今日は、アンジュルムとしての卒業式。

メンバーのふなっきへの優しい想い、
そして、ふなっきの「アンジュルム大好き!」という熱い想い、
それぞれが感動的で尊かった。


いろいろあったけど、

この卒業コンサートをみんなと一緒に

武道館でできてよかった。
ふなっきがアンジュルムにいた意味を、
みんなで共有することができたのだから。

 

↑このシュールなセンスも結ならではである。


<セトリ>

01.I 無双 Strong!
02.赤いイヤホン
03.ミラー・ミラー    
04.次々続々
MC(新メンバー紹介)
05.学級委員長/為永・川名・松本(バックダンサー:川村・伊勢)
06.全然起き上がれないSUNDAY
07.忘れてあげる
08.ミステリーナイト!
09.私の心
VTR
10.メドレー
~チョトマテクダサイ!/船木・竹内
~サンキュ!クレームブリュレの友情/船木・佐々木
~自動車チリリン/船木・上國料
~臥薪嘗胆/船木・笠原
~Uraha=Lover/船木・川村
~鏡の国のひねくれクイーン/船木・伊勢
~オトナになるって難しい!!!/船木・橋迫
~寒いね。/船木・為永・川名・松本
MC
11.君だけじゃないさ...friends
12.キソクタダシクウツクシク
13.私を創るのは私
MC
14.限りあるMoment
15.マナーモード
16.泣けないぜ…共感詐欺
17.タデ食う虫もLike it!
18.大器晩成
19.交差点
VTR
アンコール
01.帰りたくないな。/船木ソロ
ふなっき卒業メッセージ(手紙朗読)
02.46億年LOVE
MC(メンバー挨拶)
03.友よ
ダブルアンコール
ふなっき挨拶

 

●いつものアンジュルムのライブが帰ってきた

オープニングの

「I 無双 Strong!」からパワー全開、
おなじみのキラーチューンがラインナップされたアンジュルムのライブが帰ってきた。
近頃、バラードばかり聴いている身としては、
懐かしくも目が覚めるような鮮烈な光景。
「ミラー・ミラー」では、

武道館が巨大なディスコホールと化し
向き合って踊るメンバー同士じつに楽しそう。

「学級委員長」を堂々と歌い上げる新メンバー達、

まだ何の色にも染まってない白の衣装。

「全起きSUNDAY」のタケボーカルの素晴らしさよ。
今日見た限りでは、

存在感を示したタケ、かみこ、

このツインボーカルで今後のアンジュを引っ張っていくのだろう。
(室田瑞希パートはだいたいかみこに渡っていた)

メドレーは、ふなっきと各メンバーが

それぞれコンビになって
ふなっきがプロデュースした曲を披露していくもの。
それぞれのメンバーとの思い出の曲、
またはそのメンバーに似合うと思う曲。
そのチョイスがまた絶妙である。
プレーイングプロデューサー・ふなっきの

面目躍如といった感じだが、
本人が一番楽しそうにノリノリで

パフォーマンスしているのを見て

このままずっとアイドルしてくれればいいのに、

なんて思いが
ついつい頭をもたげてしまう。

ふなっきは、誰とでもいい関係を築いていた。

タケは最も尊敬する先輩。

莉佳子はいいお姉ちゃん。

かみこ、ももなは気の合う仲間。

かむちゃんは戦友。

最初は、比較的疎遠だったれらたんとも

「れらぴいじり」「ナイトルーティーン」をきっかけに
すっかり鈴蘭をブレイクさせ、WinWinの関係に。
かみこの出番のとき、

ふなっきが「おいでおいで」と手招きするシーンがあって、
アレ、俺がかみこだったら泣いちゃってるな。

それにしても、

ふなっきと堂々と渡り合った鈴ちゃんの今日の凛々しさはなんだ。
自覚が人を変えるというが、

今日の鈴ちゃんは完全に一皮剥けてた。
そして「寒いね。」の松本わかなくん、
この子はただものじゃないね。

 

「キソクタダシクウツクシク」は、

ふなっきのアンジュ代名詞的ソング。
この先、この曲をやるたびに、

ふなっきのことを思い出すことになるんだろうな。
「大器晩成」までノンストップで駆け抜ける。
コロナ禍で体力も落ちているだろうに、
アドレナリンが出ていたとはいえ、

このハードなメニューをこなした
アンジュルムは強い。
そして、1人でメドレー全曲こなしたふなっき、
コンディション抜群に仕上がっていた。


●「ちっちゃな転校生」がアンジュにもたらしたもの

「大器晩成」で無我夢中にステージを駆け巡り、
あらためてライブの良さを実感、
感情が高まった矢先の「交差点」である。
ふなっきが1人、メンバーと向き合った瞬間に

もうふなっきは泣いていたが、
タケのボロ泣きには、完全に自分もつられた。
タケの気持ちが痛いほど伝わってくる。

 


アンジュルムにとって、

ふなっきはよそから来た転校生である。

最初はやっぱり、よそよそしかった。
もともとかなりの人見知りである。
一見、にぎやかそうに見えても、

今までのアンジュにはいなかったような
繊細さを持ち合わせている子だった。

それでも、ふなっきは持ち前の明るさで

徐々に存在感を示していく。
気が付けば楽屋のムードメーカー。
ふなっきの周りには、

常に笑顔が絶えなかった。

そして、何気にメンバーに影響を与えたのは

ふなっきのプロ意識である。
仕事に対する姿勢、事前準備、
カントリーとの掛け持ち、
ハードスケジュールをこなす精神力。
それらは口に出さずとも、

周りはそんなふなっきを見て

刺激を受けているものだ。

 

タケは改めてふなっきの存在の大きさに気付いたと言う。

ふなっきが来て、アンジュも変わった。

アンジュルムに来てくれて

ありがとうという感謝の気持ちもあれば、
またあっという間に転校して去ってしまうことへの

寂しさ、悔しさもこみ上げてきて、

また、なんだか泣けてくる。

 

 

「ふな、アンジュルム楽しんでいるのかな?」

ずっと心の中で気にかけていたというかみこ。
カントリーでの絆の深さを考えれば、

かみこ以外のメンバーもそう思っていただろう。
でも明るく振る舞うふなっきを前にしたら、

そんなこと聞けない。
ふなっきはふなっきで、

日に日にアンジュルムへの愛着が湧き、
カントリーから来た自分を受け入れてくれたメンバーに

感謝の思いが強くなっていく。

お互いの優しさ故の

そんな内心に秘めた「切ない」感情も、
ふなっきならではだ。

そんなセンチメンタルな感情も、

「アンジュルム大好き!」というふなっきの叫びによって

一気に解放されていくのである。
それはまさに、

みんなの心をひとつにする「魔法の言葉」だった。

短い期間だったけど、

その間にふなっきはたくさんの笑顔と涙を残して
アンジュルムを去る。

 


さて、気になるのは「転校生」ふなっきの

次の転校先のことである。
全くもって、これで最後のお別れ、

もう会えなくなるという気がしない。

 

しばらく休んだ後は、
やっぱり何らかの形で芸能界に戻ってきてほしい。
このスポットライトを浴びる感覚を忘れてしまうほど、
船木結は退屈な人間ではないと思っている。

 

 

ふなっき大好き!

再会を願って。