いま通っている職場から
船堀までは遠い。
ちょっとした小旅行である。
その途中、
愛のメモリーさんからのメールで
すべてを知った。
そこからネットは見ないようにした。
すべての雑音を
シャットアウトしたかった。
事前に知れてよかった。
今はただ、
早く樹々ちゃんに逢いたい。
<イベント内容> ※2部
01.大きな愛でもてなして(℃-ute)
02.ロッタラ ロッタラ(Buono!)
03.1から10まで愛してほしい(モーニング娘。)
MC
お祝いメッセージ&質問コーナー①
04.OVER THE RAINBOW(Buono!)
05.なんにも言わずにI LOVE YOU(モーニング娘。)
MC
お祝いメッセージ&質問コーナー②
06.My Darling~Do you love me?~
07.Never gonna stop!(Buono!)
08.みんなだいすき(Buono!)
ステージに照明が当たって、
「大きな愛でもてなして」の
歌い出しが始まり、
ステージ横から樹々ちゃんが
登場してきた。
淡いピンクの衣装に
珍しいショートパンツ。
やっぱり樹々ちゃんには
優しいライトピンクが似合う。
「♪オーイエ、オーイエ」で
みんなが一体になる。
王道のアイドルソングを
王道ど真ん中で歌ってくれる。
「ロッタラ ロッタラ」
ロックでノリがいいけど
可愛らしさもある曲。
誰かが言った、
「幸せになるため生まれ、
そして誰かを幸せにするため
生きていくんだ」
この歌詞が好き。
「♪どれっくらい」で
ハートを受け止める樹々ちゃんを見たら、
こっちの胸がいっぱいになる。
3曲目は
「1から10まで愛してほしい」
個人的にコレ大好き。
というか、冒頭の3曲とも
俺の大好きな曲じゃん。
キラキラしてて、
眩しくて、
夢に描いたような
理想のアイドル。
「♪生きていく理由がわかった私」
あまりに眩し過ぎて
泣けてくる。
あれ、
「1から10まで愛してほしい」って
こんなに泣ける曲だっけ。
ステージ真正面、
樹々ちゃんからも
ガッツリ見える特等席で
おっさんが泣いていたら
恥ずかし過ぎる。
樹々ちゃんがノリノリになるように
こっちも笑わないとね。
泣き笑いって、
こういうことをいうのかな。
最初のMCで
改めて卒業をファンに伝える。
自分の口で、
直接ファンに言いたかったんだね。
卒業理由が、これまた素朴だった。
動物についで学び、
動物と動物を飼う方それぞれの気持ちに
寄り添えるような人になりたい
というもの。
なにより、
樹々ちゃんらしい。
3匹の愛犬、とりわけ
チャーリーはずっと子供の頃から
一緒に人生を歩んできた
パートナー。
たくさんの愛を注ぎ、
日々の癒しと活力をもらってきた。
そのことを樹々ちゃんは
今でも大切に想っている。
卒業を知ったとき、
もちろん悲しかったけれど、
いいタイミングかな、
とも思った。
つばきを軌道に乗せた
このタイミングで
同期、後輩にバトンを渡し、
みんなに惜しまれながら
去っていく。
つばきでやれることは
一通りやったし、
昔は人前に立つのも苦手だった
樹々ちゃんが大きく成長し、
今は肩の力が抜けて
人前でも自然体でいられる。
来春卒業、という期日設定も
無理がない。
すごくキレイな卒業、だと思った。
そして今日のようなソロライブを
また見ることができる。
芸能界に残ってくれること、
それはファンにとって
とても大きなこと。
樹々ちゃんは
ここ数年のバースデーイベントを見ても、
自己プロデュース力が高い。
これができる子は
ハロプロの中でもきわめて少ない。
浅倉樹々という物語と
まっすぐなメッセージを
言葉じゃなくて
パフォーマンスと演出で伝えてくれる。
言葉よりも伝わる純粋な想いがある。
それは口下手な樹々ちゃんから
教わったことだ。
「OVER THE RAINBOW」のような
ミディアムバラードも
似合う年頃になってきた樹々ちゃん。
伸びやかな歌声は、
コロナ禍の中で身に付けた。
「なんにも言わずにI LOVE YOU」
歌詞がストレートに染みる。
この曲を聴くと、なっちを思い出す。
2人に共通してるのは、
「圧倒的ヒロイン」感である。
お祝いメッセージ&質問コーナーを
挟んで、
最後のブロックには
樹々ちゃんの心のグループ、
Buono!の曲を2つ。
ギターソロがカッコイイ
「Never gonna stop!」
樹々ちゃんが歌うと
また違ったロックな味になる。
そして
「みんなだいすき」は
3rdシングル「Kiss!Kiss!Kiss!」の
カップリング曲。
いずれもマニアックだが、
樹々ちゃん最後の
バースデーイベントを締めるに
これ以上ふさわしい曲はなかった。
バースデーイベントが終わって
家に着いて、
あらためて今日のセトリの曲の
歌詞カードを読み返す。
その歌詞に込められた意味を
思い返しては、
樹々ちゃんの想いを知り、
また胸が熱くなる。
清く、まっすぐ生きる
樹々ちゃんのことが大好きだ。
なんにも言わずに
これからも
これからも I LOVE YOU ――