MCまことが言っていたように、
研修生を取り巻く状況がこの一年で大きく変わりました。
BEYOOOOONDSのデビューなどにより、
西田汐里など根強い人気を誇っていたメンバーが研修生からいなくなり、
また山崎夢羽、松永里愛といった実力を兼ね備えた「歌姫」もいなくなり、
公演内容としては、大幅にレベルダウンしたわけです。
正直、今日のパフォーマンスを観ても、それはハッキリ感じました。
でも、研ヲタが研修生現場を離れていくような気配は微塵も感じない。
それはみんな、ハロプロ研修生というシステムが好きだから(笑
30期のパフォーマンスが素人然としてても、むしろそれが新鮮だったり。
あえてそれを言語化するなら「未完成の魅力」ということになるのかな。
かなみん(石栗奏美)は、もう研修生の中では実力上位(実力診断テストでも受賞済)で、
いつデビューの声がかかってもおかしくない位置にいます。
高橋愛リスペクトが強く、実際、愛ちゃんのパフォーマンスも参考にして取り入れてる。
でもまだ「未完成」の部分はある。
それは未だ見ぬかなみんのオリジナリティな魅力。
個人的には、長身から繰り出される「しなやかさ」や「柔らかさ」などの曲線的表現が
彼女の隠れた持ち味であり、そこに期待していますよ。
<セトリ>
01.Go Girl~恋のヴィクトリー~(モーニング娘。)※降臨
02.ゴールデンチャイナタウン(Berryz工房)
03.絶対アイドル宣言
MC
・北研新メンバー紹介→西村風凛、渋谷妃菜
04.「アイドルはロボット」って昭和の話ね/松原、小野田、広本、橋田、平山、北原、江端、豫風、村越、植村、橋本
05.ハナモヨウ(つばきファクトリー)/米村、山田、中山、為永、窪田、金光、松原、斉藤、石栗
06.なんちゅう恋をやってるぅ YOU KNOW?(Berryz工房)/山田、中山、為永、窪田、広本、北原
07.白いTOKYO(ZYX)/松原、小野田、豫風、村越、植村
08.一尺玉でぶっ放せ!
MC
・チーム対抗!新人プロフィールジェスチャークイズ(MC:窪田七海)
09.聖なる鐘がひびく夜(タンポポ)/米村、小野田、平山、江端、橋本
10.会いたいロンリークリスマス(℃-ute)/中山、橋田、平山、江端、橋本
11.情熱スパークル
12.Hello!まっさらの自分
13.シャララ!やれるはずさ(こぶしファクトリー)/米村、窪田、金光、斉藤、石栗
14.Wonderful World(Juice=Juice)
MC
15.明日テンキになあれ(こぶしファクトリー)
16.私、ちょいとカワイイ裏番長(スマイレージ)
17.Goal~明日はあっちだよ~(Juice=Juice)
●後半はさながら夏月姫ワンマンショー
オープニングの「Go Girl」「ゴールデンチャイナタウン」でヲタの掴みはOK。
ベリの「ゴールデン~」は踊りながらファルセットで歌うという強化の狙いもある。
まことから北研の新メンバー2人の紹介を行った後、
30期には比較的可愛めの曲を、「ハナモヨウ」のようなリズムの難しい曲は先輩達に。
ところで「白いTOKYO」のセリフ部分をはっすー(植村葉純)に言わせるのは反則すぎる。
JS6年生の葉純ちゃんが、キョドりながら、ヲタの前で「ずっと大好き~」とか
言わされるわけですよ、
みつばちまき先生を筆頭としたオトナ達が悪だくみ(研ヲタホイホイ)している様子が
目に浮かぶ。
今から遡ること約10年前、ハロコン(2010年冬・歌超風月~シャッフルデート)で
あやちょ(和田彩花)が目を泳がせながらこのセリフを言った名場面を思い出したなあ。
チーム対抗ジェスチャークイズは、もはや研修生発表会で定着しつつある
MC窪田七海(28期)の安定進行。
流れをぶった切らず、時には絶妙なタイミングでヒントなど助け舟を出すなどして、
スピード感を持ってコーナーを進めていきます。
彼女の居場所を一つ見つけてヲタに認めさせた感じ。
季節柄、クリスマスソングを2曲挟み、
mihimaruGT『気分上々↑↑』作曲にもかかわったshifoさんが手掛けた
「Hello!まっさらの自分」は改めて名曲だなあとしみじみ感じ入ってる暇もなく、
後半のラストスパートへ。
ここで特筆すべきは、後半曲のソロパートは米村姫良々(25期)、中山夏月姫(27期)の
出番が圧倒的に多かったこと。
フェイクなどで歌をリードするキララの出番が多いのはわかりますが、
夏月姫ちゃんの歌のパートがここまで多かったのは、過去の研修生発表会でも
記憶にないこと。
夏月姫ちゃんが特段歌がうまくなったかというと、
