事務所もハロメンもヲタも一度は考える疑問シリーズ。
握手会ってホントに必要なの?
【メリット】
①CDが売れること(事務所目線)
②自分のファンに直接会って応援してもらえること(ハロメン目線)
③ハロメンに気持ちを伝えられること(ヲタ目線)
【デメリット】
①いろんな意味で「事件」が起こるリスクがある(事務所目線)
②精神的、肉体的にも結構ハードで苦手な人は苦手(ハロメン目線)
③同じCD何枚もいらない、またはうまくコミュニケーションが取れずイメージダウンに繋がってしまう(ヲタ目線)
1つの矛盾点は、
CDを売るのが目的なんだけど、もはやCDを聴く時代ではなくなってきているということ。
自分も、すっかりデジタル配信(iTunesの従量課金システム)派になりました。
事務所も、CD販売からデジタル配信へのシフトを視野に入れながら、
今後の音楽業界のトレンドを見極めつつ、手探り状態で進めている段階でしょう。
それこそ、曲の価値を測る指標も、今までだったら物理的にCDの「売上枚数」だったのが、
今後は「ダウンロード回数」「再生回数」「アクセス回数」といった、クラウド環境下で収集するデータ値に変わっていくでしょう。
それも日常、音楽を聴く様々なシチュエーションを考慮した、
多角的かつ複合的な評価観点が必要になってきます。
それを「握手会」とリンクさせるのは、いよいよ難しくなってきますね。
(将来的には、楽曲販売から全く切り離したイベントとして握手会は生き残ることになろうかと思いますが)
ファンの声を直接聞けること、
これはとくにデビューしたばっかりの子にとっては、やっぱり嬉しいもんです。
今の時代、SNSもあるけど、直接会いに来てくれて、どういうところが好きだとか、応援の言葉をかけてもらえるのは本人にとってもありがたいし、心に染みるのではないでしょうか。
まあ、時間の経過とともにそういった新鮮な気持ちは薄れていくのが普通ですがね。
「おまいつ」には冷たくなるパターンだ(笑
(逆にそこまで親しい関係なのはうらやましい気もします)
一方、ハロメンにとってのデメリットとして、
精神的、肉体的にも結構ハードな仕事なのは確かです。
何百人と握手するだけで目が回りそうだし、
ファンの高めのテンションに合わせてたら身が持たないというのもある。
あと生理的に苦手な人が受け付けられない子とか、人見知りが強くて普通に振舞えない子がいても不思議じゃないし。
たとえ、「握手するためにアイドルになったわけじゃない」と思う子がいても、その考え方は否定しません。
以上のことを踏まえて、果たして「握手会」は必要なのか、ということですが、
ここまできて、ある1人のアイドルの顔が思い浮かびます。
それは、道重さゆみです。
モーニング娘。'18の握手会、新参ファン(とくに若い女性)が多くなりましたよね。
年代的に、さゆリーダー世代からファンになった子達でしょうか。
さゆは、握手会推進派で、事務所に対しても積極的に働きかけていたという話を
聞いたことがあります。
全国同時握手会(ZDA)が始まったのも、2013年4月の55rdシングル「笑顔の君は太陽さ / 君の代わりは居やしない / What is LOVE?」発売記念から。
ちょうど、さゆがリーダーになって1年経った時のことでした。
さゆが握手会にこだわった理由。
それは彼女のアイドル哲学とも言うべき、1人1人のファンとの縁を大切にする姿勢から来るものです。
“ファンの心の中に「道重さゆみ」として生き続けることこそ、
自分がアイドルとしてここまで生きて来られたことの証である。”
結果的に、彼女は世間にも知られる有名なアイドルになったけど、
彼女の目線が常にファンとのミクロな関係性にあることは、
「SAYUMINGLANDOLL~再生~」を見ればわかるような気がします。
さゆは自分からファンに感謝する機会として握手会を捉えていたわけです。
こういう考え方が根底にあるのなら、もちろん握手会は継続してOK(必要)。
ハローの各グループで、握手会の是非を話し合うミーティングをしたらいいと思いますね。
自分達はどういう考えのもと、握手会をするのかという意識を確認する上でも。
または、握手会とは違ったイベントを模索するグループも出てくるかもしれないし、それはそれで面白いかなと。
20周年的に言えば、全国5都市で「愛の種」を手売りするイベントで5万枚達成したことが
モーニング娘。の原点であるということも、
頭の片隅に置いておかなければいけないかもしれません。
道重さゆみ 『true love true real love (とぅるら☆とぅるりら)』