GW10連休8日目――。
だいぶ外の温度もあったかくなってきましたね。
今日は1年で最も観る側に緊張感を強いるイベント
(でもこんなに楽しいイベントは他にない)、
研修生の実力診断テストでした。
今日の生写真は出頭杏奈ちゃん。
予想以上に、素晴らしいパフォーマンスでした!
得票数でもベスト5には入っていたハズ。
デビューするのが待ち遠しい!
ちなみに、中野サンプラザの時計下で、
Metくんに5年前の実力診断テスト時の吉橋くるみ
(当時「泣いちゃうかも」を歌って審査員特別賞)
の生写真をあげたら
「これ、いつのや~」と言って喜んでくれました(笑
吉橋くるみ、性格よさげで結構好きだったんだよなー。
写真はMetくんに持ってもらった方が、
くるみんも喜ぶでしょう。
だいちさんには、
カラーでこんなに立派な予想紙をいただきました。
ありがとうございます。
そして里愛ちゃん、ベストパフォーマンス賞おめでとう!
●実力診断テストの結果
ベストパフォーマンス賞:松永里愛(419票)
ダンス賞 :工藤由愛(得票数2位)
歌唱賞 :石栗奏美
キャラクター賞 :山崎愛生
癒されましたで賞:松原ユリヤ
今年も北研旋風が巻き起こり、
3人が賞に名を連ねました。
まさに、先にデビューを果たしたはーちゃん(太田遥香)に
刺激を受けた効果といえるでしょう。
とくに工藤由愛ちゃんは、
得票数でも松永里愛ちゃんに肉薄するところまで
迫ったといいます。
3年前の初登場時から、
彼女の潜在能力に目をつけてた自分としては、
この結果に、とくに驚きはありません。
●内容的には、松永里愛の文句なしの完勝だった
それでも、今回の松永里愛ちゃんはレベルが違いました。
最初のフェイクに注目が集まりがちでしたが、
自分が重要視したのはAメロ、Bメロのリズム感。
ここを黒人音楽っぽく、
いかにビートを意識して、
スピード感を損なわずに歌い切れるのか。
結果、自分が予想したラインを
里愛ちゃんは超えてきました。
もう感動して泣きましたね。
聞けば、アプリを駆使してこの曲をスロー再生し、
細かなところの音符、休符、ニュアンスを分析して
研究したといいます。
もともとリズムに関しては
非凡なセンスを持つ彼女が、
さらに科学的なアプローチをして
この曲と半年もの時間をかけて向き合ったこと、
その時点で、この結果は約束されていました。
彼女のパフォーマンスが始まるまで、
正直、誰に投票しようか迷っていましたが、
「ガタメキラ」を聴いた後は、
松永里愛一択で確定。
6月、娘。の武道館に、
彼女が立っていることでしょう。
今のモーニング娘。に足りない要素を
松永里愛は持っています。
これはつまり、天性のリズム感を持つまーちゃん(佐藤優樹)に
待望のライバル誕生を意味します。
●各個人の評価
賞は獲れなくても、
現時点の自分の最大値を出すことにチャレンジし、
こちらの想像を超えてきた
勇気ある子たちがたくさんいました。
最大限の賛辞を捧げたいと思います。
・橋迫鈴 「私が言う前に抱きしめなきゃね」
ダンスはやっぱりキレッキレで
ほぼ完璧でした。
そして歌の方も難しい曲にもかかわらず、
以前と比べてはるかにピッチが安定していました。
年齢相応に線の細さだけは
解消されなかったけど、
鈴ちゃんにとってはこのビッグチャレンジ、
明日へ繋がるはずです。
・小野田華凛「恋の呪縛」
研修生発表会などでは
緊張する姿が目立ち、
普段のレッスンでも声がちっちゃいというかりんちゃん。
でも今回は、表情から強張りが消え、
本来の可愛らしさ、
個性が発揮されていました。
最後の「じゅ~ば~く~」は、
しっかり腹から声が出ていたし、
当時のベリメンに比べても、
何らヒケを取らない内容でしたね。
・米村姫良々「そうだ!We're ALIVE」
制服姿もフレッシュで良かったし、
先走ることなくしっかりとファンキーなビートに乗って
パフォーマンスできたあたりは
さすがだと思いました。
伝え聞くところによると、
本人はJuice=Juice入りを希望しているとも聞きますが、
今回はモーニング娘。王道のクラシックをチョイス。
やっぱり、キララちゃんも娘。に入りたいのかな?
