-アイドルは何の為にあるのか
今のハロプロの門を叩いた大勢の子は、
ステージでキラキラ光るアイドル達に無邪気に憧れ、
自分もそうなりたいと信じ、
アイドルになる「意味」など考える暇もないくらい
ガムシャラに努力して、デビューを掴み取った子達だ。
でも、いざ自分がなってみると、
キラキラしたおとぎの夢の国の出来事だけではないことに気付く。
ステージに立つためにダンスや歌を覚えるのも研修生時代と変わらない地味な作業、
新曲をリリースする度、ファンと1人ずつ握手会をして
1枚ずつ地道にCDを売っていく作業。
それでも、なかなか思うようにファンが増えていかないもどかしさ。
CDやチケットの売り上げが停滞しだすと、あせりも出てくる。
目先の「数字」が、評価のバロメーターだと勘違いしてしまう。
デビューするまで苦労したはまちゃん(浜浦彩乃)は、
こぶしファクトリーでデビューして1年目は、レコード大賞最優秀新人賞など
順風満帆に過ごしてきたが、
その後、グループとしての挫折を味わう。
グループに亀裂が入る前、メンバー間の温度差は、
はまちゃんも感じていたことなのかもしれない。
3人の離脱の後も、平静を装っていた感もあるはまちゃんも、
ふといろいろなことを考えるようになっていた。
-当たり前のことが、当たり前じゃないこと
こぶしのメンバーと巡り合えたこと、
こぶし組に巡り合えたこと
こぶしファクトリーとして活動できていること。
-アイドルは何の為にあるのか
あたしの有名は、君の孤独のためだけに光るよ
ここにもイズムの継承がある。