LCC、Luohu Commercial Cityは、深圳に来たら外せない観光&ショッピングスポットではないでしょうか。

深圳に数ある商業城の中でも、ここは国際金融都市・香港と深圳を往来するイミグレーション、羅湖口岸と、以北を結ぶ鉄道ターミナル・深圳火車駅とが隣接しているため、観光客向けの品揃えが豊富です。

深圳側の羅湖口岸を出ると、すぐ右手にそびえる6階建てのビルがLCC。

物販は5フロアから成り、ここに老若男女それぞれのアウター&アンダーウェア、靴・バッグなどの革製品に装飾品、アイウェア、時計、キッズアイテム、中国茶、オーディオ製品やPC・携帯電話関連グッズ、寝装品、天然石・貴金属、スポーツ用品、絵画、少数民族などの伝統工芸品、更には薬局に書店、ローカルスーパーなどなどなど、ショッパーには飽きないキャッスルなのです。

物販以外にも、飲茶を楽しめるレストランから茶餐廳、フォトスタジオ、ネイルサロンにマッサージ、ナゼか歯医者まであります！

このビルの中に1000以上の商店がひしめき合い、観光客の誘致合戦を繰り広げているのです。

初めて足を踏み入れる方は、ドンキホーテの如く種々雑多な店舗構成に、その何倍も広い施設内で、断ってるのにどこまでも追いかけてくる客引きに引き、何やら怪しいものが入っているのか、スーツケースや黒いゴミ袋に詰まった何かを抱えながら、偵察に来ている警察が西にいると聞けば東へ隠れ、北に流れたと聞けば南に逃げる運び屋キッズ達をいぶかしみ、バックヤードがなくて店内や通路でお弁当をかき込みながら接客する中国人の逞しさに驚き、城とは程遠い中国流バザールにきっと疲労困憊する事でしょう。

一見さんだと、迷路のような城内で満足に隈なくウインドウショッピングする事は、丸1日時間があったとしても不可能に近いと思います。
常連さんでも目的のお店にスムーズにたどり着くのは至難の技では無いでしょうか？

その割にフロア案内は質素なんですよね。。

前に買物をしたお店に行きたくても、日本のデパートのように商品カテゴリがフロア毎に整備されておらず、似たような、というより同じ商品を扱うお店が入り乱れて非常にトリッキーなので、もはや私が求める店は迷宮入りになる事も（笑）

グルグル回っているうちに自分が何処にいるのか分からなくなるので、方位磁石があると便利ですね（笑）

迷ったらとにかく中央の吹き抜けエリアへ行きましょう。
フロアマップで"You are here"を確認！

んー…でもここから離れたらまた位置が分からなくなってしまう。。
ショッピングモールには必ずあるアノ冊子、フロアガイドというものがあったら嬉しいなぁ、と思い立ち、サービスカウンターが無いものかとウロウロしてみました。

1Fから探し歩いて、とうとう6Fまでたどり着いてしまったのですが、そこは商業城の管理事務所のようなオフィスと社員食堂、警備員室しかなくて、外商部のようなサロンがあるわけでも、迷子のお預かりセンターがあるわけでもありません。

・・・どうしたものか悩んだ末、意を決して飛び込んだのは、なぜか警備員室。。

ナゼなら、中で暇そうに談笑しているおじさんを見て、「相手にしてくれそう！」と思ってしまったのです（笑）

ただ、中国語が全く話せないワタシ。

無謀過ぎました（笑）
外国人が多く訪れる商業城のスタッフなら英語が通じるだろうと、「ここのフロアガイドが欲しいんですけど、ありますぅ？」と英語で聞いたところで、おじさんはチンプンカンプン。。
方やワタシも、おじさんの中国語にチンプンカンプン。。

でもワタシの見る目に狂いは無かったようで、変な奴が侵入して来たと捕まる事も追い出される事も無く、おじさんは親切にも、英語が分かるスタッフに電話をして繋いでくれたのです！

ワーイ♪これで解決ー！と思いきや、電話の相手の応えは、「フロアガイド？無いなぁ～、へへ。」
…むぅぅ、無いのか～。

考えてみればこのお城、各種コピー品を扱う店も多く、警察に摘発されては閉店している事もしょっちゅうです。
情報がコロコロ変わるのに、逐一刷新していられませんよね。。

とっても残念無念で不満げなワタシのそばで、ようやく事情がのみ込めたおじさん。
「コレ撮りなよ♪」と陽気に指差す方向を見れば、例のフロアマップ。。

・・・ま、いっか。折角のご好意だし（笑）

という訳で撮影しました。

1F↓

実際は地上からだと2F部分に当たり、地上階は長距離バスのコーチステーションとなっています。
このフロアにはファストフード系レストランや歯医者、書店の他、フィッシングやサイクリングウェアなどのショップも。

2F↓

主にTシャツやジーンズなどのカジュアルウェアが目立ちます。

3F↓

このフロアの特徴は天然石やアクセサリー、ヘア小物グッズ売場がある所。
デザインのカスタムオーダーに対応してくれるお店もありますょ。

4F↓

レディースファッションの店舗が比較的多いフロア。

5F↓

杭州シルクやあらゆる生地素材を揃え、仕立屋も多数構えている「布城」エリアと、デジタルグッズが集まる「電器城」のあるフロア。
チャイナドレスだけでなく、雑誌の切り抜きを持ち込んで、スーツやドレスを好きな生地でオーダーするも良し、電器城では見た事のない面白ガジェットを発見して中国人の発想の妙を楽しむも良しです。

せめてお気に入りのお店の位置をマークできれば思ったのですが、これでは小さすぎて店舗番号がわかりにくいですね…

実は「商城画報」という商業城内の店舗をピックアップして紹介しているフリーペーパーが城内の書店にあるのですが、フロアガイドは残念ながら掲載されていません。

もうこうなったら自分で作表して、商城画報さんに売り込みたい位です（笑）

追い追い、もし私に時間があってバイタリティが持続すれば、このブログでオーガナイズしていければいいなぁとほのかに思っています。。

さて、ここでフロアマップさえも無く、あまり知られていない6Fのご紹介を。

5Fにある、地元の人達や深圳に住む日本人にも人気の広東料理レストラン「ローレル(丹桂軒)」↓

そのローレルの傍にある階段を上がると、こんな茶藝館もあります。

まだオープン前かな？
商業城から徒歩数分の茶葉世界に行くのが面倒な方は、こちらで中国茶を楽しむのも良いかもしれません。

6Fは他に京劇の衣裳で記念撮影ができる、Chinese Opera Image Studioも。

回廊の中央はオープンエアになっているので、ショッピングに疲れたらこちらで休憩されるのもオススメです。
(カフェや自動販売機は無いのでご留意下さい)

【羅湖商業城(Luohu Commercial City)】
アドレス: 羅湖区火車駅広場路25号
アクセス: 羅湖口岸1号門出口から徒歩約30秒、または、地下鉄「羅湖」駅A出口から徒歩約1分
営業時間: 10:00-23:00(あくまで目安。早くて20時に閉店する店あり)
定休日: 無休 ※店舗により異なります
URL→http://www.tosz.com/

6S導入してる！

LCC 〜羅湖商業城フロアガイド〜