今日の放送は、研修生ユニットの4人がメイン。

とくに、米村姫良々。

もともと何を考えているのか、わかりずらいタイプだったけど、
今回のインタビューで、米村姫良々がどういう人なのか、
少しだけその謎が解けたような気がした。

イメージと違っていたのは、「欲」があまりないということ。
インタビューでも語っていたように、

デビューすることにそれほど執着がなく、

研修生ユニットに選ばれていなければ、

研修生を辞めていたと述懐している。
姫良々の口ぶりがあまりにも淡々としていたので、

それが逆にショックだった。


正確に言うと、デビューしたいという「欲」は当然あるのだろうけど、
人を押し退けてでも、自分が前に出る、目立つという発想が、
米村姫良々にはないように感じられた。
ここが、橋迫鈴、松永里愛と決定的に違うところである。

 


そして、窪田七海。

彼女は典型的なチームプレーヤーである。
周りの子のために積極的に動き、時には自らムードメーカーになって、
レッスン場の雰囲気を明るくする。

こうした部分は、最近のMCなどでの仕切り具合からも

少しずつ垣間見ることができてきた部分であるが、

本来のパフォーマンスとは別物の能力なので、
なかなか“外”からは発見されずらい「長所」であった。

でも今回の放送を見て、同じレッスンをする仲間達にとって、
窪田七海という存在は貴重であることに改めて気付かされた。

 


さらに、斉藤円香。

研修生最年長に求められがちなのは、「落ち着き」であったり、

周囲への「気配り」だったりする。

そんなイメージが、時には足枷になることもある。

 

かつての金子りえ、井上ひかるがそうだったように、
そうした空気を敏感に察し、自分のことは後回しにしてでも、
最年長の役割を演じてしまうのは、よくあることだ。

本来なら、研修生でいる間は、

自分が成長することだけ考えていればいいはずである。
こうしたジレンマが、斉藤円香にもあるはずだが、
周囲を和ませる彼女の笑顔に、

根っこの人柄があらわれているように思う。

 


この3人に、実力診断テストで2度受賞歴がありながらも

未だデビューできない石栗奏美を加えた研修生ユニット4人に

共通して言えることはなにか。

ズバリ、彼女達の共通点は、「人の良さ」である。
競争には不向きな性格ともいえるが、組織(チーム)を救ってくれるようなタイプ。

 

ハローはスキル集団と言われるが、スキルよりも大切なものがある。

この20年、ハロプロが歴史を積み重ねることができたのは、
自己犠牲、助け合いの精神がメンバーの中に根付いていたからだ。
この4人は将来、そういう行動ができる子達だと思っている。

だからこそ事務所の大人達が、そんな彼女達の背中をそっと押すために、
研修生ユニットを組んだと考えたのだろう。
極論すると、米村姫良々を辞めさせないためのユニット、と言っても
過言ではないかもしれない。

今日の放送で、研修生ユニットの好感度がかなり上がっただろう。

ユニットとして活動することで、貪欲さが出てきているかもしれない。

Reaching for the Stars、夢は、まだ、諦めない。

 


そんな研修生ユニットを虎視眈々と狙う存在として

中山夏月姫がクローズアップされたのも、偶然ではない。
そのダイナミックなダンスに加賀楓も注目するスター候補生が、

次の「脱皮」をするタイミングはいつになるかも

研修生の今後の趨勢を占う大きなポイントになる。