今年のTIFは、例によってニコニコ生放送で見ていたのだが、
BEYOOOOONDSが出てきたところで、普段はハロプロを見ないドルヲタさん達の
コメントが流れてきて、
「客観的にハロプロを見たら、こういう印象なのか」というのが判って、
とても面白かった。

アイドルをスイーツ業界に例えたら、
今時のアイドルグループはパンケーキとかタピオカとか流行最先端の洋菓子店で、
一方のハロプロは年輩の人に長年愛される老舗和菓子店なわけですよ。

自分はその老舗和菓子店にばっか通っているので、
逆に洋菓子店に足を運ぶ若者目線というのがとても新鮮に映ったりします。


まず、BEYOOOOONDSに関しては、
「ハロプロっぽい」「ハロプロっぽくない」と意見が二分する中、

「スタダっぽい」

というコメントがいくつかあったんですよね。

確かに、ハロプロとスタダは似ているところがあると思ってて
(というか、ヒャダインはじめスタダのクリエーター陣はハロプロを参考にしていると思う)
今回、自分も10数組以上、他のアイドルグループのステージを見たけど、
ダントツで良いなと思ったのが、スタダの『ときめき♡宣伝部』(とき宣)でした。

 

 

とき宣が気に入った理由は、

① 生歌で、各自の声の個性を生かしている。
② 楽曲が良い。
③ 全力で一生懸命やってるのが伝わってくる。

の3点。

これはそのままハロプロが好きな理由と重なるなと改めて思ったわけです。

ちなみに、とき宣がラストにやった『初恋サイクリング』(シングル『DEADHEAT』の

カップリング曲)の作曲はカントリー・ガールズ『小生意気ガール』を作曲したジンツチハシ。

この作曲家、『小生意気ガール』のときも「才能あり」認定した人ですが、
この『初恋サイクリング』もちゃんと計算して作られた名曲なのがすぐわかります。

こうしたスタダの作家主義的なところも好感が持てる部分ではあります。



別の視点では

「ハロプロは古い」

という類のコメントもたくさん流れてました。

確かに「アツイ!」はかなり“古い時代のメタル”だし、
「ニッポンノD・N・A!」は、ほのぴ(小林萌花)のショルキー含め“TKサウンド風”(小室哲哉)

というコメントが多く、間奏部分とか確かに、なるほどなと思わされたし、
今時「GO WEST」をカバーしようなんて、おっさんの発想ですよね。

古き良き時代の音楽も巡りめぐって新しく聴こえることは多々あるから、
これはこれでいいとは思うけど、
つんくプロデュース時代は、つんくなりに時代最先端の音楽に対して
アンテナを張り巡らせ、いろいろ取り入れてやっていたところはあったので、
今のハロプロにも、そうした音楽の流行を敏感に感じ取り入れる姿勢が
欲しいかなと感じました。


他には、

「ビジュアルが弱いのが残念」

まあこれは趣味の問題だ、ほっとけと思いますが(笑
たしかに今時のルックスの子は少ないかもですね。

逆に、他のアイドルグループの子はみんな同じ顔で没個性に見えてしまうかな、
ハロヲタ目線では。
あと間違いなく言えるのは、ハロヲタは基本ロリコンです。そこは否定しない(笑


あとはヲタ層に対しては、

「ヲタクの元気がない」
「もっと声出してけよ」

(さやーずブートキャンプのところで)「もっと動け」

とのコメント多数ありましたが、
まあこれも、ハロヲタの年齢層が高いので、あの炎天下の中では
おじいちゃん達はしょうがない(笑
コールに関して対抗するには、“こぶし組”を出すしかありませんな。


そしてなんといっても、歌について。

「つんく歌唱でハロプロだとわかる」
「ハロプロはみんな同じ歌い方」
「生歌強い」
「デビュー前でこの実力、洗練されたエリート集団」


BEYOOOOONDSがつんく歌唱だと思ったことは一度もないですが、
(山崎夢羽などは、本当に癖のないストレートな歌い方だし、無色透明な天然素材)
やっぱり他のドルヲタからしたら、ハロプロは独特の歌い方のようです。
ちゃんとビートを刻むことを身体に叩き込まれているので、
間延びしないし、多少発声がブレても上手く聴こえるというのは
あると思いますね。
これはもう、J-POPに対する音楽的解釈の違いからくる文化の違いでしょうね。

そして今回、「ニッポンノD・N・A!」で音響トラブルが発生し、
BGM音が止まってしまったにも関わらず、
ヲタの手拍子の中、メンバーが歌い続けたシーンがありましたよね。

このシーンには、猛烈に感動しましたね!

対応力に優れている(パフォーマンスを途中で止めるな、はハロプロの教え)という言い方も

できるかもしれないけど、
むしろ自分には、音響トラブルがあったことに気が付かないくらい、
とにかく全力で一生懸命パフォーマンスしている姿に心打たれたという印象の方が
強かったです。
灼熱のステージの中、MCは最小限、水も飲まずに休憩もせず、一心不乱に汗を飛ばし
ちょっと前まではこのグループに見られなかった“一枚岩感”をここにきて感じましたね。
デビューするまでの長い期間、紆余曲折の末、自分達のことを愛せるようになった。
これが一番大きいと思います。

そして、生歌だったからこそ、このトラブルにも止まることなく対応できた。
「HKTだったら大惨事」というコメントには、ただ頷くことしかできません(笑


最後に

「これ以上痩せてどうする」(Go Waist)

⇒ 確かに。


「とちおとめ25の伝説的エースがいるな」

⇒ 高瀬くるみにハロプロに入ったことを後悔させない!


「才能の無駄遣い」
「ガチピアノ」
「この子、音大の子だよ」


⇒ 小林萌花にハロプロに入ったことを後悔させない!



◆「初恋サイクリング」ときめき♡宣伝部(2017年)(作詞、作曲:ジンツチハシ)

おはるとひとちゃんはいいモノ持ってる。