モーニング娘。'18の春ツアーがいよいよ始まりました。
昨年、全国“アリーナ”ツアーをやった欅坂46みたいな時代の寵児たちは別格として、
ホールコンサートツアーで全国各地を回れるアイドルグループがどれだけいるか。
ちょうど3月から、ももいろクローバーZの全国47都道府県を回るホールコンサート
ツアー「青春」の「シーズン3」が始まりますが、彼女達くらいの知名度がないと、
地方を埋めることは本当に難しいです。
ホールコンサートの良いところは、
①オールスタンディングのライブハウスと違って座席指定なので
女性や子供が比較的安心して観れる
②セット、照明などの演出も十分楽しめる
③ドームやアリーナに比べて、ステージが見やすく音響も良い
という点が挙げられます。
ライブハウスだと、整理券が配られてその順番に前から立ち位置が決まるため、
(ライブによっては)並ばなければならなかったり、
モッシュ、リフトなどの荒業はハロの現場では見られないものの、視界は狭いし、
ライブ中、ずっと立ちっぱなしでいるのも若者以外にはキツイですよね。
また、本来は違う目的のために作られているドームやアリーナだと、
どうしても音響が悪くなりがちです。
かなた遠方にある舞台の上で、何をやってるのか確認するのも一苦労、となれば、
お祭りムードを楽しむためのイベント、と割り切った方がいいですよね。
その点、ホールコンサートは、音楽、パフォーマンス、演出を純粋に楽しみたいという
人にとっては最適な条件が揃っていると言えます。
ももクロが今までドーム公演をやっていないのも、
そういったライブの「クオリティ」にこだわる彼女達ならではのことなのかな、とも思ったり。
(と書いてるそばから、5月に初の東京ドームやるみたいですが)
それにしても、ライブハウスならアンジュルム(スマイレージ)が達成しているけど、
ももクロの地方47都道府県のホールコン制覇への挑戦は純粋にすごいなと思いますね。
娘。だって、地方コンといえども、都会からの遠征組(ターザン山本流にいうと密航組)で
成り立っているところもあるじゃないですか。
その中で、47都道府県回るのは至難の業ですよ。
いかに地元の人にたくさん来てもらえるかが問われる。
今回の娘。春コンは、まーちゃん(佐藤優樹)の地元、北海道が2DAYSなんですよね。
他のアイドル達にとっては北海道は鬼門の地。
しかし、ハローにとっては第二の故郷。
娘。OGだけでも安倍なつみ、飯田圭織、石黒彩、紺野あさ美、藤本美貴を生んだ土地。
オープニングアクトでは北研&まなかん(稲場愛香)が出るはずです。
また、最近はハロプロ全体で四国に力を入れているのか、
愛媛(5/12)、香川(5/13)の2ヶ所で計2回公演が行われます。
エンタメ未開拓地の四国を開拓するのも面白いですね。
凱旋関係だと、
3/21豊橋=牧野真莉愛
4/8 福岡=生田衣梨奈
4/15宮城=石田亜佑美
4/21静岡=野中美希
5/19、20大阪=尾形春水
という日程ですが、
「何かに成功しなきゃ凱旋じゃない」理論でおなじみのあかねちん(羽賀朱音)の長野に
代わって、栃木でちぃちゃん(森戸知沙希)の凱旋公演があります。
この栃木県総合文化センター、日本音響家協会が選んだ優良ホール100選のうちの1つに選ばれただけあって、
アクセス、外観、広さ、音響、空調など快適な空間でコンサートを楽しめます。
(くれぐれも、ちぃちゃんのためにも、出入り禁止になりませんよーに)
ちなみに、東京都内はライブ会場(ホール)不足が深刻。
バリバリの都心に良質な音楽ホールが少ないという現状では、東京の文化度もたかだか知れてるなとも思いますし、
既存のライブ会場も、2020年の東京オリンピックを見据えて多目的施設に生まれ変わろうとしています。
渋谷公会堂(旧C.C.レモンホール)が改装中だったり、ディファ有明は今年6月に閉鎖決定。
そして、「ハロプロの聖地」中野サンプラザも2022年に解体予定。
先述した優良ホール100選にも選ばれている音楽の殿堂・中野サンプラザ。
音楽専用ホールから多目的アリーナに生まれ変わるようで、
中野区民で音楽ファンの俺からすると、なんだか寂しい気持ちになります。
ぜひ都内にも良質な音楽ホールが増えて、
モーニング娘。だけでなく、ハローの各グループのパフォーマンスを堪能できるような、
あっと驚く未来がやってきて欲しいですね。