ツアータイトルになっている
「ヌーヴェルヴァーグ」。
1957年に
フランスの週刊誌「レクスプレス」
の表紙に、
フランソワーズ・ジルーが
「新しい波来る!」と
キャッチコピーをつけたことが
起源とされる。
自分も学生時代は
「ヌーヴェルヴァーグ」にかぶれて、
ジャン=リュック・ゴダールの映画を
よく観ていた。
ある日、渋谷の映画館に
「気狂いピエロ」を観に行ったら、
観客が若い女性ばかりで
(彼女達は)恋愛映画を観に来てるのか
と思ったら、ちょっと冷めた。
それから「ゴダールの映画史」とか
エッジな方向へ走ったりもしたが、
アンナ・カリーナが好きなので
「女は女である」や「アルファヴィル」は
今でも好きである。
ゴダールは挑発的で革命的な
映像作家であったが、
Juice=Juiceにも
新しい革命が訪れるのか。
その命運は
若手の躍動にかかっている。
※以下セトリネタバレあります。
<セトリ>
01.STAGE~アガってみな~
02.カラダだけが大人になったんじゃない
03.「ひとりで生きられそう」って それってねえ、褒めているの?
MC
04.TOKYOグライダー
05.好きって言ってよ
06.イジワルしないで 抱きしめてよ
07.G.O.A.T.
08.ポツリと
MC
09.イニミニマニモ~恋のライバル宣言~(新曲)
10.POPPIN' LOVE
11.生まれたてのBaby Love
12.Never Never Surrender
13.Borderline
14.KEEP ON 上昇志向!!
15.この世界は捨てたもんじゃない
16.Wonderful World
MC
17.未来へ、さあ走り出せ!
※04~08は石山咲良、遠藤彩加里は不参加
※09は11/23発売シングルの新曲。
作詞は山崎あおい、作曲はshusuiグループ。
●笑顔に涙
2人、3人ずつステージに現れ、
ペア(トリオ)でダンスするオープニング。
目の前で踊っていたのが
石山咲良と有澤一華の2人。
いきなりの研修生同期コンビ。
石山咲良、遠藤彩加里の
2人が加入してきて
やはりサンフラワーにとっては
かなり刺激的だったのだろう、
とにかく江端妃咲が
貫禄たっぷりに
大人っぽく見えた。
この年頃の女の子は
ちょっと目を離した隙に
ガラッと大きく「変身」する。
えばはもう
「末っ子」ではないのである。
「イジ抱き」は朋子卒業後は
しばらく棚上げされていた曲だが、
ローズクォーツは、
やふぞうが「控え目に」受け継いだ。
7曲目の「G.O.A.T.」
90年代R&B風のクラブミュージックが
今のJuiceに合っている。
植村あかりと段原瑠々の
フェイクでのハモリの美しさ。
これは初期Juiceにはなかった武器だ。
工藤由愛は高いキーのフェイクを
軽々とこなす。
フェイクは
Juice=Juiceの代名詞でもある。
「生まれたてのBaby Love」の
フェイクリレー。
そして、
「この世界は捨てたもんじゃない」の
井上玲音のフェイク。
彼女もまた、
自分の殻をぶち破ってきた。
そこに割って入るのが
有澤一華である。
「ネバサレ」のフェイクは
彼女の中に秘めた
遠藤彩加里は
パフォーマンス中の笑顔が印象的。
人を惹きつける愛嬌がある。
「KEEP ON 上昇志向!!」の
MJムーブがいい。
その「KEEP ON 上昇志向!!」の
間奏のしゃがむダンスで
センターが渋滞気味になり
思わず笑い出すあーりー。
「笑う門には福来る」を
地で行くリーダー。
メンバーもみんな
自然と笑顔になる。
今のJuiceは
天然でピュアな子ばかりだ。
赤裸々、或るままゆこう
ひたむき全開、
ほら笑う門に君がYES!
風向きはいつか変わる
今日はステージ上に
たくさんの笑顔の花が咲いていた。
工藤由愛いわく
「笑顔の力を実感した」ライブ。
この笑顔がずっと千秋楽まで
続けばいい。
最後に。
MCでみんなが挨拶している時、
有澤一華の隣で
石山咲良がずっと上を見て
涙が出るのをこらえていた。
4か月前は悔し涙。
いまは幸せな涙。
この世界は素晴らしいよね
なんて大きな愛に包まれているの
あなたがいれば
あなたを想えば
それだけでここはWonderful World