うららかな、光のどけき春きたりて、桜散る季節に辛夷満開。

◆こぶしファクトリー『ハルウララ』
 (作詞:MEG.ME、作曲:原田雄一、編曲:原田雄一)

 

 

 

 

 

 

 



この曲がこんなにも儚く煌いて聴こえるのはなぜだろう。

 

恋の歌のようでもあるし、友情の歌のようでもある。
プリズムのように、多角的に光り輝き、
つまりは聴く側のそれぞれの心情を反射的に映り出すように、

玉虫色に光っている。

そんな叙情性に溢れた歌詞の素晴らしさとメロディの美しさが相まって、
桜散る樹々の枝葉の間から射し込む光のような、
あたたかくて、優しい力強さが、
歌い手(こぶしファクトリー)が紡ぎ出す物語とマッチして、

見事に表現されている。

成長して一回り大きくなったこぶしファクトリーだからこそ、

聴き手のハートに真っすぐ届く歌を歌うことができる。
5人ともそれぞれみんな素晴らしいが、
とくにれいれい(井上玲音)、息をのむように美しい。

彼女の成長物語は、そのままこぶしの成長物語である。