あたしは、最近こんな風に思っている。
若さっていうのは、ルールに縛られないことなんだ。
そして、自分に与えられた全てのルールの中で
一体、なにが必要で、
なにが必要でないのか、
見分ける力を持っているのが、若さだと思う。
間違った瑠々、じゃなかった、
間違ったルールというのは、
人を傷つけることのみに方向が向かっている。
正しいルールというのは、人を愛することだ。
みんな、あたしが作った
『High school Rock'n'Roll』って曲を知ってるかい?
人を愛したいなら、自分の心に向かって叫ぶんだ
それが、ロックンロールだ!!!
朝は目覚めても 昨日の疲れ引きずったまま
様にならない制服着て 表へ出るよ
そして ぞろぞろと駅へ歩いてく人達に
まぎれ込んで あたしも歩いていくよ
満員電車に 押し込まれ
言葉さえなくした 橋迫鈴
何がどうなろうと
誰にもどうにもできないみたいさ
セーラー服の 工藤由愛
タコまみれの躰 もみくちゃにされ
それでも夢見てるの?
失うことばかりなのに
や・ふ・ぞう! 踊ろうよ
や・ふ・ぞう! くさらずに
や・ふ・ぞう! 手を伸ばせば自由はあと少しさ
LAST TEENAGE APPEARANCE
(1985年:代々木オリンピックプール第一体育館)
P.S.
大阪球場(1985年)バージョン
それはまだ、あたしが高校に入学したばかりの頃のことなんだ。
あたしにはまだ東京の友達がいなくって、
いつも休み時間になると、
こうやって、1人で自分の席に座って…本を読んでいたんだ
本の中身は、例えば、
太宰治の『正義と微笑』『パンドラの匣』や、
伊坂幸太郎『死神の精度』、東野圭吾『十字屋敷のピエロ』なんかを
好んで読んでいたんだぜ!
そんなあたしを見ると、クラスの連中はみーんな、みーんな、
みーんな白い目で見やがった
それでもウチは、負けなかった!!
休み時間も終わりになってきて、あたしは次の授業の支度をしていた。
すると今度はさっきより、もっと、もっと、もっと大勢で
あたしのこと白い目で見やがった
それでもウチは、負けなかった!!
ある1人の少女があたしの方に近付いてきてこう言ったんだ。
「ねえねえ里愛ちゃん、なんでそんなに怒ってるの?」
だから、あたしは言ってやった。
「太宰を読め、これが、ロックンロールだ!!!」
や・ふ・ぞう! 踊ろうよ
や・ふ・ぞう! くさらずに
や・ふ・ぞう! 手を伸ばせば自由はあと少しさ