「スタートライン」MVの導入部に「青春の花」MVのラストシーンが使われており、
「青春の花」と「スタートライン」は連続した物語の曲となっている。

「青春の花」は冬に<振り返る>曲であり、
「スタートライン」は春に<再出発>する曲である。

「青春の花」作詞、作曲:星部ショウ、編曲:宮永治郎




 

 


「辛夷の花」では、8人がそれぞれ鮮やかなテクニカラーの街並みを

「走る」シーンが印象的だったが、
「青春の花」は、今までの足跡を振り返るように、人気(ひとけ)のない場所を
ゆっくり噛みしめながら「歩く」。
5人が集合するのは石で組まれた円形ステージ(埼玉・そうか公園)。
陽が暮れる中、ライブをイメージしたシーンとなっているが、
たそがれたステージの上で、一つの物語の終わりが近づいていることを知る。

「辛夷の花」MVと比較すると、この3年間で5人ともずいぶん大人の顔つきに
変わったなあとしみじみ思う。

曲調は、マジメな星部さんらしく、変にヒネることなく、愚直で誠実な曲。
間奏部で「シャララ!やれるはずさ」のアウトロが引用されている。

最後、また5人が別々になり、笑顔を浮かべ、やがて走り出すところで
このMVは締めくくられている。

 


「スタートライン」作詞、作曲:星部ショウ、編曲:宮永治郎

 



走り出した先で、いきなりアップビートなパンク系ロックナンバーがかかり、
数々の思い出を作ったライブハウスの場面となる。
拳を出し合うシーンなど、「シャララ!やれるはずさ」のMVを連想させる。
さながら青春映画のエンドロールのように、過去のライブのバックステージ映像も

挿入されている。

「ゴールは新たなスタートライン」という力強いメッセージとともに、

こぶしメンの再出発を祝福する曲、明るく前向きな応援歌になっているが、

どこか切なさも感じさせる。
個人的には「青春の花」より「スタートライン」の方が好きである。

 

 

 

 

巻き舌全開のAメロ、山尾さんこだわりのコーラス、
また、1番サビのソロパートを、さこ(和田桜子)が担当しているのもいい。
春からはフツーの女性に戻るさこには、幸せになってほしい。