「図書室待機」は、

Berryz工房10枚目のシングル「ジリリキテル」の
カップリングである。

◆「図書室待機」 Berryz工房 (作詞、作曲:つんく、編曲:AKIRA)(2006年)

 

体育会系の彼の部活が終わるのを

図書室で待っている女の子の話だが、
何が素晴らしいって、
梨沙子の「ほっぺにキスして」の後に続く
桃子の「…って言えたらな」の

鼻にかかった言い方である。

最後の千奈美のカラッとした

「バイバイ」とのコントラストも素晴らしい。

Berryz工房の名前の由来は、

「小さな果実」を意味するBerry達が
表現する音楽をクリエイトする工房、

という意味で名付けられた。

この何気ないスクールデイズに描かれる、
甘酸っぱいワンシーンにこそ、

ベリーズの味が詰まっている。


補足1:
熊井ちゃんパート 「ガチャガチャの音」、
つんくはガチャガチャ好きで、
ノスタルジックなアイテムとして使われている。
学校前の駄菓子屋(ベーカリー)にガチャガチャが置いてあるイメージ。

補足2:
曲中の千奈美のセリフ「しかたないか…」は、
℃-ute『ベーグルにハム&チーズ』にも出てくるセリフであるが、
そちらの曲は、同棲中に発生する

若者カップルの「仕方ないか」である。

補足3:
「…って言えたらな」は

主人公の女の子の心の中の声であるが、
藤本美貴『大切』でも最後に同じようなセリフ

「…だったらいいのにな」がある。

こちらは失恋で捨てられない未練を

逆説的に表現したもので、
かなり重ためのニュアンスとなっている。