6月のナゴヤドーム「AKB48世界選抜総選挙」を制した松井珠理奈(SKE48)ですが、
体調不良による休養が続いています。
あまりAKBグループは詳しくないですが、頭が良くしっかりしてる印象だったので、
心労でダメになるような子ではないと思ってましたが、
やっぱりバッシングがキツかったんでしょうね。
それにしても日本ってバッシング天国ですよねー。
(秋元さん、そういう歌詞で曲作ればいいのに)
俺はバッシングされる側にはなっても、バッシングする側にはなりたくないっすなー。
事の善悪に関係なく。
話を戻すと、バッシングのキッカケですが、松井珠理奈が宮脇咲良に対して
「もっとちゃんと踊って」などとダメ出しをしたことが原因とされていますよね。
珠理奈としてはAKBグループを盛り上げるべく、アングル作り(話題作りというか、今後のストーリー作りのための仕込み)のために宮脇を挑発したんだけれど、
それがあまりにも唐突すぎて、宮脇には全くその意図が伝わらなかったというのが
真相のようです。
2017年に東スポ主催のプロレス大賞特別賞を受賞するくらい、プロレスに精通しているはずの珠理奈でさえも、事前の根回し・伏線が足りなかったり、相互の信頼関係が出来上がっていない状態では「1人よがりのプロレス」に陥ってしまう "怖さ" を見た気がします。
そもそも、総選挙による人気順位が彼女達のアイデンティティであり、
そのまま競争のバロメーターになるシステムですので、
昔から、例えば篠田麻里子の「来るならかかってこい」宣言が話題になったように、
実態のない「人気」というものの上に、さらにまた対立構造を作って盛り上げて行くというのは、
かなりの「プロレス上級者」でないと難しいものがあります。
松井珠理奈は篠田麻里子に憧れていたこともあり、そういう方向に傾倒するようになっていったのでしょう。
翻って、ハロープロジェクトはどうかと言うと、グループ間やメンバー間で挑発し合うケースが
ほとんどありません。
2年くらい前に、アンジュルムのタケちゃん(竹内朱莉)が「打倒!モーニング娘。」のような発言をした時、結構ブログで叩かれたのか「やっぱ前言撤回します」とあっさり引き下がったことがあったくらい。
(別にそのくらいの発言は全然いいと思うんだけど…)
こうした傾向は、ハロプロの競争のバロメーターが、歌やダンスといったパフォーマンススキルであることが原因にあると思っています。
つまり、彼女達はスポーツマン同士のようであり、そこにマイクパフォーマンスは必要ないのです。
ある意味、健全な世界と言えるかもしれません。
(その分、スキルが弱い子は自分を肯定するのがとても大変ですが…)
ハロプロが人気を尺度とした総選挙をやらない理由は、
上記に述べたアイドルとしてのアイデンティティの違いというのが大きな理由としてありますし、
また、時には自分を犠牲にしてでもグループ存続のために尽力してくれた
卒業メンバーや現役メンバーがいて、そんな彼女達に対して、
表面的な「人気」という尺度で順位付けしたくないというのもあるかと思うんですよね。
それが20年続けることが出来た原動力であり原点ですから。
事務所が今回の20周年記念にあたって、今までのハロプロメンバー全員に参加への声かけをしたのは、とても素晴らしいことだと思います。
誰一人欠けてもこの20年は無かった。その考えは正しいと思いますね。