「医療ミスで肝炎を発症」死亡患者の遺族が阪大を提訴 大阪地裁
B型肝炎ウイルスに感染していた大阪大学付属病院の入院患者の男性=当時(70)=が死亡したのは、副作用のある薬剤を使ったのに適切に経過観察しなかったためなどとして、男性の遺族4人が19日、大阪大学に計約1億円の損害賠償を求める訴訟を大阪地裁に起こした。
訴状によると、男性は平成21年11月、悪性リンパ腫の治療で同病院に入院。検査で同ウイルスに感染していることが判明した。病院は12月から、ウイルスを活性化させる副作用がある抗がん剤「リツキシマブ(商品名リツキサン)」の投与を開始。悪性リンパ腫は快方に向かったが、23年9月に肝炎を発症、同年11月に肝不全で死亡した。
原告側は、定期的なウイルス検査など適切な措置をとらなかったなどとして、「明らかな医療ミスだ」と訴えている。同病院は「訴状を確認していないのでコメントは差し控える」としている。
厚生労働省は、この抗がん剤を投与された同ウイルスの感染者が劇症肝炎などで死亡した事例があることや、十分に観察して必要なら抗ウイルス剤を使用することなどを、商品に明記するよう製薬会社に求めている。
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