ソロフェス振り返りで触れられなかったけど、
ある意味、イスプレイのりこりこ(山岸理子)よりも
インパクト抜群だったのが、
BEYOOOOONDSの平井美葉。
選んだ曲が、こぶしファクトリーの難関曲「Come with me」。
どうするんだろ、と思って見ていたら、
Aメロに入るところでスタンドマイクの前に出て
踊り始めたもんだから、
「歌わんのかい!」と意表を突かれてしまったが、
そんなの関係ないくらいに
十分お釣りがきて余りあるパフォーマンス。
平井美葉のバックボーンは、
4歳から14年間続けたクラシックバレエ。
「お家でもびよんず学校」でも、
バレエの基本講座をチョイスしたくらい
彼女の身に染みついているもの。
ところが、今回のソロフェスの創作ダンスには
そんなクラシックバレエの要素はほぼゼロ。
かといって、彼女が愛してやまない宝塚チックだったかというと、
そうでもない。
強いていうなら、大学時代に取り組んだヒップホップダンスが
近かったのかもしれないけど、
実際は、他に類を見ない平井美葉ワールドそのもの。
どう見ても、男にしか見えないパフォーマンス。
どんなにカッコ良く決めたって、
普通はどこかしらに女らしさが見え隠れするものだけど、
スタンドマイクの所に戻る時の歩き方とか、
キレッキレな片足キックとか、
歌うときのやさぐれ具合とか、レジスタンスぶりがハンパなく、
本当の男よりもよっぽど男らしい。
髪をかき上げる仕草、ジャケットを羽織る格好、
振り向きざまの投げキッス。
松田優作とか昭和の映画スターを
彷彿とさせる板についたキザっぷり。
これをセルフプロデュースする
彼女の世界観とはいかに。
今回、男である自分から見ても
「カッコいいな、こいつ」と思ったわけですよ、
ハロプロに限らず、なかなかそう思うことってないですよ。
そして美葉ちゃんが普段から男っぽい性格かというと
全くそんなことはなく、
声も小さいし、恥ずかしがり屋だし、真面目だし、
ステージ上とのギャップが説明つかない。
これはハロメン、
そして女ヲタのみなさんがやられるわけだ。
建前上、恋愛禁止のハロメンが、
美葉ちゃんに夢中になるのはOKなわけだし。
BL的な目線でも楽しめる。
自分が男になる妄想もよし、女になる妄想もよし(笑
平井美葉は、性別を越えている。
P.S.
別に、ボーイズラブは違法ではありません。