな魅力がある。
もともとJuice=Juiceの
名前の由来は、
「もぎたて」「新鮮」
「天然」「しぼりたて」というように、
いつまでもフレッシュで
個性の詰まったグループでいて欲しいとの願いに
端を発しているが、
サンフラワー+さくりんごの
「アレコレしたい!」や
「愛・愛・傘」は
そんなフレッシュな魅力に満ちていた。
代わりに入ってきた年上5人組の
「風に吹かれて」には
貫禄と味があり、
先の5人とのコントラストが
面白い。
その流れからの10人全員が合流しての
「全部賭けてGO!!」
「イニミニマニモ」は
今のJuiceの持ち味が全面に出ていた。
今のJuiceには、邪気がない。
特に一番上の植村あかり、
そして段原瑠々、井上玲音。
この3人がある意味、
誰よりも天然なのである。
上が天然だと、
下は自然体でいられるから楽だ。
この武道館という舞台で、
他のメンバーより
遥かに経験を積んでいる
段原瑠々が、
誰よりもひたむきに
歌おうとしている。
ベテランも若手もない。
そうなると、
若い子達も失敗を恐れずに
全力でパフォーマンスするようになる。
「ネバサレ」の
有澤一華フェイクで火が付いた。
有澤一華はフェイクだけでなく、
「未来へ、さあ走り出せ!」の煽りも
うまくなった。
経験を重ねていくごとに
ブラッシュアップしていく、
これがライブツアーの醍醐味である。
次第に、若いメンバーが
武道館の広さと
対等に渡り合うように
なっていく。
石山咲良や江端妃咲は
足が攣りながらも身体は動き、
緊張を通り越して、
とてもいい表情をしていた。
リハで体力使い果たしたはずの
入江里咲も本番はイキイキとしていた。
彼女達が現時点で持っている力を
十二分に出せたのは、
今のJuiceは、邪気のない先輩達が
上に揃っているからだ、と思った。
また、この3ヵ月、
各々が自分に課題を課して、
進化してきた。
悔しさの中で
溜めたエネルギーが
一気に放出された瞬間でもあった。
今日のMVPは
松永里愛と井上玲音だ。
松永里愛は昨年暮れから
絶好調が続いていて、
ピッチやリズムの正確さだけでなく、
表現力が豊かになり、
次はどんな歌い方をしてくれるのだろうと
期待を抱かせる歌い手に
なってきている。
この年齢でこのクオリティを出せる人は
なかなかいない。
課題と真正面から向き合っている
成果だと思った。
井上玲音は圧倒的存在感で
グループを牽引した。
Juiceは彼女のグループになったと
いっていい。
武道館のスケールに負けないパワーを
終始発揮し、安定していた。
アンコール明け、
10人で横並びに歌った
「Feel!感じるよ」
また新たなスタートラインに立った10人に
エネルギーが宿ったのを感じた。
勇気出して歩こう、
何物にも代えがたい
純真な愛がある。
これがある限り、
メンバーの成長は止まらない。
P.S.
今回のビジョン演出は
新鮮で良かったと思います。
センターステージの使い方も◎。
TACA。さんの隣が
偶然、クニオさんだったらしく、
ヲタクとしての動きが対照的な
2人並んでライブを見ている姿を
見ておきたかったです(笑