日曜日は、TACA。さんにいただいた
演劇女子部「タイムリピート~永遠に君を想う~」の
DVDを鑑賞していました。
この舞台は、昨年9月28日~10月8日まで
全労済ホール/スペース・ゼロで行われたものであり、
当時かなり評判になった舞台でしたが、
今回、DVDでじっくり観たわけですが、結
論から言うと、かなーり面白かったですね。
第一に、ホン(台本)が面白い。
最後まで予測がつかない展開に
ドンドン惹き込まれていきました。
-------☆ ここから先はネタバレ含みます ☆------------
宇宙船エスペランサ号は、
ネオクリスタルという貴重なエネルギー物質が眠る
惑星を目指して進んでいくが、
途中、突如、小惑星のような謎の天体に衝突され、
宇宙船は大破、
乗組員は全員死んでしまう。
しかし、その乗組員の中の1人、
物学者のルナ(稲場愛香)は
その特殊能力に導かれて、
その最期の記憶が残ったまま
過去に時間を巻き戻すことができる。
デジャヴのように同じことを繰り返す中、
ルナはなんとか乗組員の命を救おうと
運命を変えるべく奮闘するが、
結局、宇宙船は大破してしまう。
このタイムリピート~宇宙船大破という
ルーティーンを何度も繰り返していく中で、
少しずつ状況が変わっていき、
徐々にこの物語の伏線が
見えてくるところが面白い。
ルナの言うことを真っ先に信じた
宇宙物理学者ソーマ(宮本佳林)を筆頭に、
乗組員たちが順次タイムリピートできるようになっていき、
事件解決への手掛かりを
少しずつ掴み取っていく。
そして実は、乗組員の中にスパイがいることが
やがて判明するのだが、
それは果たして誰なのか、
最後までドキドキ楽しめる
SF舞台劇となっています。
※ちなみに俺は最後までわからなかった。
ツグミ(段原瑠々)の前世が
ルナの母親だと思ってたくらいだからね
ヲタクの悪い癖で、
ちょっと現実のJuice=Juiceに重ねて見てしまうところもあり、
最初は孤立しているルナにソーマが近づき、
徐々にルナが心を許していくシーンだったり、
船長アリサ(宮崎由加)と副船長ジン(金澤朋子)が
そのまんまリーダーとサブリーダーの関係だったり、
いろいろと興味深いシーンもありましたが、
演技面で印象に残ったのは、
男性のソーマ役ということで、
いつもより声色低く、
迫力ある熱演をみせてくれた宮本佳林
(それでいてちょっと挙動不審なところも、素の佳林ちゃんらしくて良かった笑)と、
江戸っ子のようなべらんめぇ口調で通した
機関長エイジ役の高木紗友希。
観ていて気持ちがいいほどに終始、
キャラを押し通した作業服姿の紗友希には、
演技の上手い・下手を超えた役者魂を
魅せてもらいました。
個人的なMVPですね。
演技上手、ということでいったら、
稲場愛香はさすが、モノが違いました。
まなかんの中に、自分とは別人格になれる「楽しさ」が
あったんじゃないでしょうか。
ここまでやり切ってくれたら、
観ているこちらも、
物語に没頭することができますね。
そして、雨ノ森川海の面々も、
さすがに舞台は強いですね。
操縦手コンビの山崎夢羽、岡村美波も
意外といい味出してた(外ハネゆはねちんカワユス)し、
軍人レオナ役の高瀬くるみは、
船長アリサよりも強い立場という設定のため、
ゆかにゃ相手にまくし立てる姿が
堂に入ってて頼もしい限り。
映画化の噂もある「タイムリピート」、
映像と配役次第では、
スマッシュヒットも夢じゃないのでは?!
P.S.
ジンがアリサに「告白」するシーンで、
アリサの「実は私にはダンナと子供がいるの」には
客席からも笑いが。
えー、ゆかにゃすでに子持ちかい!
もしかして、卒業の理由はそれ?…(苦笑
今日の一曲:sleep warp「日曜日の宇宙」