先日11日は、研修生の2枚目のアルバムの発売日でした。
前作については、
つんくが余計なコンセプトに縛られず自
由に作った挙句、
うっかり名盤になってしまった旨、
解説しました。
今作はつんく作品は『ありがた迷惑物語』だけで、
作曲陣は目新しい顔が揃っていますが、
バラエティに富んだアルバムになっています。
金光留々ちゃんの「やっちゃった!」で
おなじみの『やっちゃえ!GO!GO!』
島倉りかちゃんも共感したまろ(福田花音)作詞の
2作品『43度』『正しい青春ってなんだろう』
リズムが変則的で楽しい『目立ってDo Dance』は
児玉雨子作詞。
研修生の中でも隠れ名曲と評判高い
『Hello! まっさらの自分』は、
同じくメロウなmihimaruGT『気分上々↑↑』作曲に
かかわったshifoさんの作品。
『未来へ繋ぐ約束』は
卒業シーズンを思わせる研修生らしい合唱曲。
北研初シングルの『リトル☆リトル☆ガール』も
収録されています。
その中でも、アルバムタイトルにもなっている
1曲目の『Rainbow』は、
個人的に今年上半期ハロプロで
一番の佳作に挙げたいナンバーです。
7色といわれる虹も、
実際は色と色の境目がハッキリしているわけではなく、
グラデーションでできているもの。
音に例えれば、
アルペジオのように少しずつ変化していく和音。
そんな虹の美しさと、
一音ずつ自然に流れていくような音階の美しさ、
そして、クリシェを使った半音ずつ変化していく
美しい和音構成が
絶妙にマッチしているのが
この曲の魅力です。
Bメロからサビへの
跳びあがるようなコード、
サビの「どんな高い壁も乗り越えていくよ」の
「よ」の不協和音がアクセントになり、
「心に絆抱いて」で転調して、
「虹のその先へ」で元に戻る。
自分の音楽のルーツが
バッハなどのバロック音楽→
カーペンターズ(プロコル・ハルム)→
ユーミンなので、
こういうクリシェ系には
ハマってしまいますね。
また、この作詞の内容も
研修生が歌うからこそ心に響くもの。
前向きで、笑顔も涙も連れて、
虹のそのまた先を目指す一瞬の青春の美しさ、
はかなさが詰まった優しい内容になっています。
これを作詞、作曲したKOUGAという人は
これからも要チェックですな。
「Rainbow」@Zepp Tokyo,研修生発表会2018年6月~にじ~」