少し疑問が残りました。
・出頭杏奈 「Help me!!」
初めてシリアスな曲に挑戦し、
ダンスも歌もその実力が見えました。
正直、里愛ちゃんがいなかったら、
俺は彼女に投票していたような気がします。
「心はいっつも叫んでいるのに」の部分、
その小さい身体のどこに
そんなパワーが秘められているんだろうというくらい、
迫力十分でした。
唯一注文をつけるなら、
曲の世界観と表現力のマッチング。
笑顔より、もう少し鬼気迫るものがあっても
良かったんじゃないかと思います。
・為永幸音 「オシャレ!」
真っ赤な衣装とメガネ女子。
歌詞の解釈も独特で、
物語を演出するプロデュース力に
長けていると感じました。
こういうカワイイ系の曲で
ポイント稼げるのはアイドルとして魅力。
歌も頑張っていたし、
昨年の「タチアガール」から一皮剥けた印象です。
個人的キャラクター賞。
・窪田七海 「恋愛ハンター」
腹筋トレーニングの成果が出て、
以前に比べて発声がしっかりして、
ブレが少なくなってきたように思います。
彼女が得意なのは歌よりも
ダンスだと思うんだけど、
まだ自分の特徴を掴み切れていないところが
目先の課題でしょうね。
・小野琴己 「LOVE LIKE CRAZY」
逆におのことは自分の特徴が良くわかってて、
例年、マニアックなところを突いてくる。
カウボーイ風の衣装も
曲と彼女自身によく合ってます。
滑舌が課題というが、
パフォーマンス上、そんなに気にならなかったですね。
むしろ、自信に満ち溢れるくらい
利己的・独善的なパフォーマンスをした方が、
インパクトが残せる気がします。
・佐藤光 「Magic of Love」
久々にぴかを見たけど、
色白でキレイになったね。
歌もダンスも平均点は高い彼女だけれど、
もうちょっとクセが欲しかった。
「Magic of Love」だったら
「すぅこし、はぁでぇめぇにい(少し派手目に)」とか、
わざとらしいくらい母音のアクセントを
強調した方がファンキーに聴こえるわけで、
泥臭さも時には必要ということですね。
・石栗奏美 「気まぐれプリンセス」
手足が長くスタイルがいい彼女が、
キレキレのダンスを踊ると
格好良くて迫力あります。
一瞬、高橋愛を彷彿とさせる場面もありました。
ただ惜しまれる部分があるとしたら、
終始表情が硬いこと。
「緊張と緩和」という言葉があるように
「緊張」だけでなく、
リラックスするシーンも作れたら、
より表情が魅力的になるし、
色気も出てくると思うんですよね。
プロ意識も高いですし、
総合的には、デビューが目前に迫ってる気がします。
・山崎愛生 「夢幻クライマックス」
New Meiを魅せると宣言し
「夢幻クライマックス」に挑んだメイちゃん。
難しい曲なのはわかっていましたが、
想像以上に歌えてましたね。
マット体操を取り入れたダンスは、
曲の世界観からはズレていたけど、
その独創的な発想は良し。
個人的には、今年の彼女には
賞をあげなくて良かった気がしますけど。
(このくらいは普通にできるという意味でね)
・金光留々 「キラキラ冬のシャイニーG」
田中れいな卒業時のこの曲にインスパイアされて、
ヒョウ柄(色はピンク)で現れた留々ちゃん。
この一年で急激にオトナになったで賞を
差し上げたいくらいの成長ぶりですが、
キラキラ感、ギャル感は
あんまり出ていなかったかな。
この曲といえば、どうしても田中れいなや
さきちぃ(小川紗季)と比べてしまう自分が
いるからなあ。
・中山夏月姫 「好きよ、純情反抗期」
研修生全員が最初にステージ上で自己紹介する時、
あきらかに顔が強張り、
緊張を隠せていなかった夏月姫ちゃん。
それは今までクールで余裕を見せていた彼女が
初めて見せる姿であり、
才能型の彼女が初めて本気になった証でした。
パフォーマンスは総じて素晴らしかったです。
歌に多少課題が残るものの、
そんなのが気にならないくらい
十分なお釣りがくる流線形ダンスの美しさ。
もうすでに現役メンにも無い魅力を
夏月姫ちゃんは持ってます。
パフォーマンス後、
涙が溢れて止まらなかったのも“本気”で挑戦したから。
ついに大器が目覚めた瞬間でした。
・山田苺 「GOOD BYE 夏男」
ある意味、いちたんワールド全開。
彼女のロックな魂がバリバリ全開で聴こえてくるよう。
終盤、息切れし、
パフォーマンスが粗くなってしまうところも
いちたんらしいと言えばいちたんらしい
(でもそこは解消して欲しい)。
尊敬する先輩は浜浦彩乃、
こぶしファクトリー入りを希望するのは彼女だけ。
まさに体育会系一直線。
・工藤由愛 「ROCKエロティック」
可愛らしく「ROCKエロティック~」と曲紹介してからの、
太い声で「薔薇の似合う人生とは」と一発カマすあたり、
確信犯ですね(笑
由愛ちゃんは今年正月のハロコンでも光っていたし、
評価されるだけの地力はしっかりつけていました。
彼女に一つだけアドバイスするとしたら、
他人の視線は気にせず、
独自路線で突っ走ってくださいということ。
そしたら道はおのずと開けます。
・斉藤円香 「アイサレタイノニ…」
彼女も鞘師チルドレンなんですね。
この選曲といい、赤を基調とした衣装といい。
ボーカルは及第点かなと思いますね。
ただ、本人が思うよりも緊張感が
こちらに伝わってしまった感があります。
最初の大舞台だからそうなるのも仕方がないこと。
余裕を持って臨めれば、来年は楽しみな存在です。
・松原ユリヤ 「SEXY SEXY」
全然セクシーじゃなかったけど(笑
驚いたのはピッチの安定感とその声量。
この後思春期になって
いろいろな感情が芽生えはじめたら、
この子は面白いことになりそうです。
だかりんちゃんとはいいライバル関係で!
P.S.
ゲスト審査員として矢島舞美、清水佐紀、高橋愛がきてたけど、
愛ちゃんの評価コメントがただ褒めるだけではなくて、
今後の彼女達にためになる課題もしっかり指摘していて、
さすがでした。
まことはもう、老化現象が進み過ぎてて、
賞の選考委員にもなっていないのに
なんのために審査員席にいるのかさっぱりわからん。
でも居ないと寂しいので、
これからもずっといてください(笑
きらりんコンビのおじいちゃん役として。
明日はアンジュルム夜公演です。