57歳の男は自宅で酒を飲んだ後、寒かったので内妻の車に乗って、スーパーへ息子の弁当を買いに出かけた。
買い物を済ませた後、いつものように自転車で来たものと思い込み、自転車を探したが見当たらないので盗られたと思い、保安室に届け出た。
警察が来て防犯カメラで捜査して貰ったところ、自分に似た男が車に乗っているのが映っており、車で来たことを思い出した。
この時に酒臭いのがバレて酒気帯び・無免許運転の道路交通法違反で逮捕された。
男は30年以上前から免許証が失効しており、6年前にも同じ罪で罰金刑を受けていた。
また別の日には息子の車に乗って、他人の駐車場にあった花の植木鉢（時価3万円相当）を盗んでいた。
花が綺麗だったのて盗んだと言ったが、花は直に枯れてしまったらしい。
男はこれまでに3度、結婚・離婚を繰り返して現在は復縁した3番目の妻・息子と同居している。
生活保護を受けているが、内妻や息子が働いているので、給付を打ち切られないよう住所を別々にしたり、車の名義を内妻や息子にするなど悪知恵が働くのだが、スーパーでのついうっかりした一件で墓穴を掘ってしまった。
検察官の求刑は懲役1年6月であった。

つい、うっかり