いつもMV短評といいながら、
ミュージックビデオの内容について
ほとんど語ってない気がした。

今回もです。


「Chu Chu Chu 僕らの未来」
(作詞・作曲:つんく、編曲:大久保薫)

 

 

 


笛の音色が特徴的な
エスニックなクラブ音楽風、
こういうの、
昔、通ってたジムで
よくBGMで流れてたわ。

こういう音楽を聞きながら、
ひたすら走る(笑


つんく的には
いろいろ試してるんだろうけど、
あくまで実験段階の出来栄えって
感じかな。

シングルにしては、地味。

正直、今のモーニング娘で、
やりたい方向性というのが
この曲を通じては見えてこないな。


やっぱ曲作りの上で

「大衆性」ってのは大事で、
 

万人にわかりやすい曲を作るには

・音楽の本質を理解すること
 

それを理解した上で
 

・わかりやすくデフォルメして
広く訴求力のある音楽としてまとめること

が必要。
それには卓越したセンスがいる。

難しく時間のかかる作業。

ポップスというのは
もともとそういうもんだし、
つんくはその部分で
天才的な才能を発揮してきてて、
俺がハロプロにハマった

キッカケというのは
まさにそこだったので
(期待してしまう)

アホな顔して
実はカッコイイことやってる、
みたいな。

今は、カッコつけた顔してるけど、
言うほどカッコよくないぞ、
って感じ。
 

ただし、

めいちの「What?」はフツーにカッコいい。


ちょっと気難しい曲が
モーニングに続いているので、
たまには、
気分爽快なハッピーソングが

欲しい頃だよね、
ということで次の曲。


「大・人生 Never Been Better!」
(作詞・作曲:つんく、編曲:鈴木俊介)


 

 

 



この曲でつんくが
アレンジャーの鈴木俊介に
出したリクエストが

「クラシックなダンスミュージックなんだけど、
でも2022年なやつを頼む!」

というもの。

クラシックなダンスミュージック?

んー、なんだかふわっとしてるな。


実際、
Berryz工房「ロマンスを語って」(2014年)
っぽいインストが出てきたり、
いきなりお得意のファンク調になったり、
いろいろ散らかってて
アレンジが迷走気味?

「ロマンスを語って」のときは
元ネタが
The Nolans「I'm In The Mood for Dancing」と
ハッキリしていたので、
曲の完成イメージを

作曲者(つんく)と編曲者(鈴木俊介)で
共有しやすかったんだと思う。

イメージの曖昧さを排除するには、

長年一緒にやってきたアレンジャーを

全く新しい人に変えてみて

新しい化学反応を求めるのも

手かもしれない。


だって全てはわたくしのでしょ 大人生
D          C       B  Bm7       A#7     

ここのマイナーセブン、メジャーセブンが
伏線回収されないため、
違和感が残ったままになる。
爽やかな曲ではあるが、
突き抜けるまでいかないのは

その違和感のせい。

 

波風が立つのも 正々堂々である証拠
G     Gm         D   A   Bm    C#m
ちょっぴり寂しいの           
Em       G      Bm   Am7  D7
察してほしいな
Gm    A      D

ここのコード進行は良い。

1番あかねちんの「察してほしいな」

とてもいい。

ここのブログでも再三、

「12期の3人は良くなっている」と

述べているが、
今回のMVでもしっかり存在感を

示している。

経験のある12期がここにきて

脇を固めてくれているのは心強い。
でも、彼女達が主役になることはないだろう。
時代は、

新しいヒロインが現れるのを

待っている。

 

今回の2曲については、

やや辛口批評になったけど、
ただ、個人的には

『LOVEペディア』や
『ビートの惑星』といった
「事件がほぼ起きない」非つんく曲よりは、
「事件は起きるけど解決しない」つんく曲の方が
好きなのである。
 

「事件が起きて(伏線回収して)やがて解決する」

これがベスト。

 

曲作りとか、2時間ドラマと一緒。