4月18日に発売されるJuice=JuiceのトリプルA面ニューシングル、
『SEXY SEXY/泣いていいよ/Vivid Midnight』の中から、
今日は『Vivid Midnight』について感想を。

初見、またエライ難しいのもろたなー、という印象ですが、
なんでこの曲が難しいかというと、
歌詞が乗る音符の少なさ(休符の多さ)にあります。

ハロプロでは、研修生時代から16ビートを叩きこまれて、
それでも足りないから、つんくが「あーいえー」とか「どぅわどぅーわ」などの合いの手を入れて行間を埋め、
常にリズムを音で表現するパターンが多いわけですが、

この曲はその考え方の真逆を行くものです。

つまりリズムを音で表現しない。

この休符の部分は音楽の行間であり、

そこで何を表現するかというのが、この曲の生命線だと思っています。

これは音楽だけじゃなくて、能楽、歌舞伎、落語や漫才などにも言えることですが、
「間」が芸に深みを生み出す大切な要素になるんです。

「間」が持たない=芸がないと言われているのと一緒。

漫才なんかでも、喋っている時間よりも、
実は喋っていない時間に何を表現するかの方が大事なんです。
そういうところで見る側・聞く側は、演者の色気とか、
想像力を掻き立てられる部分を感じるからです。

Juice=Juiceがこの『Vivid Midnight』を完成まで持っていくのには
かなりの時間を要すると思いますが、
ここは、それこそプリンスや岡村ちゃん(岡村靖幸)になったつもりで、
行間の表現を磨くのを楽しみに待ちたいと思います。