明日、東京は雪が積もるんだろうか
今日から、かなとも(金澤朋子)のソロライブ(東京COTTON CLUB)がスタートしました。
佳林ちゃんに続くソロ公演ということで、事務所としても思惑が2つあり、
1つは、相次ぐハロメン卒業に歯止めをかけたい、ということ。
実際に「歯止め」になるかはわからないけど、
歌が好きでアイドルになった子なら、ソロステージは一度は憧れる舞台かなと思います。
とくにバースデーイベントで何曲も歌うような子はね。
もう1つは、卒業後の活動を見据えてのこと。
鈴木愛理の存在によって、卒業後もソロ歌手として活躍する道筋が出来ました。
もちろん、ソロデビューするには、ある程度、実力と人気を兼ね備えてないと難しいけど、
佳林と朋子には、そこを目指す「資格」があると事務所が判断していて、
アイドル現役のうちに、ソロライブの経験を積ませ、
試金石にしようという考えがあるように思います。
俺は朋子の歌が大好きなので、卒業しても歌は続けて欲しいんですよ。
だからこの初日公演、本人以上にどちゃくそ緊張しましたよ(笑
<セトリ> ※レイトショー(21:00~)
01.「ひとりで生きられそう」って それってねえ、褒めているの?
02.イジワルしないで抱きしめてよ
03.素直に甘えて
04.ポツリと
MC
05.RomanticたぶんComedy(新曲)
06.ちっぽけな自分(新曲)
バンドソロコーナー(Vivid Midnight)
07.黄色い線の内側で並んでお待ちください(新曲)
MC
08.幸せの途中(℃-ute)~超HAPPY SONG(Berryz工房×℃-ute)
09.君は自転車 私は電車で帰宅(℃-ute)
MC
10.les champs-élysées
11.Ça va ? Ça va ?
MC
12.TOKYOグライダー
13.ロマンスの途中
14.裸の裸の裸のKISS
15.Magic of Love(2015 J=J Ver.)
アンコール
01.生まれたてのBaby Love
MC
02.あなたを想う帰り道
【サポートメンバー】
Guitar:菊池真義
Bass:中川量
Drums:高尾俊行
Keyboard:幡宮航太
Chorus:塩原奈美子
ダンサー:稲場愛香(Juice=Juice)
COTTON CLUBは山崎会長お気に入りの場所。
世界各地のショーパブを回ってきた山ちゃんにとって、
このような小劇場でのステージにこだわりを持ってそう。
そんな山ちゃんが今日来てたかどうかは確認できませんでしたが、
西口社長、元祖爆笑王、そしてコットン芸人ことまりあんらぶりん(牧野真莉愛)が
来てましたね。
俺がCOTTON CLUBに行く時は、だいたいまりあが居る。
COTTON CLUBでの生バンドを従えたライブといえば、松浦亜弥を思い出しますが、
当時(2013年)のバンドメンバー、菊池真義さん(ギター)、高尾俊行さん(ドラムス)が
今回のライブにも参加。年季が入った実力派ミュージシャンが揃い、
バンド演奏も今回のライブの聴きどころの一つです。
●朋子のスターティング・オーバー
真っ白な衣装でステージに現れた朋子が「幼く」見える。
ハローの中では最年長、お姉ちゃんとしての貫禄がある朋子だけど、
初めてこのソロという舞台に対峙した時に、緊張で不安を抱えるたった1人のうら若き女の子
として映ったんです。
それは朋子が17歳のとき、『オーシャンミュージックアワード』オーディションに参加し、
このCOTTON CLUBで「君は自転車 私は電車で帰宅」を歌ったときの姿が
そのままフラッシュバックしたのかもしれません。
何かを始めようとする時、それは孤独との隣り合わせ。
しかし、舞台が大きくなればなるほど、また、新しい可能性にチャレンジすればするほど、
内に秘めた力を発揮するのが朋子です。
いざ、ライブが始まってしまえば、いつも以上に堂々とした朋子の姿。
そして今日、彼女にとって新しいスタートを切った記念日となりました。
時に力強く、時に繊細に響く歌声は、
ソロ歌手としても十分にやっていける資質を証明するもの。
とくに「ポツリと」のファルセット、絶妙なビブラートが効いて圧巻でした。
●まなかんが最も輝く瞬間
バックダンサーを務めたまなかん(稲場愛香)。
最初、果たして2人の共演がどんな風に映るのだろうと思っていましたが、
まなかんが朋子の周りを惑星のように動き回り、
静の朋子と動のまなかんのコントラストがより鮮明に。
同じJuice曲でも、より歌詞の世界観を忠実に表現したまなかんの創作ダンス。
しなやかな流線形を描くような、まなかんにしか出来ないムーブメント。
今までまなかんのパフォーマンスを観てきて、今日が一番弾けていたような気がします。
やり終えたあとの本人の満足そうな顔も印象的でしたね。
●新曲(配信曲)はネタ曲?
新曲のうち、「黄色い線の内側で並んでお待ちください」が28日0時から配信されました。
作曲として、有名どころの馬飼野康二、鎌田俊哉がクレジットに名を連ねてます。
馬飼野康二は、山口百恵、西城秀樹、和田アキ子などに曲提供してきた著名な作曲家。
ベリの「スッペシャル ジェネレ~ション」の編曲した人ですね。
鎌田俊哉は、ジャニーズ系で有名。
(作詞はSHiLL)
それにしても曲のタイトル、なんなんすかね(笑
佳林ちゃんの「どうして僕らにはやる気がないのか」にもちょっとビビったけど、
それを上回るやつれ具合。
そして、どう考えたって、これはいっちゃん(一岡伶奈)案件でしょう。
ちなみに歌詞は
「駅のホームの行列を並ぶようにルールと秩序を守り安定と平凡に生きる私、
そのどこが悪いんですか?」といった内容。
自分で平凡とか言ってる割には、クセが強いんだよなあ…。
それって、朋子みたいなもんか。
●一番の聴かせどころは最後にやってくる
本篇の最後の方でまたJuice曲ブロックに戻るんですけど、
個人的には、Juiceヲタに対してのご機嫌伺いは無くてもいいかなとは思うんですよね。
佳林ちゃんのソロライブの時も同じようなことを感じましたが、
普段はやらないような、もっとマニアックな内容の方が、
グループで活動する時とソロで活動する時で、より差別化は図れますよね。
というわけで、「Magic of Love」がかかった時、
COTTON CLUBで「ここだよ朋子!」のコールはどうすんだろと思っていたら、
普通にやってました(笑
明日から参戦される方、気兼ねなく叫んでください。
このまま、安定のうちに終わるのかなと思っていたところ、
アンコールの最後に一番の聴かせどころが待っていました。
卓偉が朋子のために作った「あなたを想う帰り道」。
このバラードにこそ、朋子の真骨頂があります。
他の誰もがマネすることのできない個性的な魅力、そしてロマンチシズム。
サンキュ、卓偉。
サンキュ、朋子。
ザ・プラム・マジック。