プロとは、

お金を稼ぐ職業の人のことを

云うのではない。

自分にプライドを持ち、
自分に妥協しない人のことを云う。


 

そして、

周りの人間の期待に
見事なまでに

応える人のことを云う。




<セトリ>

01.Va-Va-Voom
02.プラトニック・プラネット
03.POPPIN' LOVE
MC
04.「ひとりで生きられそう」ってそれってねえ、褒めているの?
05.STAGE~アガッてみな~
06.ノクチルカ
07.Future Smile
08.G.O.A.T
09.禁断少女
10.ロマンスの途中
MC
~ダンスパフォーマンス
11.ポップミュージック
12.初めてを経験中/稲場、有澤、入江、江端
13.好きって言ってよ/稲場、工藤、松永
14.微炭酸(ピアノ伴奏ver.)/稲場、井上
15.続いていくSTORY/稲場、植村、段原~全員
16.雨の中の口笛/工藤、松永、有澤、入江、江端
17.Mon Amour/植村、稲場、段原、井上
18.Fiesta! Fiesta!
19.GIRLS BE AMBITIOUS 2022
20.私が言う前に抱きしめなきゃね
21.Goal~明日はあっちだよ~
22.Magic of Love(J=J 2015 Ver.)
23.Familia
アンコール
01.もしも…/稲場愛香
02.シンクロ。
まなかん卒業手紙朗読
MC(1人ずつ挨拶)
03.如雨露



自分が知っている稲場愛香は2人いる。


1人は、アイドルの稲場愛香。

歌もダンスも鮮やかにこなし、
ウインクまで完璧。

カントリー時代から

「あざとい」と言われ、
ついには、そのキャラさえも
自分のモノにしてしまった。

ビジュアル、スタイルはピカイチ。

自分が何をしたら
ファンが喜ぶかを知っている。



もう1人は、素顔の稲場愛香。

アイドルのまなかんが

どんな芸をもこなす「器用さ」を
持っているとしたら、

人間・稲場愛香は

まったくの「不器用」である。

自分に妥協はしない。

他の人が「もう十分だよ」と言っても、
「これでいい」という考えは

彼女にはない。

その自分で設けたハードルの高さゆえに、
自分自身が弱気になって、

時に、自分に負けてしまいそうになる。


もしかしたら、
ハロプロで過ごした9年間は、
 

負けてしまいそうになる自分との
戦いだったのかもしれない。



こうした彼女が持っている「弱さ」も
人間らしくて、愛おしく思える。

もし彼女が素顔でも完璧な人間だったら、
ここまで「アイドル稲場愛香」が
光り輝いたか、はなはだ疑問である。

彼女自身の葛藤が

裏に見えたから、

「アイドル稲場愛香」が

より魅力的に映った。



彼女が、

Juice=Juiceに流れ着いたのには
意味がある。

最初は、Juice=Juiceのメンバーやファンに
自分が受け入れられるか不安だった。

しかし、植村あかりはそんな自分を
無条件に受け入れてくれた。

「まなかちゃんはありのままでいいんだよ」
と、大きな愛で包み込んでくれた。

 

段原瑠々は、同じ感覚を共有できる

唯一無二の仲間だった。

仕事に向かう姿勢、
ディテールにまでこだわる意識の高さ。

そして、まなかんが最も感銘を受けたのは
自分と仲間を信じる「強さ」。

いつしか、

2人はかけがえのない「親友」になった。


井上玲音とは、

最初はぎこちない関係だったのかも

しれない。

しかしJuiceに入ってきた経緯が
似ているからこそ、

同じ時間を過ごしているうちに、
同じ気持ち(シンパシー)を

抱いていることに

お互いに気付いた。


笑顔で近寄ってきて、

自分を慕ってくれる後輩達。

とくに北研時代から

面倒を見ていた工藤由愛は、
純粋なまでに心の底から、

自分を尊敬してくれている。


稲場愛香がJuice=Juiceで得たもの、

それは自分を肯定すること、である。

周りの人への愛情と同じくらい、
自分を愛することである。




彼女はこれから先も
芸能の世界で生きていく。

ハロープロジェクト20年、
この日の公演ひとつ取ってみても、
稲場愛香ほどのタレント性を持った子を
今まで見たことがない。

芸能人としての稲場愛香、
素顔の稲場愛香。

そのギャップが埋まることはないだろう。

どちらも大切で、
どちらも愛おしい存在。

それは彼女の人生の

テーマのような気がする。


 

今日が9人でのラストステージ。

最初から最後まで、

全員全身全霊で駆け抜けた。

明日のことなんて考えない、
今日、この瞬間を、全力で生きる。

そんな清々しいライブだった。

今日を全力で生きる者にこそ、
輝かしい未来が待っている。


江端妃咲の声には、色彩がある。
 

入江里咲の声には、麗らかさがある。
 

有澤一華の声には、遊び心がある。
 

松永里愛の声には、悲哀がある。
 

工藤由愛の声には、激情がある。
 

井上玲音の声には、艶っぽさがある。
 

段原瑠々の声には、力強さがある。
 

植村あかりの声には、安心感がある。

 

そして、稲場愛香の声には、

 

可憐さと切なさがある。


Juice=Juiceに咲いた、

可憐で愛らしい一輪の花。



まなかんがくれた

たくさんの優しさと愛情。



みんなの笑顔がそれを証明している。