むろの卒業公演とはいえ、通常のひなフェスのフォーマット通りの進行でしたね。
違いがあったのは、むろの卒業スピーチと無観客だったことくらい。
メンバーから、むろに言葉を贈るシーンもなく、
そこらへんはヲタクにとっては少々寂しかったんじゃないかなと思います。

とにかく、極力、湿っぽい雰囲気にしないようにむろが持って行ったなという印象ですね。
選曲にも、むろが一枚かんでるとは思うんだけど、
むろソロ『君だけじゃないさ…friends(2018アコースティックVer.)』の後が
『カクゴして!』でしたからね。
あれで、湿っぽい雰囲気は一気に吹っ飛びましたよね。
そりゃ莉佳子の涙も引っ込みますわ。
そういう意味じゃ、むろの作戦勝ちだったかなと思いました。

無理言って3月末卒業を決行した身分なので、できれば静かに去りたい、
私のためにセレモニーなんてやらなくて大丈夫です、というのが
むろの本音だったかもしれませんが、
昨今のご時世、無観客中継とはいえ、卒業公演ができたことに関しては、
ある意味、記憶に残るライブになったし、むろも感謝をしていると思いますね。

唯一、彼女の心の中身が垣間見れたのは『君だけじゃないさ…friends』を
最後のソロ曲に選んだことでしょう。
特に同期の2人(佐々木莉佳子、相川茉穂)との繋がりは、彼女のアイドル人生の
中で大きなウェイトを占めていたことを改めて感じました。
そして、手紙でも語っていたタケ(竹内朱莉)への尊敬・感謝の気持ちも
紛うことなき「本音」でしたね。

ハロプロの中では、自分が主役になることが苦手だったむろだけれど、
これからはソロで活動することになるわけで、否応なしに「自分中心」の物事の
考え方をしていかなければなりません。

今まで以上に孤独を感じることがあるかもしれないけど、
そんな時、彼女を救うのは親友とファンの存在だと考えます。

君だけじゃないさ…friends、むろの船出が祝福されますように。