アンジュルムの新曲、
そしてつばきファクトリーの新曲のクレジットに
星部ショウ、中島卓偉、つんくの名前がない。
おなじみの作曲陣ではない中で、
どれだけのクオリティが出せるのか、
ちょっとしたトライアルだ。
で、4曲聴いた感想としては、
アンジュの『限りあるMoment』『ミラー・ミラー』は
ともにやや平凡、
つばきの『断捨ISM』は、
SHOCK EYE(湘南乃風)のいつものテンプレートで
特段、新鮮味なし。
唯一、グッドボタンを押せるのが、つばきの『イマナンジ?』。
トロピカルハウス調の
夏らしい爽やかなミディアムバラードで、
つばきらしい一曲である。
◆つばきファクトリー『イマナンジ?』
(作詞:Soflan Daichi、作曲・編曲:玉木千尋)
MVはりさまる(小片リサ)に始まり、りさまるで終わる。
曲調は『二度シャワー』や
『意識高い乙女のジレンマ』の系統だが
このような“ジレンマ”を抱えた女の子の気持ちを歌わせたら、
りさまるの右に出る者はいないという
ことなのだろう。
冒頭の各メンバーの、何か言いたげな口元のアップは、
なかなか本音を言えないもどかしさを
予告しているかのようだ。
時計の針をモチーフとしたシーンや振り付けは、
『ふわり、恋時計』でも
見られたものであり、
時間の移ろいを刻む「時計」は、
つばきが持つ刹那的な世界観をあらわす
大切なアイテムの一つといえよう。
ロケ地は、目黒のSTUDIO EASE。
ヤバイTシャツ屋さん「ハッピーウェディング前ソング」など、
数多くのMVで使わている場所である。
2番の男のセリフ「駅まで送るよ」はきしもん(岸本ゆめの)。
1番の「私のDarlin'」のりこりこ(山岸理子)の言い方があざとい。
としまえんの青空の下で、この曲を聴きたかったね。