約1年ぶりの娘。単独コン参戦。
相模女子大学グリーンホール(相模大野)の夜公演に行ってきました。
帰りの小田急線が“ドヤ顔”で溢れてたのには理由があります。
キラーコンテンツとしてのクオリティの高さ。
そして会場の一体感。
フクちゃん(譜久村聖)いわく、
「私たち体力的にキツイ場面では、お互い励まし合ったりするんですけど、
ファンの皆さんも『俺たち、あの曲めっちゃ盛り上げたよな!』とか、
お互いに讃え合っていいと思うんですよ。
今日は最高に盛り上がったし、みなさん今日はドヤ顔で帰ってください!」
ピンポスは真莉愛。
姫さま、な、なんとお美しい!
この黒い髪をパサッとなびかせながら
ドッカーンと今夜も逆転サヨナラホームラン、
ド派手な真莉愛姫に一番お似合いです!
(2001年近鉄北川の逆転サヨナラ満塁ホームラン実況風)
【セトリ】 ※夜公演
メンバー紹介VTR
01.KOKORO&KARADA(新曲)
02.人生Blues
03.負ける気しない 今夜の勝負
04.青春Say A-HA
05.わがまま 気のまま 愛のジョーク
MC
06.ジェラシー ジェラシー
07.自由な国だから
08.セクシーキャットの演説
09.ロマンスに目覚める妄想女子の歌
MC
10.ROCKの定義/加賀・横山・森戸
11.私の時代!/野中・牧野・羽賀
12.抱いて HOLD ON ME!/譜久村・生田・石田・佐藤・小田
13.好きな先輩/北川・岡村・山﨑
ピアノ前奏(野中美希)
14.雨の降らない星では愛せないだろう?
15.ザ☆ピース!
MC
16.メドレー
~HOW DO YOU LIKE JAPAN?~日本はどんな感じでっか?~
~ブレインストーミング
~女が目立って なぜイケナイ
~Tokyoという片隅
~直感2~逃した魚は大きいぞ!~
~ドッカーン カプリッチオ
MC
17.One・Two・Three
18.Are you Happy?
19.I surrender 愛されど愛
20.What is LOVE?
アンコール
01.Hey! Unfair Baby(新曲)
MC
02.青春Night
●考え抜かれたセトリ
来年1月発売の新曲「KOKORO&KARADA」でスタート。
大久保ちゃんらしい音の重ね具合、和音の美しさ。
間奏を聴けばわかる、虹色の生ストリングス。
続く「人生Blues」のイントロとの相性の良さ。
EDMと歌謡曲が同じ曲の中に同居してるのが面白い。
パチンコ屋で打ってたら、有線で好きな歌謡曲がかかって
テンション上がる気分(笑
「負ける気しない~」「青春Say A-HA」からの「わき愛J」で最初のピークを迎える。
とにかく、今ツアーはセトリが良い。
曲と曲との間の繋ぎにも、工夫がみられる。
考え抜かれた構成でテンションが下がる場面がない。
●期(世代)ごとのパフォーマンス
13、14期の「ROCKの定義」、
よこやん(横山玲奈)の表情、そして歌声に自信と力強さが付いてきたよう。
12期は「One and Only」から「私の時代!」へ変更。
田中れいなリスペクトのねちん(羽賀朱音)、
さゆリスペクトのまりあ(牧野真莉愛)が楽しそうに歌ってるのが良い。
ねちんは声が太いから誤解されやすいけど、この曲のように高音域は得意なんだよね。
9~11期の「抱いて HOLD ON ME!」はもう“さすが”と言うしかだなあ。
フクちゃん、小田ちゃんが自慢の粘着ボイスでねっとりと歌って、
初期メンバーに負けない色気を醸し出す。
そして15期による鉄板ソング「好きな先輩」、
3人の今しかない“若さ”がキラキラ眩しい!
俺の後ろの女の子がポロポロ泣いてたもん、ほまちゃん(岡村ほまれ)が昼公演MCで
「学校で遊んでいた4人の友達が(ほまちゃんが仕事で忙しくて)3人で遊ぶようになって…」って泣いたの思い出して。
ちなみに、こういう曲だからこそ、ちゃんと16ビートを刻んでしっかりリズムを取って
歌わないとのんべんだらりと聴こえてしまうんだけど、
15期の3人とも、しっかりリズムを取って歌えてた。
あと、15期が今の段階でフォーメーションダンスについていってるのも。
本人達の努力の積み重ねと、それを支えただーいし先生のおかげ。
各世代とも充実してる様子が窺えたし、
なにより、14人のうち乗り遅れている者が1人もいない。
●ちぇるのハートフルピアノ
回替わりでちぇる(野中美希)とまーちゃん(佐藤優樹)が
「雨の降らない~」のイントロをピアノで演奏するのも、今ツアーのみどころの一つ。
夜公演はちぇるの出番だったけど、想像以上に素晴らしかった。
猛特訓の跡が垣間見られたし、丁寧かつ、心のこもった演奏だった。
「マノピアノ」に慣らされてきたヲタにとっては、最近のハロプロのピアノ演奏のレベルの高さは
青天の霹靂(苦笑→真野ちゃんごめん。
そして相変わらず、歌い出しのフクちゃんの声の優しさに心打たれる。
そこから一気にハッピーな「ザ☆ピース!」へと続く展開も秀逸。
●ハイスキルな体力オバケ
「ロッキン・ジャパン」では「体力オバケ」と称されたモーニング娘。'19。
今回のコンサート後半戦も、体力の限界に挑戦するような内容だが、
それと同時に、1曲ごとのクオリティの高さ、完成度の高さが
ロックファンを魅了した要因であると実感。
「HWDLJ」だったらスタンドマイクの使い方、あゆみん(石田亜佑美)の客の煽り方とか、
「女が目立って~」だったら情熱的な身のこなしとか。
見ているファンが、ついつい踊り出したり声を出したくなるようなパワー、ノリの良さと
目を惹きつけるパフォーマンススキルが同居している。
●(14人の中で)目立つ凄みと目立たない凄み
最後に、2階から見てて一番目立ったメンバーはかえでぃー(加賀楓)。
ダンスのスケールの大きさ、動きの質は1人レベルが違った。
彼女が今日のMVP。
そして、本日地元公演となった小田さくら。
彼女はいかに曲に自分の声を溶け込ませるかを追求している職人である。
本来、小田ちゃんくらいの実力者ならもっと目立ってもいいはずなのに、
素材(曲)の良さを味わってもらうことを最優先に考え、
曲と同調することに神経を注いでいる。
こういう考え方をするのは、彼女だけだ。
どぅー(工藤遥)が来てたよ。どぅーの感想も聞きたいな。
P.S. 北海道から転校してきた東京の学校で、まだ自分がモーニング娘。であることが
バレていないというメイちゃん(山崎愛生)。
友達に遊びに誘われても「まだ引っ越し中で忙しいから」と断るこの子のメンタルの
凄みにも注目したい。