この自粛期間中、仕事の合間に外食で店に入ると、
よく有線でJuice=Juiceの「ポップミュージック」がかかっていた。

それも一度や二度ではない、
かなりの頻度で「ポッ、ポッ、ポッ」に出くわした。

人もまばらな店内で、
ともすると寂しくなるような雰囲気の中で、
思わず口ずさみたくなるような、

ちょっと面白くて楽しいメロディが
沈みがちな気分を明るくしてくれる。

こんなところに、歌謡曲の存在意義があるのだと
こんなご時世だから、余計にそう思う。

これだけかかれば、ハロヲタ以外の人にも「なんだこの歌」と
それなりに印象に残ってはいるだろう。

願わくば、これで今年の紅白に出たい。
佳林ちゃんの卒業に華が添えられて、最高じゃないか。


この「ポップミュージック」に限らず、
昔からハロプロは有線に強い。

2008年に、Berryz工房「ジンギスカン」が有線音楽賞をとっている。
アイドル曲、演歌、歌謡曲はもともと有線向きではあるが、
「ジンギスカン」(原曲はドイツ)のように、
わかりやすく、覚えやすい大衆性の高いメロディの曲が
リクエストを集めやすい傾向にある。

何も小難しい曲を作るのが音楽のすべてではなく、
わかりやすさ、親しみやすさを求める

(その中にほんのちょっと隠し味が効いていればベスト)のも、

音楽の大事な要素なのだろう。

もっとも、CDを何枚も買うヲタクがいるように、
コツコツと有線でリクエストを繰り返すハロヲタが
きっと何人かいるに違いないと思っている。

現場で名の知れた有名ヲタも立派だが、
有線リクエストなど草の根活動で地道に貢献している
名もなきヲタ達の信心深さに敬服する。



●最近の作業用BGM
KANの名盤「NO-NO-YESMAN」(1987年)