そういう訳でもない(以前に比べ音程を外すシーンは減ったかな)んだけど、
未完の大器である彼女の、本気で取り組むようになった姿勢が評価されてのもの
なのでしょう。
BEYOOOOONDSがデビューし、娘。、アンジュ、Juiceに新メンバーが入った今、
しばらく目先、デビューする機会がないわけですよ。
しかも夏月姫ちゃんは研修生新ユニットにも選ばれていない。
客観的な状況は彼女にとってあまり良くないのかもしれないけど、
自己紹介のときから、『トランキーロ!あっせんなよ…』と自分に言い聞かせながら、
気持ちを奮い立たせているんでしょうね。
やっぱり30期に比べると、研修生新ユニットなどの先輩達のパフォーマンスの質は
明らかに上でした。
質、量ともに一応、先輩達の「顔が立った」ライブでもあったわけです。
そういえば、為永幸音(28期)も出番が多かった。
やっぱり彼女はカワイイ曲(場面)で魅力を発揮しますね。肩の力を抜いて
リラックスしながらパフォーマンスするくらいで丁度いい。
ちなみに、最後の挨拶も中山夏月姫でした。
気が付けば、研修生のキャリア順ではキララの次がもう中山田(中山夏月姫、山田苺)
なんですよね。
いちたん(山田苺)、あと最年長のまどぴ(斉藤円香)もここが踏ん張りどころです。
(俺の知り合いのヲタ達は、みんなまどぴにやられているのだが)
●30期+北研新メンバーの感想
・広本瑠璃(ひろもと・るり) ☞ 期待のルーキー
広島アクターズスクール出身ということで、なにかと注目を集めている子ですが、
前回(9月)の発表会に比べ、今回はあまり目立たなかった。
なんでも無難にこなせるけど、突出したものはまだないかな。
・橋田歩果(はしだ・ほのか) ☞ 小動物的カワイさ
小動物みたいではにかんだ笑顔が超カワイイ。
最初はおそるおそるパフォーマンスしている印象を受けたが、
後半は吹っ切れて、堂々と歌い切っていた。
・西崎美空(にしざき・みく) ☞ クールビューティー
ノーブルな顔立ちで、上品な中にも理知的な雰囲気を感じさせる。
日替わりが一番先に完売、もしかしたら一番人気かな。
耳の大きさも賢さの証明?
・平山遊季(ひらやま・ゆき) ☞ キレイなお姉さん
中一とは思えない程、お姉さん的な落ち着いた雰囲気、美人タイプ。
グループのリーダーになれそうなくらい、しっかりしている。
30期の中でもっとも歌割りが多かった。安心して歌が聴けた。
サイドだけ編み込みしたポニーテールがめっちゃ似合ってた。
・北原もも(きたはら・もも) ☞ ダンスマシーン
彼女の持ち味はダンス。
ステージが遠かったし、彼女が映像に抜かれることがほとんどなかったので、
印象があまりないが、その片鱗は見せていた。
ちょっと桂歌丸顔(ゴメンね)。
・江端妃咲(えばた・きさき) ☞ ひまわり笑顔
ひまわりのような満面のニコニコ笑顔。
先輩に対しても物おじせず、コミュニケーション力は30期で一番かも。
30期の中でも人気メンの一人。こちらは色白のむろ(室田瑞希)顔。
・豫風瑠乃(よふう・るの) ☞ 個性派キャラ
ツインテールの髪型もお顔立ちもお名前も独特な個性派。
パフォーマンスにおける思いっきりの良さ(声量)は目立った。
個人的には金津美月を彷彿とさせるキャラクターで貴重なバイプレーヤー。
・村越彩菜(むらこし・あやな) ☞ 元気娘。
生まれ変わったら、牧野真莉愛になりたいんだそうです。
同じJS組でも葉純ちゃんに比べると地味なタイプなのかもしれないけど、
元気溌剌としたダンスには好感が持てます。
・植村葉純(うえむら・はすみ) ☞ アドリブの天才
「ホッカイロ」の使い方を見事にジェスチャーで表現してみせた。
まことさんから再度リクエストがあったくらい。
つか、ホッカイロとか使ったことあるの?
何かお題を与えれば爪痕を残すリアクションをするだけのアドリブ力と
頭の回転の速さがある。
北研は橋本莉々花(はしもと・りりか)と、
12月から合流した西村風凛(にしむら・かりん)、渋谷妃菜(しぶや・ひな)。
橋本莉々花ちゃんは北研の即戦力として期待される存在。
古参ヲタの心をくすぐったのは西村風凛ちゃん。
まことから「憧れの先輩は?」と聞かれ、
「亀井絵里さんです!」と即答。
「いつもはポケポケプーなのにパフォーマンスでは一瞬で人を魅了するからです」
ポケポケプーって久々に聞いたわ。
さっそく年齢詐称疑惑をかけられる風凛ちゃん。
渋谷妃菜ちゃんは天性のアイドルオーラが出てる子。
猫のものまねもカワイイの極致で大変よろしゅうございました。