ハロヲタやってると、ハロプロ以外の曲を聴くことが極端に少ないため、
正直、今、世の中で何の曲が流行ってるのか、全くわかりません。

そんな似非音楽好きなハロヲタであるわたくしが、
AKBで好きな曲と、今のAKBについてどう思っているのか少々語ります。


●全体的なイメージ

AKBの曲についてどういうイメージを持ってるかというと、
キャッチーなメロディ(曲のタイトルも)でわかりやすく、万人受けしやすいという印象です。
「Aメロ→Bメロ→サビ」がハッキリと分かれ、とくにBメロでリズムを変えて(PPPHなど)、

サビへのタメを作るパターンの曲が多い気がします。
逆の言い方をすると、わかりやすい分、単調で消費スピードが早いという面があるのかも
しれません。


●作詞家・秋元康

秋元康氏の詞は、男性目線(男性の希望的目線)の曲が多いといわれますが、
感情の小さな揺れ動きを表現するフレーズには「さすがだな」と思うところが多々あります。
例えば『恋するフォーチュンクッキー』の
「カフェテリア流れるmusic ぼんやり聴いていたら 知らぬ間にリズムに合わせ
つま先から動きだす」とか、
自分は表面上恋していないフリをしても、うわずって気持ちが抑えられない様子が
上手く表現されていて、唸らされたものです。


●この3曲

ちょっと昔の曲になりますが、AKBで好きな曲を3つ挙げました。

①『言い訳Maybe』(2009年)作詞:秋元康、作曲:俊龍

サビ直前のギターのフレーズと、「maybe~」で始まるサビのリズムの変化具合が
面白い曲。シンセドラムの4つ打ちビートに乗せて、堀崎翔のディストーションギターが
自由に暴れまわる。


②『永遠プレッシャー』(2014年)作詞:秋元康、作曲:丸谷マナブ

Bメロの掛け合いから徐々に高揚していく感じ

「好きだって(ぼそっと)言うなんて(きゅんと)想像もしてなかったの」からの、

サビで一気に弾けるところが絶品。
あと全然関係ないけど、ぱるる(島崎遥香)が好き。


③『走れ!ペンギン』(2011年)作詞:秋元康、作曲:織田哲郎

クリシェの教科書のようなこの曲を初めて聴いたとき、これは超有能な作曲家の所業に
違いないとwikiで調べたら、「カノン進行のスペシャリスト」織田哲郎だったという。
そこらへんの作曲家とはレベルが違います。音楽の仕組みが身に沁みついてる感じ。
この曲はシングルB面(劇場盤のカップリング)にもかかわらず、
2013年のリクアワで1位に輝くなど、ファンに根強い人気を誇る、錆びない名曲です。


●今のAKBについて

最新曲『サステナブル』のセンターは、矢作萌夏(やはぎ・もえか)。
アイドルに特に興味がない一般の人は、もはや知らない名前でしょう。

昔、モーニング娘。が国民的人気を誇っていた時代の後、グループを取り巻く状況が
変わっていき、一気に一般的知名度が落ちました。
「今のモーニング娘。って誰がいるの?」そんな声をたくさん聞きました。
老舗AKBも、そんな段階に入ってきたということです。

『サステナブル』のMVにある通り、AKBがこの先10年続くアイドルグループに
なるためには、今が正念場です。
(ハロプロみたいにガチのパフォーマンス集団を目指すのか、それとも別の価値観で
勝負するのか)
新しい時代を拓く気概があるか、新エース矢作萌夏の顔にはすでに「そんなことわかってる」と描いてある気がします。

矢作萌夏…なんとなく気になる存在、彼女にはエールを送りたいですね。

 

 


P.S. 最近はダイヤモンド☆ユカイと組んだりしている織田哲郎。

   本当はもっと評価されるべき音楽人だと思う。

    織田哲郎「Bメロ」の大切さ/おどるポンポコリン/負けないで