これから夏にかけて、音楽フェスが盛んな季節になってきますね。
このフェスの存在によって、今の音楽業界のマーケティング事情も変化してきています。

 


●新しい音楽(曲/演者)を知るキッカケはフェス

昨年はさいたまスーパーアリーナでのワンマンライブを成功させ、
8月にはさいたまドーム公演が決まっている熊本出身のバンド「WANIMA」。

横山健(Hi-STANDARD)が設立したPIZZA OF DEATH事務所に所属していた頃から
名前が知られていたインディーズバンドでしたが、
これほど爆発的に売れるとは誰も予想していなかったのではないでしょうか。

彼らの人気に火が付いたキッカケは、ロックフェスへの積極的な参加です。

ロックファンは、フェスで今後のお気に入りとなるバンドを自分の足で探します。
昔で例えるなら、CD屋でコンピレーションアルバムを借りてきて、
そこで好きな曲を探すのと同じ感覚でしょうか。

もともとライブパフォーマンスには定評があったWANIMA。
初見で彼らの生ライブに惹かれてファンになった人がたくさんいました。
それが口コミで友達などに伝わり、一般層にも人気が浸透するキッカケになるのが
今の音楽業界のスタンダードなのです。


●ハロプロがフェスに参加するメリット

アイドル業界でも、対バン形式のアイドルフェス全盛時代。
中にはロックフェスに参戦する強者グループも出てきました。

ハロプロも最近は、このようなイベントに意欲的に参加しようとする姿勢が見てとれます。

実際に、過去には指原莉乃プロデュース「第1回ゆび祭り」にBuono!が参加したり、
昨年は「ロッキンジャパンフェスティバル」にアンジュルムが参加して
話題になりましたし、それぞれ手応えもありましたよね。
先日、5月6日のさいたまスーパーアリーナ「ビバラポップ!」(*1)には、
こぶしファクトリー、鈴木愛理、道重さゆみ(with高橋愛)が参加していました。

ハロプロの一番の武器は、生のライブパフォーマンス。

今までハローをあまり知らない人に、そのライブの魅力を知ってもらうのに
これほど絶好の機会はありません。

また、普段とは違ったシチュエーションでパフォーマンスをするのも
ハロメンにとって貴重な機会といえます。
会場の雰囲気、ファン層、PA(音響)…。
いつもの恵まれた環境とは違ったアウェイの緊張感の中でこそ、

本当の実力が試されるのです。


●フェスに参加しやすくするには、ハロプロ派アーティストとの協業関係を築くこと

よし、フェスにどんどん参加しよう!
と言っても、芽がないところにむやみに売り込んでも仕方がありません。
理想は、ハロプロとゆかりのあるアーティストとコラボすることでしょうか。

「ビバラポップ!」では、大森靖子がステージに乱入して『ドスコイ!ケンキョにダイタン』で、

さこ(和田桜子)と相撲を取ったり、
最後は、大森靖子のアコースティックギター+生バンドによる『辛夷の花』を披露。
これがなかなか良かったんです。

他にもハロプロゆかりのアーティストといえばハマ・オカモト、見田村千晴、
小出祐介、赤い公園とか。

同じステージに立たなくても、同じイベントに参加するだけで十分。
より交流を深めて、協業関係を築くことができれば、無形の財産になります。


(*1)ロックフェス「VIVA LA ROCK」から派生した新たな音楽フェスティバル。
   当日の模様は、GYAO!でダイジェスト配信開始、
   フジテレビNEXTで7月17日21:00~25:00でオンエア予定。

 

   大森靖子の『マジックミラー』超好き。当日、さゆとコラボしていた曲です。