早速、勉強法の話に入っていきたいのですが、いきなり具体的な話に入っても、この勉強法に納得できないと思いますので、ここからいろいろな話をふまえつつ説明を行っていきます。
この勉強法が皆さんのために本等に役に立つということを納得していただけないと、試しにやってみるにも身が入らないことになりかねないので、大事なことです。
皆さん、ここで質問です。
先月、雨が降ったのはいつだったか、覚えているでしょうか?
さあどうでしょう?
きっと覚えていないと思います。
でも、質問を変えて、あなたの誕生日はいつですか?
あるいは、あなたはどちらのご出身ですか?と聞いたら、すぐに答えられますよね。
最初に私が伝えたいことはここです。
これは、あなたの記憶というのが、2つに分けられるからなんです。
一つはずっと覚えている記憶。いわゆる長期記憶というもので、今回の場合は誕生日や出身地のことですね。
もう一つは一回は覚えていることができるけれど、すぐに忘れてしまう記憶。
これは、短期記憶と呼ばれていて、今回の場合は、雨がふた翌日は覚えているけれど、1ヶ月たった今では忘れてしまったという記憶ですね。
そして記憶と言うのは大きくこの2つに分けることができるのです。
人は一度経験したこと、あるいは覚えたことをまず短期記憶として脳に記憶します。
この短期記憶は時間とともに右肩下がりの曲線を描いて徐々になくなっていきます。
この曲線は忘却曲線と呼ばれています。
しかし、この忘却曲線がゼロのところまで落ち切る前に、つまり覚えたことが完全に記憶から消え去ってしまう前に、再び同じことを勉強したとしましょう。
この時、記憶の水準は最初に勉強した直後の時と同等以上になり、さらにその後、忘却曲線は一度目の時よりも緩やかなカーブを描いて下降するのです。
そしてさらに、三度目、四度目と勉強を重ねると、つまり復習を重ねると、忘却曲線の傾きはより一層ゆるやかになり、いずれはほとんど下がらなくなります。
もうお気づきの方もいらっしゃるかもしれませんが、そうです、これが長期記憶というものなのです。
そして、受験で大事なのはどちらかを考えてください。
これは、もちろんずっと覚えている記憶、長期記憶ということになるんですね。
一回覚えたとしても、忘れてしまっては、結局のところ使い物になりませんよね。
例えば、かけ算の2×3は、もちろん分かりますよね。
これはあなたの中で、既にずっと覚えている記憶になっているからです。
ただ、例えば今日の社会の時間に、ぼーっと聞いていた歴史上の人物は、今日の夜まで覚えていたとしても、来週くらいにはに忘れてしまうという記憶なんです。
繰り返しますが、受験のときに使えるのはずっと覚えている記憶です。
だから、これがとっても大切なことになるんです。