(昨日の続きだよん)

 

08.小野田華凜 「Do it! Now」(モーニング娘。)

昨年の「ひとそれ」とは同じ曲のようでもあり、
違ったタイプの曲のようでもあり。

全体的にトーンが低い曲なので、

BP賞を狙うには少々インパクトに
欠ける気もします。
そこで工夫すべきは、

メリハリをしっかり付けること。
例えば、Aメロをウィスパーボイスで囁くように歌うとか。
ちなみに「ひとそれ」では高いキーが出なかった小野田選手も、
この曲なら自分の音域で歌えますね。

最近の小野田選手のいいところは、

パフォーマンス中の笑顔がキラキラしているところです。
以前は表情に固さが残っていたけど、

今は柔らかい雰囲気も纏うようになってきて、
ちょっとした余裕も感じられます。
そんな柔らかさ、しなやかさまでこの曲で表現できたら、
小野田選手は無敵です。


09.松原ユリヤ 「Are you Happy?」(モーニング娘。)

ここ最近の研修生発表会では、いい感じで「潜伏」してます。
あれだけ目立っていたダンソン選手が、

陰に隠れている。
これは変身の予兆です。

発言とか聞いていても、人間味が出てきたし、

女の子になってきたかなと。
そんなダンソン選手が、

どんなパフォーマンスを見せてくれるのか、
ダンソンロボから変身した第二進化の姿を披露し、

ヲタクをビックリさせるのか。
それとも、ロボットマサイダンスという新ジャンルを模索するのか。
あの時の「春恋歌」のように、

『ここから出して』でまた1人グルグル回り、デジャヴを引き起こすのか。
みつばち先生の「何でこの曲選んだの?」から
ネタで答えるまでがワンセット。

なんだかんだで、話題をさらっていくのは

ダンソン選手のような気がします。


10.橋田歩果 「Kiss!Kiss!Kiss!」(Buono!)

課題はどんくささの克服。
だからと言って、安易にカッコいい系の曲に流れないのが
橋田選手の賢さですよ。

「Kiss!Kiss!Kiss!」は、ぴょんぴょん跳ねながら歌う曲。
THE BLUE HEARTSの「リンダリンダ」みたいなもんです。
橋田選手がどれだけ元気よく、ぴょんぴょんできるか。

でもね、どう足掻いても、

どんくささは残ると思うのですよ。
実は、それが真の狙い。
そのどんくささを、アイドルの可愛らしさに転化させて、
最後は結局「橋田ワールド」に持っていくのが彼女のプロデュース術。
自分の居場所は、見失わないタイプです。


11.北原もも 「ブギ―トレイン'03」(藤本美貴)

「表情と声の暗さを克服したい」
これ、すごい自己分析じゃないですか。
誰かから(みつばち先生?)そう言われたんでしょうか。
これを認めることは、

かなり勇気がいることですよね。

そんな北原選手に僕がアドバイスするなら、
メイクや身に付ける物(ファッション)、つまりは外見を変えることです。
女の子はメイクでガラッと変わります。
表情が暗いというなら、まずは目元を明るくしてみたり、
チークやリップの色を変えてみたり。
また衣装も原色系の派手なやつで着飾ってみたり。
外見が変われば、中身も変わっていきます。
自分に自信がついて、表情も明るくなったり、

声のトーンも高くなるものです。

先輩で言えば、

例えばBEYOOOOONDSの高瀬くるみもそうですけど、
ロジカルに物事を捉えることができる頭のいい子は、
感情よりも先に思考(論理)が表に出る分、

固い性格だとイメージが付いて、
セクシーさとは真逆の印象を持たれがち。
それを抑えるために、

高瀬はメイクとかファッションを工夫しているのです。
いいお手本じゃないですか。

 

練習に取り組む真摯な姿勢とその実力は、

誰もが認める北原選手。

当日は、ミキティのMVみたいに、派手にやっちゃってください。


12.中山夏月姫 「記憶の迷路」(High-King)

昨年の「涙の色」では、ややダンス控えめだっただけに、
今回は踊る気満々といったところでしょうか。

中山選手の持ち味は、

歌よりダンスにあると思いますので、
彼女がやりたかったことを、ここにぶつけてもらえれば、
夏月姫ファンは満足するでしょう。

なんとなくパフォーマンスが予想できてしまうところがあって、
個人的には今のところノーマークです。
(さすがにこの子はもうデビュー当確なので)


13.石山咲良 「Magic of Love (J=J 2015Ver.)」(Juice=Juice)

課題は歌。
そこで「Magic of Love」ですか。
Juiceの曲を選んでくれたのは嬉しいけど

(Juiceに入ることはやぶさかでない?)
もうちょっと自分の課題を深掘りして、
違うタイプの曲で挑戦した方が良かったですかね。
有澤選手同様、石山選手も

「好きな曲を歌ってみた」という感じが
してしまうのですよね。
実力診断テストは、生き残りをかけたシビアな場所ですが、
それにしては、ちょっとのんきすぎるかなと。

でもそんな悲壮感とはかけ離れた、

浮世離れしたところが
実は石山選手の最大の魅力だったりするわけです。
なかなかの天然ちゃん、
それでもって、

オイシイところはキッチリさらっていく強運の持ち主、みたいな。


14.豫風瑠乃 「この世界は捨てたもんじゃない」(Juice=Juice)

声量の大きさがコンプレックスという、

謎のお悩みを持つ豫風選手。
これも誰かがチクったのですか?
「あいつは声デカい」と。
言わずもがな、声量があることは大きな武器です。
特にこの曲は、声量がないと、高いキーが出せません。
自分の力をセーブしている暇なんか、ありませんよ。

課題はリズム感。
研修生がよくやっているリズムを身体に覚えさせる練習もいいですが、
おススメの方法は、歌詞をハッキリ発音して、

聞き手に歌詞の意味が伝わるように歌うこと。
発音をしっかりすることで、

リズム感が磨かれていくことは多々あります。
為せばな成れ、ポジティブ全開で、頑張っちゃってください。


15.山田苺 「ドッキドキ!LOVEメール」(松浦亜弥)

トリの番号を引いて「私でいいの?」と

ちょっと遠慮がちな雰囲気だった山田選手。
こうなったら、開き直って、
上野まり子先生にまた「自由すぎるよ山田君!」と言われるくらい、
自分のやりたいように

全力でパフォーマンスするしかないんじゃないですか。

選曲は、自分の声を生かせるようにと「ドッキドキ!LOVEメール」。
メッチャいいです。新境地の開拓。
この曲を上手にやろうなんて思わなくていいです。
いかに、山田苺らしくできるか。
会場を、山田苺の色に染められるか。
その時にはじめて、

ヲタクの心に刺さるパフォーマンスができるような気がします。

へなちょこ研修生が、

紆余曲折の末、デビューという夢を掴むのが、
本当のハロープロジェクトドリームだと思います。
諦めたら、そこで終わり。
諦めなかった人だけが、夢を掴む権利がある。
今、山田選手に、ただそれだけを伝えたい。