6人体制インディーズ時代のシングル曲だけど、
つばきファクトリーで一番好きな曲はこれ。

◆つばきファクトリー『独り占め』(2016年)
 (作詞、作曲:つんく、編曲:大久保薫)

 

 

 

 

 

 


●アレンジ

1~4小節目はリズムギター、
5~8節目はシンセ、
そして9節目以降でこの2つが混ざり合う。
このイントロでまず引き込まれる。

また、大久保ちゃんの単旋律によるピアノソロが
高潔な印象を与え、この曲の世界観を作り上げている。

全体を通じて、できるだけ音は少なく抑えている(音の引き算)ため、
サビ部分や落ちサビ前の間奏部分などは、
コーラスやストリングスを効果的に重ね、
上手に盛り上がりを演出している。

シンプルなアレンジゆえに、

素材(メロディ)の良さがしっかり引き立てられている感じだ。


●MV

東京工芸大学厚木キャンパスにて撮影。
屋内のダンスシーンは、全体の照明を落とし、
主にフォーメーションにスポットを当てている。
また、キャンパス生活を描くイメージシーンでは、
マンガ雑誌のようなコマ割りの中でストーリーが展開されていく。

この頃は、浅倉樹々がエースでセンターというポジションが

ハッキリしていた。
必然的に、彼女のワンショットが多くなっている。

凛とした気高さを持つ彼女こそ、この物語のヒロインである。

 


●歌詞

いまどきの女子高生は、彼氏よりも友達を選ぶことが多い?!
しかしこの曲の主人公は、周りから孤立しても構わないから
自分が信じた運命を突き進む。
そこにはある種の覚悟が感じられる。
それは「根拠やそんなのないんだけど」というフレーズに現れている。
打算ではなく、本能に従って生きる、
そんな身も焦がれるような情熱的な恋愛でこそ、
幸せを感じられるのではないか。
ね、さおりん(笑


P.S. さおりん(小野田紗栞)の今回の件はイエローカードですな。
  (一発レッドはない)
   どんな内容にしても、気の緩みが出た結果。
   マネージャーに一発ガツンと怒られて、それでチャラ。