今年を振り返るため、そして来年以降の目標を定めるための
3つのキーワードとは。
●愛理ソロデビュー
さながら、大事に大事に育ててきた箱入り娘を嫁にやるような気分(誰目線だ)
だった鈴木愛理のソロデビュー。
これで成功しなかったら、旦那の家まで押しかけに行くぞコノヤローってな勢いで
ファーストアルバムの全曲レビューもどこよりも早く書いて、
全くの微力ながら応援してました。
武道館も、アリーナ2列目という最高の席で観させてもらう僥倖(by聡太藤井)に
恵まれました。
とりあえず、一年目としては順調な船出だったと思います。
正直、歴代のハロメンの中で鈴木愛理よりも歌がうまい、ダンスがうまい子は
いましたが、彼女ほどプロフェッショナルに徹することができる子は他にいません。
努力している姿をほとんど他人には見せないし、
彼女は自分のことをポジティブ人間だと言うけど、昔からそうだったわけではなくて、
ネガティブに陥りそうなところを踏ん張ってポジティブシンキングに変えてきたのが
鈴木愛理という人の粘り強さだと思っています。
やっぱり、アップフロントとしては、ここらで一発、次の20年を見据えて、
事務所の看板を背負うソロ歌手を作りたい。
そのために来年以降、愛理にかかわる人達の想いを集結して、
「鈴木愛理にしか歌えない歌」を捻り出して欲しい。
それが世間に届く、目に見えるヒット曲になると思うから。
●20周年
今年はハロープロジェクト20周年ということで、世間を巻き込む話題を提供し、
あわよくば紅白へ久々の出場を目論んでいたと思いますが、
吉澤ひとみの件で全てオジャン、逆に悪目立ちしてしまったという。
でもそんな目先のことよりも大事なことがあって、
今回とくに20周年関連で良かったのは、
事務所が、可能な限り、すべてのOGをステージに上げようとしたことですよ。
OG、スタッフ、1人1人がバトンを繋いだからこそ、この20周年があるというメッセージ。
これにより、重要なステークホルダーでもある彼女達は今後もハローのために積極的に尽力してくれるようになると思いますね。
また後輩達、つまりは現役ハロメンにとっても、
いろいろなタスクの中で輝いている先輩達の姿を見ることで、
将来の自分の夢について思いを馳せることができたいい機会だったと思います。
女性は、一生働く男性に比べると、いろいろな役割をマルチに経験するもの。
あるときは仕事する女性、そしてあるときは恋人、妻、母というように、女優のようにスイッチを変えていく。
そんなマルチロールを現在進行形でこなしている先輩達に、後輩は憧れを持って欲しい。
目先のことばっかり考えていては息が詰まるけど、
将来、いろいろな可能性や夢が広がっていてそのために今の自分があると思ったら、
きっと活動の幅やアイデアも広がる筈ですよね。
もう一つ、紅白に出るよりも重要なことは、「スタイル」を確立すること。
いいお手本が「宝塚」です。彼女達の歌劇は、もうすでにそれ自体が「宝塚」というジャンルとして成立しているほど「スタイル」「システム」が明確です。
ハローも、それ自体がジャンル化するように、もう一度、理念を考え直し
定義する必要があります。
“DANCING!SINGING!EXCITING!”の原点に立ち返って。
●ゆかにゃ&やなみんの卒業
これは、Juiceヲタ兼カントリーヲタの自分が、今後に向けて整理しなければ
いけない点。
ゆかにゃが抜けた後のJuiceは、それまでとは別のグループになるということ。
やなみんが抜けた後のカントリーも、これまた然り。
とくにカントリーは、5人→4人になってバランスも崩れます。
正直、継続する意味があるのかどうかということまで、考えてしまいます。
それぞれどういうグループになっていくか、今のところ想像もつかないというのが
正直なところだけれど、
メンバーの適性をしっかり見据えて、グループとしての活動目標を共有して、
ハロプロ全体のデザインを描いていかなければならないでしょう。
自分がJuice=Juiceやカントリー・ガールズが好きな理由は、
ハロプロの既成の枠を超える価値を持っていたからです。
世間に届かないものをやっても意味がない。自分はそう考えます。
ゆかにゃ、やなみんの卒業により、そこらへんはもう一度、仕切り直しです。